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本郷座
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ほんごうざ
ふりがな文庫
“
本郷座
(
ほんごうざ
)” の例文
いつか
本郷座
(
ほんごうざ
)
へ出た連中であるが、こうして日のかんかん照りつける甲板に、だらしのない浴衣がけで、集っているのを見ると、はなはだ、ふるわない。
出帆
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
小
(
ちい
)
さな草屋のぬれ
縁
(
えん
)
に立って、
田圃
(
たんぼ
)
を見渡す時、彼は
本郷座
(
ほんごうざ
)
の舞台から桟敷や土間を見渡す様な気がして、ふッと
噴
(
ふ
)
き出す事さえもあった。彼は一時片時も吾を忘れ得なかった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
昭和三年二月
木村富子
(
きむらとみこ
)
女史が拙著『すみだ川』を
潤色
(
じゅんしょく
)
して戯曲となしこれを
本郷座
(
ほんごうざ
)
の舞台に
上
(
のぼ
)
した。その時重なる人物に
扮
(
ふん
)
した俳優は
市川寿美蔵
(
いちかわすみぞう
)
市川松蔦
(
いちかわしょうちょう
)
大谷友右衛門
(
おおたにともえもん
)
市川紅若
(
いちかわこうじゃく
)
その他である。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
女史は充分に舞台を知っているうえに、遠くない前に
本郷座
(
ほんごうざ
)
で「波」というのを
演
(
や
)
って、非常な賞讃を得た記憶が新しかったから、気まぐれではなかったのにどうしたことか中止してしまった。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
“本郷座”の解説
本郷座(ほんごうざ)は、現在の東京都文京区本郷3丁目に、明治初期から戦前昭和まであった劇場。はじめ奥田座(おくだざ)、次いで春木座(はるきざ)といった。廻り舞台や花道のある大劇場であり、様々な芸能の画期となる公演を開いた点で歴史に残る。
(出典:Wikipedia)
本
常用漢字
小1
部首:⽊
5画
郷
常用漢字
小6
部首:⾢
11画
座
常用漢字
小6
部首:⼴
10画
“本郷”で始まる語句
本郷
本郷台
本郷西片町
本郷町
本郷行
本郷丸山
本郷追分
本郷区
本郷通
本郷山