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山中
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さんちゆう
ふりがな文庫
“
山中
(
さんちゆう
)” の例文
或
(
あ
)
る
騎兵大隊長
(
きへいだいたいちやう
)
の
夫人
(
ふじん
)
に
變者
(
かはりもの
)
があつて、
毎
(
いつ
)
でも
身
(
み
)
に
士官
(
しくわん
)
の
服
(
ふく
)
を
着
(
つ
)
けて、
夜
(
よる
)
になると
一人
(
ひとり
)
で、カフカズの
山中
(
さんちゆう
)
を
案内者
(
あんないしや
)
もなく
騎馬
(
きば
)
で
行
(
ゆ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
山中
(
さんちゆう
)
といふ
題
(
だい
)
です。
山中
(
さんちゆう
)
目
(
め
)
に
見
(
み
)
、
耳
(
みゝ
)
に
聞
(
きこ
)
えるものを
五
(
いつ
)
とほり
竝
(
なら
)
べて、そしてもの
靜
(
しづ
)
かな
山
(
やま
)
の
樣子
(
ようす
)
を
考
(
かんが
)
へさせようとしたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
……さて、
日
(
ひ
)
も
当
(
あた
)
れば、
北国
(
ほくこく
)
の
山中
(
さんちゆう
)
ながら、
人里
(
ひとざと
)
の
背戸
(
せど
)
垣根
(
かきね
)
に、
神
(
かみ
)
が
咲
(
さ
)
かせた
桃
(
もゝ
)
桜
(
さくら
)
が、
何処
(
どこ
)
とも
無
(
な
)
く
空
(
そら
)
に
映
(
うつ
)
らう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
蝋梅
(
ろうばい
)
についで
早
(
はや
)
く
花
(
はな
)
をひらくまんさくは
日本
(
につぽん
)
だけの
山中
(
さんちゆう
)
に、
自然
(
しぜん
)
に
生
(
は
)
えるもので、
木曾
(
きそ
)
や
日光地方
(
につこうちほう
)
に
多
(
おほ
)
く、また
庭木
(
にはき
)
となつて
植
(
う
)
ゑられてゐるのもあります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
いま
山中
(
さんちゆう
)
に
接
(
す
)
む熊とは違つて、
北海道産
(
ほつかいだうさん
)
で、
何
(
ど
)
うしても多く
魚類
(
ぎよるゐ
)
を
食
(
しよく
)
するから、毛が赤いて。甚「へえー、
緋縅
(
ひをどし
)
の
鎧
(
よろひ
)
でも
喰
(
く
)
ひますか。真「
鎧
(
よろひ
)
ぢやアない、
魚類
(
ぎよるゐ
)
、さかなだ。 ...
八百屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
此夜は
山中
(
さんちゆう
)
に一宿の心
得
(
え
)
なれば心用の
為
(
ため
)
に
筒
(
つゝ
)
をも
持
(
もた
)
せしに、
手
(
て
)
たれの上手しかも若ものなりしが光りを
的
(
まと
)
にうたんとするを、老人ありてやれまてとおしとゞめ、あなもつたいなし
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
非常
(
ひじやう
)
な
困難
(
こんなん
)
の
間
(
あひだ
)
に、
三日
(
みつか
)
は
※去
(
すぎさ
)
つたが、
大佐
(
たいさ
)
からは
何
(
なん
)
の
音沙汰
(
おとさた
)
も
無
(
な
)
かつた、また、
左樣
(
さう
)
容易
(
たやす
)
くあるべき
筈
(
はづ
)
もなく、
四日
(
よつか
)
と
※
(
す
)
ぎ、
五日
(
いつか
)
と
※
(
す
)
ぎ、
六日
(
むいか
)
と
※
(
す
)
ぎ、
其
(
その
)
七日目
(
なぬかめ
)
まで
此
(
この
)
恐
(
おそ
)
ろしき
山中
(
さんちゆう
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
白石
(
はくせき
)
手簡
(
しゆかん
)
に八景のはじめは宋人か元人かにて宋復古と申す畫工云々とあるが、それは夢溪筆談に出てゐる度支員外郎
宋迪
(
そうてき
)
の事で、
平沙
(
へいさ
)
落雁
(
らくがん
)
、
遠浦
(
ゑんぽ
)
歸帆
(
きはん
)
、
山中
(
さんちゆう
)
晴嵐
(
せいらん
)
、
江天
(
こうてん
)
暮雪
(
ぼせつ
)
、
洞庭
(
どうてい
)
秋月
(
しうげつ
)
、
瀟湘
(
せうしやう
)
夜雨
(
やう
)
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
老爺
(
ぢい
)
が
其
(
そ
)
の
手
(
て
)
を
曳
(
ひ
)
いて
起
(
お
)
こして、さて、かはる/″\
負
(
お
)
ひもし、
抱
(
だ
)
きもして、
嶮岨
(
けんそ
)
難処
(
なんしよ
)
を
引返
(
ひきかへ
)
す。と
二時
(
ふたとき
)
が
程
(
ほど
)
に
着
(
つ
)
いた
双六谷
(
すごろくだに
)
を、
城址
(
しろあと
)
までに、
一夜
(
ひとよ
)
、
山中
(
さんちゆう
)
に
野宿
(
のじゆく
)
した。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
熊
(
くま
)
は
本州
(
ほんしゆう
)
の
山
(
やま
)
に
産
(
さん
)
するものは、アジア
大陸
(
たいりく
)
に
産
(
さん
)
する
黒熊
(
くろぐま
)
の
變種
(
へんしゆ
)
です。
秩父
(
ちゝぶ
)
の
山
(
やま
)
や
駿河
(
するが
)
、
甲斐
(
かひ
)
、
信濃
(
しなの
)
、
相模
(
さがみ
)
、
越中
(
えつちゆう
)
、
越後等
(
えちごなど
)
の
山中
(
さんちゆう
)
にをり、
木
(
き
)
の
實
(
み
)
ややまぶどうを
好
(
この
)
んで
食
(
た
)
べてゐます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
此夜は
山中
(
さんちゆう
)
に一宿の心
得
(
え
)
なれば心用の
為
(
ため
)
に
筒
(
つゝ
)
をも
持
(
もた
)
せしに、
手
(
て
)
たれの上手しかも若ものなりしが光りを
的
(
まと
)
にうたんとするを、老人ありてやれまてとおしとゞめ、あなもつたいなし
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
大手筋
(
おほてすぢ
)
を
下切
(
おりき
)
つた
濠端
(
ほりばた
)
に——まだ
明果
(
あけは
)
てない、
海
(
うみ
)
のやうな、
山中
(
さんちゆう
)
の
原
(
はら
)
を
背後
(
うしろ
)
にして——
朝虹
(
あさにじ
)
に
鱗
(
うろこ
)
したやうに
一方
(
いつぱう
)
の
谷
(
たに
)
から
湧上
(
わきあが
)
る
向
(
むか
)
ふ
岸
(
ぎし
)
なる
石垣
(
いしがき
)
越
(
ごし
)
に、
其
(
そ
)
の
天守
(
てんしゆ
)
に
向
(
むか
)
つて
喚
(
わめ
)
く……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
じひしんちょう(
慈悲心鳥
(
じひしんちよう
)
)の
聲
(
こゑ
)
は
山中
(
さんちゆう
)
でなければ
聞
(
き
)
かれません。これは
背
(
せ
)
に
灰黒色
(
かいこくしよく
)
、
胸
(
むね
)
と
腹
(
はら
)
が
淡赤茶色
(
うすあかちやいろ
)
で、
同
(
おな
)
じその
部分
(
ぶぶん
)
の
白
(
しろ
)
いほとゝぎすやかっこうと
區別
(
くべつ
)
することが
出來
(
でき
)
ます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
“山中”の意味
《名詞》
山中(さんちゅう)
山や森林の中。山間。
(出典:Wiktionary)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“山中”で始まる語句
山中人饒舌
山中鹿之介
山中鹿之介幸盛
山中人
山中毒
山中笑
山中路
山中左膳
山中心得
山中常盤双紙