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尼寺
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あまでら
ふりがな文庫
“
尼寺
(
あまでら
)” の例文
嫌
(
きら
)
ひ鎌倉の
尼寺
(
あまでら
)
へ夜通の
積
(
つも
)
りにて行れるなり出入の
駕籠舁
(
かごかき
)
善六といふが
強
(
たつ
)
ての頼み今夜は
茲
(
こゝ
)
に泊られしなりと聞かぬ事まで
喋々
(
べら/\
)
と話すを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
俊助
(
しゅんすけ
)
はこの病室の戸口に立って、窓の外を
塞
(
ふさ
)
いでいる
白椿
(
しろつばき
)
の花を眺めた時、何となく西洋の
尼寺
(
あまでら
)
へでも行ったような心もちがした。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕
(
ぼく
)
たちの
学校
(
がっこう
)
の
門
(
もん
)
や
鉄柵
(
てつさく
)
も、もうとっくに
献納
(
けんのう
)
したのだから、
尼寺
(
あまでら
)
のごんごろ
鐘
(
がね
)
だって、お
国
(
くに
)
のために
献納
(
けんのう
)
したっていいのだと
思
(
おも
)
っていた。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
天狗
(
てんぐ
)
の
生活
(
せいかつ
)
に
比
(
くら
)
べたら、
女人禁制
(
にょにんきんせい
)
の
禅寺
(
ぜんでら
)
、
男子禁制
(
だんしきんせい
)
の
尼寺
(
あまでら
)
の
生活
(
せいかつ
)
でも、まだどんなにも
人情味
(
にんじょうみ
)
たっぷりなものがありましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
成程
本
(
ほん
)
で読むと
左
(
さ
)
うらしい。けれども、芝居では結婚しても
好
(
よ
)
ささうである。能く思案して見ると、
尼寺
(
あまでら
)
へ行けとの云ひ
方
(
かた
)
が
悪
(
わる
)
いのだらう。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
尚
(
な
)
ほ
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
が、
嘗
(
かつ
)
て
修學旅行
(
しうがくりよかう
)
をした
時
(
とき
)
、
奈良
(
なら
)
の
然
(
さ
)
る
尼寺
(
あまでら
)
の
尼
(
あま
)
さんに
三體
(
さんたい
)
授
(
さづ
)
けられたと
云
(
い
)
ふ。
其
(
そ
)
の
中
(
なか
)
から
一體
(
いつたい
)
私
(
わたし
)
に
分
(
わ
)
けられた
阿羅漢
(
あらかん
)
の
像
(
ざう
)
がある。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
親類には大きい
尼寺
(
あまでら
)
の長老になっている
尼君
(
あまぎみ
)
が大勢あって、それがこの
活溌
(
かっぱつ
)
な美少年を、やたらに甘やかすのである。
世界漫遊
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ユリウス・ダビット
(著)
「居ないのかしら。……それに、お
咲
(
さき
)
ひとりで留守をしているという
尼寺
(
あまでら
)
が、こんな大きなお寺なのかね? ……」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「お前に言はせると、世の中のことは皆んな變だよ。角の荒物屋のお清坊が、八五郎に渡りをつけずに嫁に行くのも變なら、松永町の
尼寺
(
あまでら
)
の猫の子にさかりが付くのも變——」
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこは
蓮照寺
(
れんしょうじ
)
という
尼寺
(
あまでら
)
なのよ。そこは女人の外は禁制なんだけれど、裏門から忍びこんでごらんなさい。そして鐘つき堂のある丘をのぼると、そこに小さな
庵室
(
あんしつ
)
があってよ。
鍵から抜け出した女
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
それで、
亞尼
(
アンニー
)
は、いよ/\
弦月丸
(
げんげつまる
)
が
沈沒
(
ちんぼつ
)
したと
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
、
身
(
み
)
も
世
(
よ
)
にあられず、
私共
(
わたくしども
)
に
濟
(
す
)
まぬといふ
一念
(
いちねん
)
と、
其
(
その
)
息子
(
むすこ
)
の
悔悟
(
くわいご
)
とを
祈
(
いの
)
るが
爲
(
ため
)
に、
浮世
(
うきよ
)
の
外
(
そと
)
の
尼寺
(
あまでら
)
に
身
(
み
)
を
隱
(
かく
)
したのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
また
他
(
た
)
のものは
尼寺
(
あまでら
)
の
小
(
ちひ
)
さき
芝生
(
しばふ
)
の
上
(
うへ
)
に百合の紋章打つたる
天幕
(
てんと
)
を張りたる如し。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
南方へ指してだんだん進んで参りますとネーニンという
尼寺
(
あまでら
)
があります。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
尼寺
(
あまでら
)
へ
来
(
き
)
て
見
(
み
)
て、
僕
(
ぼく
)
はびっくりした。まるでお
祭
(
まつ
)
りのときのような
人出
(
ひとで
)
である。いや、お
祭
(
まつ
)
りのとき
以上
(
いじょう
)
かも
知
(
し
)
れない。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
決し
在所
(
ざいしよ
)
の永正寺と云
尼寺
(
あまでら
)
へ入
翠
(
みどり
)
の
黒髮
(
くろかみ
)
を
剃
(
そり
)
て
念佛
(
ねんぶつ
)
三
昧
(
まい
)
に
生涯
(
しやうがい
)
を
送
(
おく
)
りし事こそ
殊勝
(
しゆしよう
)
なれ
然
(
され
)
ば長庵を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「お前に言わせると、世の中のことは皆んな変だよ。角の荒物屋のお清坊が、八五郎に渡りをつけずに嫁に行くのも変なら、松永町の
尼寺
(
あまでら
)
の猫の子にさかりが付くのも変——」
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
本當
(
ほんたう
)
に
奇妙
(
きめう
)
な
事
(
こと
)
だと
思
(
おも
)
つて
居
(
を
)
ると、
或
(
ある
)
日
(
ひ
)
の
事
(
こと
)
、ウルピノ
山中
(
さんちう
)
とて、子ープルスの
街
(
まち
)
からは
餘程
(
よほど
)
離
(
はな
)
れた
寒村
(
かんそん
)
の、
浮世
(
うきよ
)
の
外
(
そと
)
の
尼寺
(
あまでら
)
から、
一通
(
いつつう
)
の
書状
(
てがみ
)
が
屆
(
とゞ
)
きました、
疑
(
うたがひ
)
もなき
亞尼
(
アンニー
)
の
手跡
(
しゆせき
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其証拠には
尼寺
(
あまでら
)
へ行けと云はれたオフェリヤが
些
(
ちつ
)
とも気の毒にならない。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
天
(
そら
)
晴
(
は
)
れたる
斷食
(
だんじき
)
の日、
尼寺
(
あまでら
)
の
童貞
(
どうてい
)
は
擧
(
こぞ
)
りて運河に船の行くを眺めたり。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
それから、また
川
(
かわ
)
をどんどんくだっていくと
小
(
ちい
)
さい
尼寺
(
あまでら
)
がありました。そこで
花
(
はな
)
の
撓
(
とう
)
がありました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
亭主に引合はせぬ徳右衞門は一大事と
尚
(
なほ
)
も
然氣
(
さりげ
)
なく善六に答へし如く此者どもにも
咄
(
はなし
)
たり
然
(
さら
)
ばとて十人の内より三人を鎌倉の
尼寺
(
あまでら
)
へ
遣
(
つか
)
はし殘り七人は
其儘
(
そのまゝ
)
龜屋に
宿
(
やど
)
りて鎌倉の
安否
(
あんぴ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
掃除
(
そうじ
)
が
終
(
お
)
わって、いよいよ
第
(
だい
)
二十
回
(
かい
)
常会
(
じょうかい
)
を
開
(
ひら
)
こうとしていると、きこりのような
男
(
おとこ
)
の
人
(
ひと
)
が、
顔
(
かお
)
の
長
(
なが
)
い、
耳
(
みみ
)
の
大
(
おお
)
きい
爺
(
じい
)
さんを
乳母車
(
うばぐるま
)
にのせて、
尼寺
(
あまでら
)
の
境内
(
けいだい
)
にはいって
来
(
き
)
た。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
“尼寺”の意味
《名詞》
尼僧が住する寺院。
(出典:Wiktionary)
“尼寺”の解説
尼寺(あまでら、にじ)は、比丘尼(尼)が住持である寺院。女寺(おんなでら)とも呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
尼
常用漢字
中学
部首:⼫
5画
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
“尼”で始まる語句
尼
尼前
尼僧
尼御前
尼子
尼崎
尼公
尼様
尼提
尼君