“寒村”の読み方と例文
読み方割合
かんそん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分の夢ははたして綺麗にぬぐい去られるだろうか。自分ははたしてそれだけの信念をもって、この夢のようにぼんやりした寒村かんそんの中に立っているのだろうか。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これはわがくににてはいかなる寒村かんそん僻地へきちにも普及ふきゆうしてゐる注意事項ちゆういじこうであるが、かような地割ぢわれの開閉かいへいかんする恐怖きようふ世界せかい地震地方ぢしんちほう共通きようつうなものだといつてよい
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
城下を離れた寒村かんそんの一事件として、どこまでも小限度しょうげんどにとめておきたい意向がうかがわれる。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)