“臥蚕”の読み方と例文
旧字:臥蠶
読み方割合
がさん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも河野は、綺麗に細眉にしていたが、剃りづけませぬよう、と父様の命令で、近頃太くしているので、毛虫ではない、臥蚕がさんである。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
年の格好は五十歳あまりで、鬢髪びんぱつに塩をまじえている。太くうねっている一文字の眉は、臥蚕がさんという文字にうってつけである。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
駒ヶ岳の南には朝与あさよ岳、其上には小島君の所謂いわゆる西奥仙丈岳が臥蚕がさんの如く横たわっている。鳳凰山、地蔵岳。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)