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金魚
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きんぎよ
ふりがな文庫
“
金魚
(
きんぎよ
)” の例文
ばちやんと
刎
(
は
)
ねて、
足袋
(
たび
)
はびつしより、わアと
椅子
(
いす
)
を
傾
(
かたむ
)
けて
飛上
(
とびあが
)
ると、
真赤
(
まつか
)
になつて
金魚
(
きんぎよ
)
が
笑
(
わら
)
つた。あはは、あはは。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雪に埋りたる
泉水
(
せんすゐ
)
を
掘
(
ほり
)
いだせば、去年初雪より
以来
(
このかた
)
二百日あまり
黒闇
(
まつくら
)
の水のなかにありし
金魚
(
きんぎよ
)
緋鯉
(
ひこひ
)
なんどうれしげに
浮泳
(
うかみおよぐ
)
も
言
(
ものいはゞ
)
やれ/\うれしやといふべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
其中
(
そのうち
)
で
綺麗
(
きれい
)
な
支那製
(
しなせい
)
の
花籃
(
はなかご
)
のなかへ
炭團
(
たどん
)
を
一杯
(
いつぱい
)
盛
(
も
)
つて
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
に
飾
(
かざ
)
つたと
云
(
い
)
ふ
滑稽
(
こつけい
)
と、
主人
(
しゆじん
)
の
編上
(
あみあげ
)
の
靴
(
くつ
)
のなかへ
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
み
込
(
こ
)
んで、
金魚
(
きんぎよ
)
を
放
(
はな
)
したと
云
(
い
)
ふ
惡戲
(
いたずら
)
が、
宗助
(
そうすけ
)
には
大變
(
たいへん
)
耳
(
みゝ
)
新
(
あたら
)
しかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
絶
(
た
)
えず
金魚
(
きんぎよ
)
の
事
(
こと
)
ばかり
考
(
かんが
)
へてゐたので、
直
(
たゞ
)
ちに
彼等
(
かれら
)
を
集
(
あつ
)
め、
各々
(
おの/\
)
その
席
(
せき
)
へ
歸
(
かへ
)
してやらなければならない、さもなければ
皆
(
みん
)
な
死
(
し
)
んで
了
(
しま
)
うだらう、と
愛
(
あい
)
ちやんは
只
(
たゞ
)
懵然
(
ぼんやり
)
さう
思
(
おも
)
つてたものですから。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
ピカピカ、
金魚
(
きんぎよ
)
の
眼
(
め
)
が
光
(
ひか
)
る。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
金魚
(
きんぎよ
)
の影もそこに
閃
(
ひらめ
)
きつ。
詩集夏花
(新字旧仮名)
/
伊東静雄
(著)
……
馴染
(
なじみ
)
なる
雀
(
すゞめ
)
ばかりで
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けた。
金魚
(
きんぎよ
)
を
買
(
か
)
つた
小兒
(
こども
)
のやうに、
乘
(
の
)
しかゝつて、
踞
(
しやが
)
んで
見
(
み
)
ると、
逃
(
に
)
げたぞ!
畜生
(
ちくしやう
)
、
唯
(
たゞ
)
の
一匹
(
いつぴき
)
も、
影
(
かげ
)
も
形
(
かたち
)
もなかつた。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雪に埋りたる
泉水
(
せんすゐ
)
を
掘
(
ほり
)
いだせば、去年初雪より
以来
(
このかた
)
二百日あまり
黒闇
(
まつくら
)
の水のなかにありし
金魚
(
きんぎよ
)
緋鯉
(
ひこひ
)
なんどうれしげに
浮泳
(
うかみおよぐ
)
も
言
(
ものいはゞ
)
やれ/\うれしやといふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
下女
(
げぢよ
)
が
平
(
ひら
)
たい
大
(
おほ
)
きな
菓子皿
(
くわしざら
)
に
妙
(
めう
)
な
菓子
(
くわし
)
を
盛
(
も
)
つて
出
(
で
)
た。
一丁
(
いつちやう
)
の
豆腐
(
とうふ
)
位
(
ぐらゐ
)
な
大
(
おほ
)
きさの
金玉糖
(
きんぎよくたう
)
の
中
(
なか
)
に、
金魚
(
きんぎよ
)
が二
疋
(
ひき
)
透
(
す
)
いて
見
(
み
)
えるのを、
其儘
(
そのまゝ
)
庖丁
(
はうちやう
)
の
刄
(
は
)
を
入
(
い
)
れて、
元
(
もと
)
の
形
(
かたち
)
を
崩
(
くづ
)
さずに、
皿
(
さら
)
に
移
(
うつ
)
したものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
紅
(
あアか
)
い
金魚
(
きんぎよ
)
と
遊
(
あそ
)
びませう。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
一方
(
いつぱう
)
は
明窓
(
あかりまど
)
の
障子
(
しやうじ
)
がはまつて、
其外
(
そのそと
)
は
疊
(
たゝみ
)
二疊
(
にでふ
)
ばかりの、しツくひ
叩
(
だたき
)
の
池
(
いけ
)
で、
金魚
(
きんぎよ
)
も
緋鯉
(
ひごひ
)
も
居
(
ゐ
)
るのではない。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
紅
(
あアか
)
い
金魚
(
きんぎよ
)
も
死
(
しイ
)
ぬ、
死
(
し
)
ぬ。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鉢肴
(
はちざかな
)
また
洗
(
あらひ
)
と
稱
(
とな
)
へ、
縁日
(
えんにち
)
の
金魚
(
きんぎよ
)
を
丼
(
どんぶり
)
に
浮
(
う
)
かせて——(
氷
(
こほり
)
を
添
(
そ
)
へてもいゝ)——
後
(
のち
)
にひきものに
持
(
も
)
たせて
歸
(
かへ
)
す、
殆
(
ほとん
)
ど
籠城
(
ろうじやう
)
に
馬
(
うま
)
を
洗
(
あら
)
ふ
傳説
(
でんせつ
)
の
如
(
ごと
)
き、
凄
(
すご
)
い
寸法
(
すんぱふ
)
があると
仄聞
(
そくぶん
)
した。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
その
)
足
(
あし
)
の
恰好
(
かくかう
)
の
悪
(
わる
)
さといつたらない。うつくしい、
金魚
(
きんぎよ
)
の
泳
(
およ
)
いでる
尾鰭
(
をひれ
)
の
姿
(
すがた
)
や、ぴら/\と
水銀色
(
すゐぎんいろ
)
を
輝
(
かゞや
)
かして
刎
(
は
)
ねてあがる
鮎
(
あゆ
)
なんぞの
立派
(
りつぱ
)
さには
全然
(
まるで
)
くらべものになるのぢやあない。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ふと
足元
(
あしもと
)
を
見
(
み
)
ると、
真下
(
ました
)
の
土間
(
どま
)
に
金魚
(
きんぎよ
)
がひらひらと
群
(
む
)
れて
泳
(
およ
)
ぐ。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“金魚(キンギョ)”の解説
キンギョ(金魚、学名: Carassius auratus)は、フナの突然変異を人為的に選択し、観賞用に交配を重ねた結果生まれた観賞魚。飼育が容易であるため、世界中で親しまれている。
(出典:Wikipedia)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
魚
常用漢字
小2
部首:⿂
11画
“金魚”で始まる語句
金魚屋
金魚売
金魚鉢
金魚麩
金魚籤
金魚藻
金魚好
金魚商
金魚賣