旧字:蠶
甲斐絹の原料とすべき蚕はやはりその村で飼ふては居るがそれだけでは原料が不足なので、信州あたりから糸を買ひ入れて来るさうな。
天井には長い棒から蚕の卵をつけた紙片が何百枚となくぶら下っていた(図94)。これ等はフランスに輸出するばかりになっている。
もしまた産衣が絹布であるなら、絹布の原料は絹糸であり、絹糸の基は蚕である。すなわち蚕を殺すことによって絹糸や絹布は造られる。
“蚕”の意味
“蚕(カイコ)”の解説
カイコ(蚕、学名:Bombyx mori)はチョウ目(鱗翅目)カイコガ科に属するガの一種。和名はカイコガとされる場合もカイコとされる場合もある。カイコガと呼ばれる場合も、幼虫はカイコと呼ばれることが多い。幼虫はクワ(桑)の葉を食べて育ち、糸を分泌して繭をつくりその中で蛹に変態する。この糸を人間が繊維素材として利用したものが絹である。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)