せき)” の例文
「巡洋艦四せきと、駆逐艦四隻を沈めましたよ。光線をあてて、僕は時計をじっと計っていたら、四分間だった。たちまちでしたよ。」
微笑 (新字新仮名) / 横光利一(著)
崩れた石垣の上から覗くと、そこにはとまを掛けた船が一せき、人が居るとも見えず、上げ潮に揺られて、ユラユラと岸をなぶっております。
また維新の際にもる米人のごとき、もしも政府において五十万ドル支出ししゅつせんには三せきの船をつくりこれに水雷を装置そうちしててきに当るべし
こういう秘話があってのちに、百七十せきの噴行艇から成る宇宙遠征隊が編成せられたのであるが、それは三年のちのことであった。
大宇宙遠征隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かくて、この日の午後、的矢丸は本部島の沖に近よって、伝馬船てんませんせきと、漁船三隻をおろして、乗組員は、十六人をむかえにきた。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
また辻々のはり札で軍艦四十せきが大阪から五十万ごくの米を積んで急航する、というふうな報知をよむと全身に嬉しさの身ぶるいが走った。
地異印象記 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
その雲のすぐ上を一せきの飛行船が、船尾からまっ白な煙をいて、一つの峯から一つの峯へちょうど橋をかけるように飛びまわっていました。
グスコーブドリの伝記 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
じつ前後ぜんご形勢けいせいと、かの七せきふね有樣ありさまとでると、いま海蛇丸かいだまるあきらか何事なにごとをかわが軍艦ぐんかんむかつて信號しんがうこゝろみるつもりだらう。けれどわたくしいぶかつた。
そして、その蘆の葉の間に一条ひとすじの水が見えて、前後して往く二三せきの小舟が白い帆を一ぱいに張って音もなく往きかけた。
水郷異聞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
一番骨の折れるところは月毛が手伝ってくれて、六週間もすると、インド人の使うような独木舟カヌーが一せき出来上りました。
君がためにはわれ亞弗利加アフリカの侯伯にそむきぬ。君がために恥を忘れ、君がために操を破りたるわれは、トロアスに向けて一せきの舟をだに出さゞりき。
ステラと名づけられた一せきの真白な快走船が隅田川の下流を中心にある仕事に従ふ様になつて、その際だつた姿態によつて他の舟々の眼をいてゐた。
水に沈むロメオとユリヤ (新字旧仮名) / 神西清(著)
舷側げんそくから見おろすと一せきのかなり大きなボートに数人の男女が乗って、セレネードのようなものをやっている。
旅日記から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
帆懸舟ほかけぶねが一せき塔の下を行く。風なき河に帆をあやつるのだから不規則な三角形の白き翼がいつまでも同じ所にとまっているようである。伝馬てんまの大きいのが二そうのぼって来る。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
捕鯨船の法定制限数は、三十せきでしたね。いやこれは、私の組立てた意見なんですが、——あの岩倉会社の大将は、二隻に制限されている自分の持船を、三隻にしたんですよ。
動かぬ鯨群 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
探検隊を乗せた二せきのカヌーは、隠された細流の入口に達する。浅黄色あさぎいろあしが一面に生い茂った葦叢あしむらの中を、数百ヤードばかり無理にカヌーを押して行くと、突如として、静かな浅い流れに出る。
偶々たまたま持っていた一せきの汽船が、幸運の緒をつむいで極端な遣繰やりくりをして、一隻一隻と買い占めて行った船が、お伽噺とぎばなしの中の白鳥のように、黄金の卵を、次ぎ次ぎに産んで、わずか三年後の今は
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
思い思いな所へかけて、沖を見やる人々の顔はいずれもこわばっていた。——が、まだ何も見えはしていない。兵船らしい一せきもなくにぶい波光をたたえた五月の海が夕を待っているだけである。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「たしか二十七せき……」
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
いくせきもロケット宇宙艇をこしらえても、完全なそれをこしらえ上げるには、技師たちはまだ勉強をしなくてはならないのだろう。
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
なんでもしまいには、各国の、大小七百何せきの捕鯨帆船が、金華山沖に集まったというのだから、太平洋の鯨もたまらない。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
いま三十せき一等戰鬪艦いつとうせんとうかんをもつて組織そしきされたる一大いちだい艦隊かんたいいへども、でゝとりかぬうちに、滅盡めつじんすること出來できるであらう。
そのうちとうとう二せきふねが川下からやって来て、川のまん中にとまりました。兵隊たちはいちばんはじの列から馬をひいてだんだん川へ入りました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
近間に居る月見船が二三せき、この騷ぎに寄つて來ましたが、無事に救ひ上げられた樣子を見ると、この頃の町人は『事勿れ主義』に徹底てつていして、別段口をきく者もありません。
「いや、トニーの言葉だけれど、いくらぬすむといっても、かりにも潜水艇一せきだ。あんな大きなものをぬすめると思っては、まちがいだ」
豆潜水艇の行方 (新字新仮名) / 海野十三(著)
すでに一せき右舷うげんより左舷さげんに、の一せき左舷さげんより右舷うげんに、甲板かんぱんかたむき、なみ打上うちあげて、おどろくる海賊かいぞくどもは、大砲たいほう小銃せうじう諸共もろともに、雪崩なだれごとうみつ。
あんなあさい処までしか馬を入れさせずそれに舟を二せき用意よういしたのを見てどこか大へん力強い感じもしました。
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
まだ波に取られないのは、伝馬船一せき。命とたのむのは、これだ。こればっかりは、どうしても失ってはならない。総員全力をつくして、伝馬船をまもった。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
二百発の低速砲弾を、敵の四せき巡洋戦艦じゅんようせんかんに集中する。一艦につき五十発ずつだ。五十発の命中弾をくらえば、どんな甲鈑かんぱんでも、はちの巣になるじゃろう。
艦隊長烏の大尉が、まっさきにぱっと雪をたたきつけて飛びあがりました。烏の大尉の部下が十八せき、順々に飛びあがって大尉に続いてきちんと間隔かんかくをとって進みました。
烏の北斗七星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
日本陸軍にも、海軍にもこれに比敵ひてきする飛行船は、一せきもなかった。く小さい軟式飛行船が、二三隻海軍にあったが、それは、わしの側によったすずめにも及ばなかった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「見せてくれ、あの驚異軍艦の中を! わしはぐ、あれを真似して百せきばかりこしらえるんだ」
ウラル丸をとりまいていた四せきの怪潜水艦が、にわかにぶくぶくと水中にもぐりはじめたのだ。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
おひるごろになると、どこから来たのか、駆逐艦くちくかんだの、変な形をした軍艦とも商船ともわからない船だのが、およそ十せきほども集ってきて、沖はなかなかにぎやかになりました。
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
しかもそのうしろには、メバル号よりずっと大きなりっぱな潜水艇が三せきしたがっていた。
海底都市 (新字新仮名) / 海野十三(著)
つまり海面と防潜網との隙間を行くものではあるが、こいつを何千何万せきとぶっ放すと、彼岸ひがんに達するまでに、彼我ひがの水上艦艇に突き当るから、ただちに警報を発せられてしまう。
与えんとするものである。其の目標は、主として十六せきの戦艦及び八隻の航空母艦である
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ソルトレーキ以下二十せきの主力艦を中心に、その前方に、大航空母艦レキシントン、アルカンター、シルバニア、レンジァーの四隻、大巡洋艦のポートランド、ニューオリアンス、イリノイ
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
明朝はやく、こっちから『宇宙の女王』号の救援艇が十せき出発する。その一つにきみは乗るんだ。もう救援隊長テッド博士の了解をえてあるが、きみは『宇宙の女王』号の捜査にしたがうんだ。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
わが大統領のお願い申す一件のことですが、ぜひとも金博士の発明力はつめいりょくわずらわして、絶対に沈まない軍艦を一せき、至急御建造ごけんぞう願いまして、当方へ御下渡おさげわたし願いたいのであります。お分りですかな。
「みんなに報告する。噴射艇二せきで、成層圏偵察の許可が下りたぞ」
宇宙戦隊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
出航用意の命令は、本艇だけでなく、僚艇りょうていせきにも伝達された。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)