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假令
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たとひ
ふりがな文庫
“
假令
(
たとひ
)” の例文
新字:
仮令
これと
同時
(
どうじ
)
にその
論議
(
ろんぎ
)
を
具體化
(
ぐたいくわ
)
した
建築物
(
けんちくぶつ
)
の
實現
(
じつげん
)
が
更
(
さら
)
に
望
(
のぞ
)
ましいことである。
假令
(
たとひ
)
その
成績
(
せいせき
)
に
多少
(
たせう
)
の
缺點
(
けつてん
)
が
認
(
みと
)
められても
夫
(
それ
)
は
問題
(
もんだい
)
でない。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
村落
(
むら
)
の
端
(
はし
)
から
端
(
はし
)
まで
皆
(
みな
)
同
(
どう
)
一の
仕事
(
しごと
)
に
屈託
(
くつたく
)
して
居
(
ゐ
)
るのだから
其
(
そ
)
の
季節
(
きせつ
)
を
假令
(
たとひ
)
自分
(
じぶん
)
が
忘
(
わす
)
れたとしても
全
(
まつた
)
く
忘
(
わす
)
れ
去
(
さ
)
ることの
出來
(
でき
)
るものではない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それ程になるのも考へものであるとも思ふが、併し
假令
(
たとひ
)
樂しみ事にしろやつぱり其處迄行かなければつまらないとも思ふ。
写生紀行
(旧字旧仮名)
/
寺田寅彦
(著)
假令
(
たとひ
)
醫術が進歩したの、衞生設備が完全に近づいて來たのと云うても、今日猶吾人は、常に疾病の爲に直接間接に惱まされぬいて居るのである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
假令
(
たとひ
)
都を遷すも、其の盛大を
極
(
きは
)
むること今日の如きは實に難からん。然らば則ち公常人の
忍
(
しの
)
ぶ能はざる所を忍ぶ、其功亦多し。
舊
(
きう
)
藩士
日高誠實
(
ひだかせいじつ
)
時に句あり云ふ。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
▼ もっと見る
平素彼は彼女の前で
噫
(
おくび
)
にも出したことのない子供の名を
假令
(
たとひ
)
夢であるにしても呼んだとしたら、彼女はどんなに苦しみ出したかしれなかつた。彼は息を
吐
(
つ
)
いて安堵の胸を撫でた。
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
『三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
とは
大變
(
たいへん
)
面白
(
おもしろ
)
いのね、
大方
(
おほかた
)
これが五
月
(
ぐわつ
)
なら
狂人
(
きちがひ
)
になつて
暴
(
あば
)
れ
廻
(
まは
)
るだらう——
假令
(
たとひ
)
三
月
(
ぐわつ
)
程
(
ほど
)
ではなくとも』
愛
(
あい
)
ちやんは
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
つて
上
(
うへ
)
を
見
(
み
)
ると、
復
(
ま
)
た
其猫
(
そのねこ
)
が
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
の
上
(
うへ
)
に
坐
(
すわ
)
つてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
斯
(
かく
)
の如き
御樣子
(
ごやうす
)
にては
對決
(
たいけつ
)
なしに忽ち
負公事
(
まけくじ
)
と成り申すべし此上の處御心を大丈夫になし給ふべし後には
斯
(
かく
)
申す安間平左衞門
控
(
ひか
)
へて
居
(
を
)
れば
假令
(
たとひ
)
大山が
崩
(
くづ
)
れ來る共少しも御心勞に及ばずと力を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
貴方
(
あなた
)
は
然
(
さ
)
う
信
(
しん
)
じてゐなさるから
結構
(
けつこう
)
だ。
然云
(
さうい
)
ふ
信仰
(
しんかう
)
が
有
(
あ
)
りさへすれば、
假令
(
たとひ
)
壁
(
かべ
)
の
中
(
なか
)
に
塗込
(
ぬりこ
)
まれたつて、
歌
(
うた
)
を
歌
(
うた
)
ひながら
生活
(
せいくわつ
)
して
行
(
ゆ
)
かれます。
貴方
(
あなた
)
は
失禮
(
しつれい
)
ながら
何處
(
どこ
)
で
教育
(
けういく
)
をお
受
(
う
)
けになつたか?
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
淺
(
あさ
)
き
心
(
こゝろ
)
と
思召
(
おぼしめ
)
すか
假令
(
たとひ
)
どのやうな
事
(
こと
)
あればとて
仇
(
あだ
)
し
人
(
びと
)
に
何
(
なん
)
のその
笑顏
(
わらひがほ
)
見
(
み
)
せてならうことかは
山
(
やま
)
ほどの
恨
(
うら
)
みも
受
(
う
)
くる
筋
(
すぢ
)
あれば
詮方
(
せんかた
)
なし
君樣
(
きみさま
)
に
愛想
(
あいさう
)
つきての
計略
(
たくみ
)
かとはお
詞
(
ことば
)
ながら
餘
(
あま
)
りなり
親
(
おや
)
につながるゝ
子
(
こ
)
罪
(
つみ
)
は
同
(
おな
)
じと
覺悟
(
かくご
)
ながら
其名
(
そのな
)
ばかりはゆるし
給
(
たま
)
へよしや
父樣
(
とゝさま
)
にどのやうなお
憎
(
にく
)
しみあればとて
渝
(
かは
)
らぬ
心
(
こゝろ
)
の
私
(
わたし
)
こそ
君樣
(
きみさま
)
の
妻
(
つま
)
なるものを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
若し人類にして植福の精神や作業が無いならば、人類は
假令
(
たとひ
)
勇猛なるも、數千年の古より、今猶獅子熊の如き野獸と相伍して居なければなるまい。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
假令
(
たとひ
)
他人
(
たにん
)
の
爲
(
ため
)
には
悲
(
かな
)
しい
日
(
ひ
)
でも
其
(
そ
)
の一
日
(
じつ
)
だけは
自己
(
じこ
)
の
生活
(
せいくわつ
)
から
離
(
はな
)
れて
若干
(
じやくかん
)
の
人々
(
ひとびと
)
と一
緒
(
しよ
)
に
集合
(
しふがふ
)
することが
彼等
(
かれら
)
には
寧
(
むし
)
ろ
愉快
(
ゆくわい
)
な一
日
(
にち
)
でなければならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
世
(
よ
)
の
建築家
(
けんちくか
)
は
勿論
(
もちろん
)
、一
般
(
ぱん
)
人士
(
じんし
)
が
絶
(
た
)
へず
建築界
(
けんちくかい
)
に
問題
(
もんだい
)
を
提出
(
ていしゆつ
)
して
論議
(
ろんぎ
)
を
鬪
(
たゝか
)
はすことは
極
(
きわ
)
めて
必要
(
ひつえう
)
なことである。
假令
(
たとひ
)
その
論議
(
ろんぎ
)
が
多少
(
たせう
)
常軌
(
じやうき
)
を
逸
(
いつ
)
しても
夫
(
それ
)
は
問題
(
もんだい
)
でない。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
一石一石が
然樣
(
さう
)
いふ次第を經て局に下さるゝなら、其の人
假令
(
たとひ
)
鈍根なりとも、幾十局幾百局を圍むの後に於ては必らずや棊技漸く進むことで有らう。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
おつぎは
卯平
(
うへい
)
を
勦
(
いたは
)
るには
幾
(
いく
)
ら
勘次
(
かんじ
)
が
八釜敷
(
やかましく
)
ても一々
斷
(
ことわ
)
りをいうては
出
(
で
)
なかつた。
勘次
(
かんじ
)
はおつぎが
暫時
(
しばし
)
でも
居
(
ゐ
)
なくなると
假令
(
たとひ
)
卯平
(
うへい
)
の
側
(
そば
)
に
居
(
ゐ
)
るとは
知
(
し
)
つても
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
假
部首:⼈
11画
令
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“假”で始まる語句
假
假初
假面
假名
假借
假聲
假寢
假病
假牢
假名文字