力強ちからづよ)” の例文
あの牌音パイおとくといふ力強ちからづよ魅力みりよくがある。だからこそ、麻雀マアジヤンすこあそびをおぼえると、大概たいがいひとが一熱病的ねつびやうてきになつてしまふ。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
すでに、あたりは、初夏しょかひかりが、まぶしかったのであります。そして、草木くさきがぐんぐんと力強ちからづよびていました。
二番めの娘 (新字新仮名) / 小川未明(著)
世界中せかいじゅう人々ひとびとがみなおたがいあいしあい、そして力強ちからづよきてゆくこと、それがかれ理想りそうであり、そしてかれはいつも平和へいわ自由じゆう民衆みんしゅうとの味方みかたであります。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
母性愛ぼせいあいばかりはこれはまったべつで、あれほどじゅんな、そしてあれほど力強ちからづよいものはめったにほか見当みあたりませぬ。それはじつによくわたくしほうつうじてまいります。
ぼくきっとまっすぐにすすみます。きっとほんとうの幸福こうふくもとめます」ジョバンニは力強ちからづよいました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
冒險者アドヹンチユアラー」とふたゝ先刻さつき言葉ことば力強ちからづよかへした。「なにをしてゐるかわからない。わたくしには、牧畜ぼくちくをやつてゐます。しかも成功せいこうしてゐますとふんですがね、一向いつかうあてにはなりません。 ...
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其處そこには毛蟲けむし淺猿あさましい損害そんがいあるひるにしても、しと/\としば/\こずゑあめそらあをさをうつしたかとおもふやうに力強ちからづよふかいみどり地上ちじやうおほうてさわやかなすゞしいかげつくるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
このうたおそらく空想くうそうでせうが、この場所ばしよあるひはさうした景色けしきは、蓮月れんげつ始終しじゆうてゐたにちがひありません。だから空想くうそうであつても事實じじつおなじであり、むしろ事實じじつより力強ちからづよひとこゝろひゞくのです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
と、くまはいいました。くまの力強ちからづよ言葉ことばに、ちいさなにわとりはまったくたれてしまいました。そして、ついに、うすぐら貨車かしゃなかがりました。
汽車の中のくまと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それにつけてもわたくしとく力強ちからづようかでたのは、まえにも申上もうしあげた、はは臨終りんじゅう光景ありさまでした。
そのうちに、力強ちからづよばたきを二、三つづけてしますと、まれわったように元気げんきづいてがりました。
薬売り (新字新仮名) / 小川未明(著)
さてそのさいわたくしかんじて通信つうしんなかでは、矢張やは良人おっとのが一ばん力強ちからづよくひびきました。
二人ふたりは、なかひとが、たとえ、みんなつめたくとも、ただ一人ひとりだけは、あたたかなこころいだいていてくれるということをかんじたときに、どんなに、それを力強ちからづよおもったでありましょう。
街の幸福 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのこと、そらに、するどい羽音はおとがしました。電信柱でんしんばしらはもうあきになったから、いろいろのとりあたまうえわたるけれど、こんなに力強ちからづよく、はねきざとりは、なんのとりであろうとかんがえていました。
頭をはなれた帽子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
力強ちからづよかぜかってたたかおう。そして、したるものをなぐさめよう。」
曠野 (新字新仮名) / 小川未明(著)