“帆懸舟”の読み方と例文
読み方割合
ほかけぶね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
迷亭は面白半分に「こりゃどうです」と三枚目を出す。今度は活版で帆懸舟ほかけぶねが印刷してあって、例のごとくその下に何か書き散らしてある。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そちは絵が描けよう。丸の中に帆懸舟ほかけぶねをいっぱいに描いてみい」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帆懸舟ほかけぶねが一せき塔の下を行く。風なき河に帆をあやつるのだから不規則な三角形の白き翼がいつまでも同じ所にとまっているようである。伝馬てんまの大きいのが二そうのぼって来る。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)