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鹽
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しほ
ふりがな文庫
“
鹽
(
しほ
)” の例文
新字:
塩
おとつゝあ
等
(
ら
)
そんな
錢
(
ぜね
)
なんざ
一錢
(
ひやく
)
だつて
持
(
も
)
つてねえから、
鹽
(
しほ
)
だつて
容易
(
ようい
)
なもんぢやねえや、そんな
餘計
(
よけい
)
なもの
何
(
なん
)
になるもんぢやねえ
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「旦那、放つて置いて下さい。斯うでもしなきア、素直に口を開く女ぢやありません。——野郎、默つて見て居ずに、
鹽
(
しほ
)
でも持つて來い」
銭形平次捕物控:007 お珊文身調べ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
門
(
もん
)
の
左側
(
ひだりがは
)
に、
井戸
(
ゐど
)
が
一個
(
ひとつ
)
。
飮水
(
のみみづ
)
ではないので、
極
(
きは
)
めて
鹽
(
しほ
)
ツ
辛
(
から
)
いが、
底
(
そこ
)
は
淺
(
あさ
)
い、
屈
(
かゞ
)
んでざぶ/″\、さるぼうで
汲
(
く
)
み
得
(
え
)
らるゝ。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
聖書にいはゆる「
鹽
(
しほ
)
その味を失はば」と、最初の獻金者は歎ずるかも知れないが、キリスト教は日本の地質には適しないものらしく、深く根が張れなかつたのであらう。
学校の今昔
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
鹽
(
しほ
)
盈
(
み
)
つ
珠
(
たま
)
一八
を出して溺らし、もしそれ愁へまをさば、
鹽
(
しほ
)
乾
(
ふ
)
る
珠
(
たま
)
を出して
活
(
いか
)
し、かく
惚苦
(
たしな
)
めたまへ
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
『
質素
(
しつそ
)
』を
愛
(
あい
)
するといふことを、いろ/\な
事
(
こと
)
で
父
(
とう
)
さんに
教
(
をし
)
へて
見
(
み
)
せて
呉
(
く
)
れたのも
祖母
(
おばあ
)
さんでした。
祖母
(
おばあ
)
さんはよく
※
(
あつ
)
い
鹽
(
しほ
)
のおむすびを
庭
(
には
)
の
朴
(
はう
)
の
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
につゝみまして、
父
(
とう
)
さんに
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
罎
(
びん
)
の
底
(
そこ
)
になつた
醤油
(
しやうゆ
)
は一
番
(
ばん
)
の
醤油粕
(
しやうゆかす
)
で
造
(
つく
)
り
込
(
こ
)
んだ
安物
(
やすもの
)
で、
鹽
(
しほ
)
の
辛
(
から
)
い
味
(
あぢ
)
が
舌
(
した
)
を
刺戟
(
しげき
)
するばかりでなく、
苦味
(
にがみ
)
さへ
加
(
くは
)
はつて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
炎天
(
えんてん
)
の
海
(
うみ
)
は
鉛
(
なまり
)
を
溶
(
と
)
かして、とろ/\と
瞳
(
ひとみ
)
を
射
(
い
)
る。
風
(
かぜ
)
は、そよとも
吹
(
ふ
)
かない。
斷崖
(
だんがい
)
の
巖
(
いは
)
は
鹽
(
しほ
)
を
削
(
けづ
)
つて
舌
(
した
)
を
刺
(
さ
)
す。
山
(
やま
)
には
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
の
影
(
かげ
)
もない。
草
(
くさ
)
いきれは
幻
(
まぼろし
)
の
煙
(
けむり
)
を
噴
(
ふ
)
く。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「お
品
(
しな
)
おめえ
自分
(
じぶん
)
でも
喰
(
く
)
つたらよかねえけ、
幾
(
いく
)
つでも
取
(
と
)
つて
置
(
お
)
けな」
勘次
(
かんじ
)
は
鹽
(
しほ
)
だらけにした
手
(
て
)
を
止
(
と
)
めて
遠
(
とほ
)
くから
呶鳴
(
どな
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
もう
私
(
わたし
)
は
死
(
し
)
ぬ
處
(
ところ
)
だつたの。
又
(
また
)
笑
(
わら
)
ふでせうけれども、
七日
(
なぬか
)
ばかり
何
(
なん
)
にも
鹽
(
しほ
)
ツ
氣
(
け
)
のものは
頂
(
いたゞ
)
かないんですもの、
斯
(
か
)
うやつてお
目
(
め
)
に
懸
(
かゝ
)
りたいと
思
(
おも
)
つて、
煙草
(
たばこ
)
も
斷
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
たんですよ。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
詰
(
つま
)
らねえことを
父爺
(
ちやん
)
いふもんぢやあねえ、
山
(
やま
)
ン
中
(
なか
)
の
爺婆
(
ぢゞばゞ
)
でも
鹽
(
しほ
)
したのを
食
(
た
)
べるツてよ。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
同
(
おな
)
じ
年
(
とし
)
十一月
(
じふいちぐわつ
)
のはじめ、
鹽原
(
しほばら
)
へ
行
(
い
)
つて、
畑下戸
(
はたおり
)
の
溪流瀧
(
けいりうたき
)
の
下
(
した
)
の
淵
(
ふち
)
かけて、
流
(
ながれ
)
の
廣
(
ひろ
)
い
溪河
(
たにがは
)
を、
織
(
お
)
るが
如
(
ごと
)
く
敷
(
し
)
くが
如
(
ごと
)
く、もみぢの、
盡
(
つ
)
きず、
絶
(
た
)
えず、
流
(
なが
)
るゝのを
見
(
み
)
た
時
(
とき
)
と、——
鹽
(
しほ
)
の
湯
(
ゆ
)
の
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
まく
鹽
(
しほ
)
も
手
(
て
)
に
持
(
も
)
つたのに、……あゝ、ながわづらひゆゑ
店
(
みせ
)
も
寂
(
さび
)
れた、……
小兒
(
こども
)
の
時
(
とき
)
から
私
(
わたし
)
も
贔屓
(
ひいき
)
、あちらでも
御贔屓
(
ごひいき
)
の
御神輿
(
おみこし
)
も
見棄
(
みす
)
てて
行
(
ゆ
)
くか、と
肩
(
かた
)
を
落
(
おと
)
して、ほろりとしつゝ
見送
(
みおく
)
ると
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鹽
部首:⿄
24画
“鹽”を含む語句
鹽梅
鹽辛
鹽辛聲
胡麻鹽
鹽漬
鹽原
八鹽折
鹽瀬
大鹽辛聲
片鹽
鹽鱒
鹽鮭
鹽水
鹽煎餅
天鹽
鹽氣
鹽垂
堅鹽
甘鹽
鹽辛声
...