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双方
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さうはう
申さば父の
越度となり
又云ずば吉三郎は殺さるべし兩方
全きやうには何事も
行ざれども
能々考へて
心靜かに
双方無事に
成やうの
御答を
折から、
従弟は
当流の一
派とゝもに、九
州地を
巡業中で
留守だつた。
細君が、
園と
双方を
兼ねて
見舞つた。
其の三
度めの
時の
事なので。
『
始から
終まで
間違つてる』と
斷乎芋蟲が
云ひました。それから
双方とも
口を
噤んで
了つたので、
暫くの
間又森としました。
云ひ
出すなら
御米の
寐てゐる
今である。
今ならどんな
氣不味いことを
双方で
言ひ
募つたつて、
御米の
神經に
障る
氣遣はない
B うゝ、それはマア
双方の
間にキナ
臭い
匂ひぐらゐしてゐたのだらう。
其中、
女が
國に
歸つて、
暫くしてから
其の
手紙をよこしたんだ、さうだ。
私は
去年の
冬妻を
迎へたばかりで、一
体双方とも
内気な
方だから、
未だ
心の
底から
打釈けると
云ふ
程狎れてはゐない。
突いてかゝる。ベンヺーリオー
餘義なく
敵手になる。
此途端、
兩家の
關係者、
双方より
出で
來り、
入亂れて
鬪ふ。
市民及び
警吏長等棍棒を
携へて
出で
來る。
享保二
丁酉年十月廿二日
双方一
統又々
評定所へ呼出しに相成前規の通役人方出座にて
公事人名前一々呼立濟て大岡越前守殿九郎兵衞を
二人は
長く
繼いだ
紙を
双方から
引き
合つて、
成るべく
垂るみの
出來ない
樣に
力めたが、
小六が
時々面倒臭さうな
顏をすると、
御米はつい
遠慮が
出て
さうすれば
自然あの
方のお
名前にも
傷のつくことでございますから、
船にお
乗りになるまで、
我慢してゐた
方が、
双方の
利益だらうと、
兄もさう
申しますものですから。
A イヤ
大きに
結構。
双方で
一月九十
錢づつの
散財だ。
精々葉書の
贅澤をやりたまへ。
云つて
二人が
互に
丁寧にお
辭儀をし
合つた
時に、
双方の
縮髮が一
緒に
絡みつきました。
恋の
仇は、
双方で
手を
取つた。
其外
双方付添の役人共
右の通り申
渡せしにより其
旨心得よと申渡されける實にや大岡殿の
裁斷明鏡に物を
移すが如く
後世其
才量を
稱へるも
宜なる
哉
夫婦になつてるのが
惡らしいつて、
石で
頭を
破られる
恐れは、まあ
無いですからね。しかも
双方ともに二十
年も三十
年も
安全なら、
全く
御目出たいに
違ありませんよ。