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容貌
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きりよう
ふりがな文庫
“
容貌
(
きりよう
)” の例文
裾
(
すそ
)
に
海草
(
みるめ
)
のいかゞはしき
乞食
(
こじき
)
さへ
門
(
かど
)
には
立
(
た
)
たず
行過
(
ゆきすぎ
)
るぞかし、
容貌
(
きりよう
)
よき
女太夫
(
をんなだゆう
)
の
笠
(
かさ
)
にかくれぬ
床
(
ゆか
)
しの
頬
(
ほう
)
を
見
(
み
)
せながら、
喉自慢
(
のどじまん
)
、
腕自慢
(
うでじまん
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
近い
例
(
ためし
)
は今尾の奥様、押出しはよし、
容貌
(
きりよう
)
はよし、御教育もあるとやら。やらやら尽くしで殿達は、近来の大騒ぎ。何でもあんな
細君
(
おくさん
)
をと、
独身
(
ひとり
)
ものはなほの事。
移民学園
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
大層な
容貌
(
きりよう
)
だつたといふから、町内の若い男は門並
逆上
(
のぼせ
)
あがつてゐましたよ、中でも遊び人の喜三太——お
厩
(
うまや
)
中間上がりの喜三太といふ厄介な男を親分も御存じでせう。
銭形平次捕物控:163 閉された庭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おせきは今年十七の娘ざかりで、
容貌
(
きりよう
)
もよい方である。
影を踏まれた女:近代異妖編
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
あれなりと
捉
(
と
)
らずんばこの降りに客の足とまるまじとお力かけ出して
袂
(
たもと
)
にすがり、どうでも遣りませぬと駄々をこねれば、
容貌
(
きりよう
)
よき身の一徳
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
與
(
よ
)
四
郎
(
らう
)
が
假
(
かり
)
の
筆
(
ふで
)
ずさびに、
此樣
(
このやう
)
な
名
(
な
)
も
呼
(
よび
)
よい
物
(
もの
)
と
書
(
か
)
いて
入
(
い
)
れたる
町
(
まち
)
といふをば
引出
(
ひきいだ
)
しぬ、
女
(
をんな
)
は
容貌
(
きりよう
)
の
好
(
よ
)
きにこそ
諸人
(
しよにん
)
の
愛
(
あい
)
を
受
(
う
)
けて
果報
(
くわほう
)
この
上
(
うへ
)
も
無
(
な
)
き
物
(
もの
)
なれ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
この
後
(
ご
)
は東京広しといへども、山村の下女に成る物はあるまじ、感心なもの、
美事
(
みごと
)
の心がけと
賞
(
ほ
)
めるもあれば、第一
容貌
(
きりよう
)
が申分なしだと、男は
直
(
じ
)
きにこれを言ひけり。
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
里
(
さと
)
かたにも
彼
(
あ
)
の
家
(
いゑ
)
にて
成
(
な
)
るよし、
年
(
とし
)
は十一、
容貌
(
きりよう
)
はよいさうなと
言
(
い
)
ふに、
奧
(
おく
)
さま
顏
(
かほ
)
をあげて
旦那
(
だんな
)
の
面樣
(
おもやう
)
いかにと
覘
(
うかゞ
)
ひしが、
成程
(
なるほど
)
それは
宜
(
よ
)
い
思
(
おぼ
)
し
召
(
めし
)
より、
私
(
わたし
)
にかれこれは
御座
(
ござ
)
りませぬ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
年は随一若けれども客を呼ぶに妙ありて、さのみは愛想の嬉しがらせを言ふやうにもなく我まま至極の身の振舞、少し
容貌
(
きりよう
)
の自慢かと思へば
小面
(
こづら
)
が憎くいと
蔭口
(
かげぐち
)
いふ朋輩もありけれど
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
年
(
とし
)
は
隨
(
ずい
)
一
若
(
わか
)
けれども
客
(
きやく
)
を
呼
(
よ
)
ぶに
妙
(
めう
)
ありて、さのみは
愛想
(
あいさう
)
の
嬉
(
うれ
)
しがらせを
言
(
い
)
ふやうにもなく
我
(
わが
)
まゝ
至極
(
しごく
)
の
身
(
み
)
の
振舞
(
ふるまい
)
、
少
(
すこ
)
し
容貌
(
きりよう
)
の
自慢
(
じまん
)
かと
思
(
おも
)
へば
小面
(
こづら
)
が
憎
(
に
)
くいと
蔭口
(
かげぐち
)
いふ
朋輩
(
はうばい
)
もありけれど
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
容貌
(
きりよう
)
のわるい妻を持つぐらゐ我慢もなる筈、
水呑
(
みづの
)
みの小作が子として一
足飛
(
そくとび
)
のお大尽なればと、やがては実家をさへ洗はれて、人の口さがなし伯父伯母一つになつて
嘲
(
あざけ
)
るやうな口調を
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
容貌
(
きりよう
)
のわるい
妻
(
つま
)
を
持
(
も
)
つぐらゐ
我慢
(
がまん
)
もなる
筈
(
はづ
)
、
水呑
(
みづの
)
みの
小作
(
こさく
)
が
子
(
こ
)
として一
足
(
そく
)
飛
(
とび
)
のお
大盡
(
だいじん
)
なればと、やがては
實家
(
じつか
)
をさへ
洗
(
あえあ
)
はれて、
人
(
ひと
)
の
口
(
くち
)
さがなし
伯父
(
そぢ
)
伯母
(
おば
)
一つになつて
嘲
(
あざけ
)
るやうな
口調
(
くてう
)
を
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
馬爪
(
ばづ
)
のさし
櫛
(
ぐし
)
も
世
(
よ
)
にある
人
(
ひと
)
の
本甲
(
ほんかう
)
ほどには
嬉
(
うれ
)
しがりし
物
(
もの
)
なれども、
見
(
み
)
る
人毎
(
ひとごと
)
に
賞
(
ほ
)
めそやして、これほどの
容貌
(
きりよう
)
を
埋
(
うも
)
れ
木
(
ぎ
)
とは
可
(
あたら
)
惜しいもの、
出
(
で
)
て
居
(
い
)
る
人
(
ひと
)
で
有
(
あら
)
うなら
恐
(
おそ
)
らく
島原
(
しまばら
)
切
(
き
)
つての
美人
(
びじん
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
上杉
(
うへすぎ
)
のおぬひと
言
(
い
)
ふ
娘
(
こ
)
、
桂次
(
けいじ
)
がのぼせるだけ
容貌
(
きりよう
)
も十人なみ
少
(
すこ
)
しあがりて、よみ
書
(
か
)
き
十露盤
(
そろばん
)
それは
小學校
(
せうがくかう
)
にて
學
(
まな
)
びし
丈
(
だけ
)
のことは
出來
(
でき
)
て、
我
(
わ
)
が
名
(
な
)
にちなめる
針仕事
(
はりしごと
)
は
袴
(
はかま
)
の
仕立
(
したて
)
までわけなきよし
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
上杉のおぬひと言ふ
娘
(
こ
)
、桂次がのぼせるだけ
容貌
(
きりよう
)
も十人なみ少しあがりて、よみ書き
十露盤
(
そろばん
)
それは小学校にて学びしだけのことは出来て、我が名にちなめる針仕事は
袴
(
はかま
)
の仕立までわけなきよし
ゆく雲
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さる
雨
(
あめ
)
の
日
(
ひ
)
のつれ/″\に
表
(
おもて
)
を
通
(
とほ
)
る
山高帽子
(
やまだかぼうし
)
の三十
男
(
をとこ
)
、あれなりと
捉
(
と
)
らずんは
此
(
この
)
降
(
ふ
)
りに
客
(
きやく
)
の
足
(
あし
)
とまるまじとお
力
(
りき
)
かけ
出
(
だ
)
して
袂
(
たもと
)
にすがり、
何
(
ど
)
うでも
遣
(
や
)
りませぬと
駄々
(
だゝ
)
をこねれば、
容貌
(
きりよう
)
よき
身
(
み
)
の一
徳
(
とく
)
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
容貌
(
きりよう
)
よき
女太夫
(
おんなだゆう
)
の
笠
(
かさ
)
にかくれぬ
床
(
ゆか
)
しの頬を見せながら、
喉自慢
(
のどじまん
)
、腕自慢、あれあの声をこの町には聞かせぬが憎くしと筆やの女房舌うちして言へば、店先に腰をかけて
徃来
(
ゆきき
)
を
眺
(
なが
)
めし湯がへりの美登利
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“容貌”の解説
容貌(ようぼう)は、人の顔立ちのことである。ルックス(looks)と呼ばれることもある。
(出典:Wikipedia)
容
常用漢字
小5
部首:⼧
10画
貌
常用漢字
中学
部首:⾘
14画
“容貌”で始まる語句
容貌魁偉
容貌佳
容貌好
容貌望
容貌美
容貌俊知
容貌瀟洒
容貌肢体
容貌風采