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仕立
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した
ふりがな文庫
“
仕立
(
した
)” の例文
やがて、みんながお
城
(
しろ
)
のなかにはいりますと、
広間
(
ひろま
)
に
鉢
(
はち
)
がおいてあって、そのなかに
仕立
(
した
)
てあがった
婚礼用
(
こんれいよう
)
のシャツがはいっていました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
学問
(
がくもん
)
で
身
(
み
)
を
立
(
た
)
てることは
思
(
おも
)
いもよらないので、せめてりっぱな
子供
(
こども
)
を
生
(
う
)
んで、その子を
先祖
(
せんぞ
)
に
負
(
ま
)
けないえらい
学者
(
がくしゃ
)
に
仕立
(
した
)
てたいと
思
(
おも
)
い
立
(
た
)
ちました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
彼
(
かれ
)
は
甘藷
(
さつまいも
)
の
外
(
ほか
)
には
到底
(
たうてい
)
さういふ
凡
(
すべ
)
ての
苗
(
なへ
)
を
仕立
(
した
)
てることが
出來
(
でき
)
ないので、
又
(
また
)
立派
(
りつぱ
)
な
苗
(
なへ
)
を
買
(
か
)
ひに
行
(
ゆ
)
く
丈
(
だけ
)
の
餘裕
(
よゆう
)
もないので
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その
時
(
とき
)
の
私達
(
わたくしたち
)
の
人数
(
にんず
)
はいつもよりも
小勢
(
こぜい
)
で、かれこれ四五十
名
(
めい
)
も
居
(
お
)
ったでございましょうか。
仕立
(
した
)
てた
船
(
ふね
)
は二
艘
(
そう
)
、どちらも
堅牢
(
けんろう
)
な
新船
(
あらふね
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
汝
(
なんぢ
)
が
可
(
よ
)
しと
思
(
おも
)
ふことならば
予
(
よ
)
は
何
(
なに
)
にても
可
(
よ
)
し、
些
(
ちと
)
變
(
かは
)
りたる
望
(
のぞみ
)
なるが、
汝
(
なんぢ
)
思附
(
おもひつき
)
の
獻立
(
こんだて
)
を
仕立
(
した
)
てて
一膳
(
いちぜん
)
予
(
よ
)
に
試
(
こゝろ
)
みしめよ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
おりよく、母のところへは、きんじょの人が何まいかの着物の
仕立
(
した
)
てをたのんできた。これはハンケチのへりかがりよりは、ずっと
割
(
わり
)
のよいしごとであった。
美しき元旦
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
下は
仕立
(
した
)
ておろしのフロックに、近頃
流行
(
はや
)
る白いスリップが
胴衣
(
チョッキ
)
の
胸開
(
むねあき
)
を沿うて細い筋を
奇麗
(
きれい
)
にあらわしている。高柳君はなるほどいい
手際
(
てぎわ
)
だと
羨
(
うらや
)
ましく眺めていた。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
天滿與力
(
てんまよりき
)
はそれから
急
(
けふ
)
に
木綿
(
もめん
)
ものの
衣類
(
いるゐ
)
を
仕立
(
した
)
てさせるやら、
大小
(
だいせう
)
の
拵
(
こしら
)
へを
變
(
か
)
へるやら、ごた/\と
大騷
(
おほさわ
)
ぎをしたが、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
眼
(
め
)
は、キラ/\と
常
(
つね
)
に
彼等
(
かれら
)
の
上
(
うへ
)
に
光
(
ひか
)
つて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
中働
(
なかはたら
)
きの
福
(
ふく
)
かねてあら/\
心組
(
こゝろぐ
)
みの、
奧樣
(
おくさま
)
お
着下
(
きおろ
)
しの
本結城
(
ほんゆふき
)
、あれこそは
我
(
わ
)
が
物
(
もの
)
の
頼
(
たの
)
み
空
(
むな
)
しう、いろ/\
千葉
(
ちば
)
の
厄介
(
やくかい
)
に
成
(
なり
)
たればとて、これを
新年着
(
はるぎ
)
に
仕立
(
した
)
てゝ
遣
(
つか
)
はされし
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
他日大原文学士の夫人となっても
愧
(
はず
)
かしくない人物に
仕立
(
した
)
ててもらいたい、それには外に頼む処もないから三年でも五年でも大原君の帰朝するまで僕に預かってくれろというのだ。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
不首尾
(
ふしゅび
)
ながら、
翌日
(
よくじつ
)
は、
大久保長安
(
おおくぼながやす
)
はふもとの町から
甲府
(
こうふ
)
へかえる
行列
(
ぎょうれつ
)
を
仕立
(
した
)
てた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「こんどは、ひとつ
姿
(
すがた
)
をかえてやろう。それでないと、ほんとうのことはわからないかもしれぬ。」と
思
(
おも
)
われましたので、お
姫
(
ひめ
)
さまは、
家来
(
けらい
)
を
乞食
(
こじき
)
に
仕立
(
した
)
てて、おつかわしになりました。
赤い姫と黒い皇子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私は先生の
宅
(
うち
)
へ
出
(
で
)
はいりをするついでに、衣服の
洗
(
あら
)
い
張
(
は
)
りや
仕立
(
した
)
て
方
(
かた
)
などを奥さんに頼んだ。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と、ひどい
厭味
(
いやみ
)
を
言
(
い
)
つた
時
(
とき
)
は、
與力
(
よりき
)
どもが
皆
(
み
)
な
冷汗
(
ひやあせ
)
に
仕立
(
した
)
ておろしの
襦袢
(
じゆばん
)
の
胴
(
どう
)
を
濡
(
ぬ
)
らした。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
奧
(
おく
)
さま
寒
(
さむ
)
さうなと
御覽
(
ごらん
)
じて、お
前
(
まへ
)
羽織
(
はをり
)
はまだ
出來
(
でき
)
ぬかえ、
仲
(
なか
)
に
頼
(
たの
)
んで
大急
(
おほいそ
)
ぎに
仕立
(
した
)
てゝ
貰
(
もら
)
ふやうにお
爲
(
し
)
、
此寒
(
このさむ
)
い
夜
(
よ
)
に
綿入
(
わたいれ
)
一つで
辛棒
(
しんぼう
)
のなる
筈
(
はづ
)
は
無
(
な
)
い、
風
(
かぜ
)
でも
引
(
ひ
)
いたら
何
(
ど
)
うお
爲
(
し
)
だ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
たとえその馬が
殺
(
ころ
)
されたって、わかい王さまは花よめをひきとめておくわけにゃいかないんだ。あのふたりがそろってお
城
(
しろ
)
につくと、
仕立
(
した
)
てあがった
婚礼用
(
こんれいよう
)
のシャツが
鉢
(
はち
)
のなかにおいてある。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“仕立”で始まる語句
仕立屋
仕立卸
仕立物
仕立台
仕立方
仕立栄
仕立上
仕立下
仕立女
仕立職