“尼公”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にこう60.0%
あまぎみ20.0%
ニコウ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「こんな夜、わしが踊り明かしていると、お耳にしたら、またまた、あの心配性な、母の尼公にこうが、お病を重くするかもしれん。止めよう、止めよう」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
指ことごとく蛇にりたる尼公あまぎみ等あり。
幸若では、生きて居る義経が、佐藤兄弟の母尼公ニコウの前に現れて、継信戦死の模様を話す。義経が物語る人だが、物語を聴くものは、実は尼公でなくて、外にあることを思はせる。
「八島」語りの研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)