トップ
>
鉢卷
>
はちまき
ふりがな文庫
“
鉢卷
(
はちまき
)” の例文
新字:
鉢巻
取て夫婦二人を
無理
(
むり
)
に一つ駕籠に
乘
(
のせ
)
是でよしとて半四郎は
向
(
むか
)
う
鉢卷
(
はちまき
)
片肌
(
かたはだ
)
脱
(
ぬ
)
ぎ何の苦もなく
引擔
(
ひつかつ
)
ぎすた/\道を
駈
(
かけ
)
ながら酒屋を
指
(
さし
)
て急ぎけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
帶
(
おび
)
は
一重
(
ひとへ
)
で
左
(
ひだり
)
の
腰骨
(
こしぼね
)
の
處
(
ところ
)
でだらりと
結
(
むす
)
んであつた。
兩方
(
りやうはう
)
の
端
(
はし
)
が
赤
(
あか
)
い
切
(
きれ
)
で
縁
(
ふち
)
をとつてある。
粗
(
あら
)
い
棒縞
(
ぼうじま
)
の
染拔
(
そめぬき
)
でそれは
馬
(
うま
)
の
飾
(
かざ
)
りの
鉢卷
(
はちまき
)
に
用
(
もち
)
ひる
布片
(
きれ
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
蒲田屋
(
かばたや
)
の
奧
(
おく
)
に
飾
(
かざ
)
つてあるやうな
本當
(
ほんたう
)
のを、
重
(
おも
)
くても
搆
(
かまい
)
はしない、やつちよいやつちよい
譯
(
わけ
)
なしだと
捻
(
ね
)
ぢ
鉢卷
(
はちまき
)
する
男子
(
をとこ
)
のそばから、
夫
(
そ
)
れでは
私
(
わたし
)
たちが
詰
(
つま
)
らない
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一人
(
ひとり
)
は
左鬢
(
さびん
)
に、
微
(
かす
)
かな
傷
(
きづ
)
に
白
(
しろ
)
鉢卷
(
はちまき
)
、
私
(
わたくし
)
は
雀躍
(
こをどり
)
しながら、
倶
(
とも
)
に
眺
(
なが
)
むる
黎明
(
れいめい
)
の
印度洋
(
インドやう
)
、
波上
(
はじやう
)
を
亘
(
わた
)
る
清
(
すゞ
)
しい
風
(
かぜ
)
は、
一陣
(
いちじん
)
又
(
また
)
一陣
(
いちじん
)
と
吹
(
ふき
)
來
(
きた
)
つて、
今
(
いま
)
しも、
海蛇丸
(
かいだまる
)
を
粉韲
(
ふんさい
)
したる
電光艇
(
でんくわうてい
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
けれども
鞘
(
さや
)
の
格好
(
かつかう
)
は
恰
(
あたか
)
も
六角
(
ろくかく
)
の
樫
(
かし
)
の
棒
(
ぼう
)
の
樣
(
やう
)
に
厚
(
あつ
)
かつた。よく
見
(
み
)
ると、
柄
(
つか
)
の
後
(
うしろ
)
に
細
(
ほそ
)
い
棒
(
ぼう
)
が二
本
(
ほん
)
並
(
なら
)
んで
差
(
さ
)
さつてゐた。
結果
(
けつくわ
)
は
鞘
(
さや
)
を
重
(
かさ
)
ねて
離
(
はな
)
れない
爲
(
ため
)
に
銀
(
ぎん
)
の
鉢卷
(
はちまき
)
をしたと
同
(
おな
)
じであつた。
主人
(
しゆじん
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
ねぢ
鉢卷
(
はちまき
)
で
肥料
(
こやし
)
やる
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
經て長庵の家主の手に渡すに何事やらんと驚きつゝ家主は長庵方へ到りける
斯
(
かく
)
あらんと
豫
(
かね
)
て覺悟の長庵は
鉢卷
(
はちまき
)
して
藥土瓶
(
くすりどびん
)
なぞ
取散
(
とりちら
)
し
大夜具
(
おほやぐ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さしも
危
(
あや
)
ふく
思
(
おも
)
ひし
事
(
こと
)
の
左
(
さ
)
りとは
事
(
こと
)
なしに
終
(
おは
)
りしかと
重荷
(
おもに
)
の
下
(
お
)
りたるやうにも
覺
(
おぼ
)
ゆれば、
産婦
(
さんぷ
)
の
樣子
(
やうす
)
いかにやと
覗
(
のぞ
)
いて
見
(
み
)
るに、
高枕
(
たかまくら
)
にかゝりて
鉢卷
(
はちまき
)
にみだれ
髮
(
がみ
)
の
姿
(
すがた
)
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
召連
(
めしつれ
)
只今
直
(
すぐ
)
に
罷
(
まか
)
り
出
(
いで
)
よとの事なり
見請
(
みうけ
)
れば
鉢卷
(
はちまき
)
などして
如何
(
いかゞ
)
成
(
なさ
)
れしや
直
(
すぐ
)
に出行るゝやと尋ねけるに長庵は
重
(
おも
)
た
氣
(
げ
)
に枕を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
腰
(
こし
)
ごろもの
觀音
(
くわんおん
)
さま
濡
(
ぬ
)
れ
佛
(
ぼとけ
)
にておはします
御肩
(
おんかた
)
のあたり
膝
(
ひざ
)
のあたり、はら/\と
花散
(
はなち
)
りこぼれて
前
(
まへ
)
に
供
(
そな
)
へし
樒
(
しきみ
)
の
枝
(
えだ
)
につもれるもをかしく、
下
(
した
)
ゆく
子守
(
こも
)
りが
鉢卷
(
はちまき
)
の
上
(
う
)
へ
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ねぢ
鉢卷
(
はちまき
)
に
大萬燈
(
おほまんどう
)
ふりたてゝ、
當
(
あた
)
るがまゝの
亂暴狼藉
(
らんぼうらうぜき
)
、
土足
(
どそく
)
に
踏込
(
ふみこ
)
む
傍若無人
(
ぼうじやくぶじん
)
、
目
(
め
)
ざす
敵
(
かたき
)
の
正太
(
しようた
)
が
見
(
み
)
えねば、
何處
(
どこ
)
へ
隱
(
かく
)
した、
何處
(
どこ
)
へ
逃
(
に
)
げた、さあ
言
(
い
)
はぬか、
言
(
い
)
はぬか
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
鉢
常用漢字
中学
部首:⾦
13画
卷
部首:⼙
8画
“鉢”で始まる語句
鉢
鉢巻
鉢植
鉢合
鉢金
鉢前
鉢肴
鉢屋
鉢伏
鉢叩