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著
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あら
ふりがな文庫
“
著
(
あら
)” の例文
秦王
(
しんわう
)
後
(
のち
)
に
之
(
これ
)
を
悔
(
く
)
い、
人
(
ひと
)
をして
之
(
これ
)
を
赦
(
ゆる
)
さしむれば、
非
(
ひ
)
已
(
すで
)
に
死
(
し
)
せり。
申子
(
しんし
)
・
韓子
(
かんし
)
は
皆
(
みな
)
書
(
しよ
)
を
著
(
あら
)
はし
後世
(
こうせい
)
に
傳
(
つた
)
ふ、
(一二一)
學者
(
がくしや
)
多
(
おほ
)
く
有
(
あ
)
り。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
ところで、最初それと類推させたものを話すことにしよう。マームズベリー卿が
著
(
あら
)
わした『ジョン・デイ博士鬼説』という古書がある。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
もし粟野さんも芸術を、——少くとも文芸を愛したとすれば、作家堀川保吉は一篇の傑作を
著
(
あら
)
わすことに威厳を保とうと試みたであろう。
十円札
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
いかに多く馬琴の
著
(
あら
)
わした小説中の枝葉の部分に見出さるるかという点には必ず御心づきになる事であろうと信じます。
馬琴の小説とその当時の実社会
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
彼はその時心のうちで、この松本という男は世に
著
(
あら
)
われない学者の一人なのではなかろうかと疑ぐったくらい、妙な
理窟
(
りくつ
)
をちらちらと
閃
(
ひら
)
めかされた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
これは自分の娯楽のために人間を造るのである。第二例は、
英吉利
(
イギリス
)
のシェレーという婦人の
著
(
あら
)
わした、『フランケンスタイン』という小説にある話だ。
教育の目的
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
終
(
つい
)
に大夫の命婦としてこれに報いるということになったので、府君が本司にくだして、今
已
(
すで
)
に之を
福籍
(
ふくせき
)
に
著
(
あら
)
わした
富貴発跡司志
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
穗「そんな読みようはない、
明
(
みん
)
の
樓英
(
ろうえい
)
の
著
(
あら
)
わした
医学綱目
(
いがくこうもく
)
という書物がある、その
中
(
うち
)
の
蘆膾丸
(
ろかいがん
)
というのが宜しい」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
先に
著
(
あら
)
わしたる一冊を初編となし、なおその意を
拡
(
おしひろ
)
めてこのたびの二編を綴り、次いで三、四編にも及ぶべし。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
猴に関する民俗を述ぶるに、まず猴崇拝の事から始めると都合が
宜
(
よろ
)
しい。『大英百科全書』十一板二巻動物崇拝の条に、インドで猴神ハヌマンもっとも
著
(
あら
)
わる。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
雅家
(
まさいえ
)
、
北畠
(
きたばたけ
)
と号す——
北畠親房
(
きたばたけちかふさ
)
その子
顕家
(
あきいえ
)
、
顕信
(
あきのぶ
)
、
顕能
(
あきよし
)
の三子と共に
南朝
(
なんちょう
)
無二の
忠臣
(
ちゅうしん
)
、
楠公
(
なんこう
)
父子と
比肩
(
ひけん
)
すべきもの、
神皇正統記
(
じんのうしょうとうき
)
を
著
(
あら
)
わして
皇国
(
こうこく
)
の正統をあきらかにす
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
あつまるを精気となし、散ずるを遊魂となす。あつまるときは物をなし、散ずるときは変をなす。
聚散
(
しゅうさん
)
をみるときは、すなわち鬼神の情状
著
(
あら
)
わる。万物の終始、聚散を
通俗講義 霊魂不滅論
(新字新仮名)
/
井上円了
(著)
西峠は一名を「墨坂」という、「墨坂」の名は古代史に
著
(
あら
)
わる。「
鳥立
(
とだち
)
たづぬる
宇陀
(
うだ
)
の
御狩場
(
みかりば
)
」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
自分はつつましく木の枝に光の半を
被
(
おほ
)
ふ風な星に対してよりも、
著
(
あら
)
はに自らを投げ出して
註釈与謝野寛全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
カーライルがこの書を
著
(
あら
)
わすのは彼にとってはほとんど一生涯の仕事であった。チョット『革命史』を見まするならば、このくらいの本は誰にでも書けるだろうと思うほどの本であります。
後世への最大遺物
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
トルストイは有名な『飢饉論』や『怖るべき問題』などの論文を書いて世論に訴え、コロレンコも現地報告『凶作の年に』を
著
(
あら
)
わして、ナロードニキー陣営最後のホープとしての
輿望
(
よぼう
)
に答えた。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
抄録の文書と共に
著
(
あら
)
わされたものに違いなかろう。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
初めて学問的に研究して世に
著
(
あら
)
わしたバジル・ホール・チャンバレン Basil Hall Chamberlain 氏の祖父に当る Captain Basil Hall の率いた
英吉利
(
イギリス
)
船が帰航の途に聖ヘレナ島に立寄って船長の口から
流竄
(
りゅうざん
)
中の那翁に沖縄島の話を
南嶋を思いて:――伊波文学士の『古琉球』に及ぶ――
(新字新仮名)
/
新村出
(著)
あるいは書を
著
(
あら
)
わし、あるいは新聞紙を出版するなど、およそ国民たるの分限に越えざることは忌諱を
憚
(
はばか
)
らずしてこれを行ない、固く法を守りて正しく事を処し
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
今の首相も、せんだっての新聞に載せてあるところを見ると、何とかいう高尚な書物を
著
(
あら
)
わしている。
教育の目的
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
夜の友となりて六月内に彼を衰死せしむと信ず(エントホウエンの『グジャラット民俗記』一〇七および一五二頁)、かく諸方に多い婬鬼の中でアスモデウス最も
著
(
あら
)
わる。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
私の
著
(
あら
)
わした文学論はその記念というよりもむしろ失敗の
亡骸
(
なきがら
)
です。しかも
畸形児
(
きけいじ
)
の亡骸です。あるいは立派に建設されないうちに
地震
(
じしん
)
で
倒
(
たお
)
された未成市街の
廃墟
(
はいきょ
)
のようなものです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
(一三)
關令
(
くわんれい
)
尹喜
(
ゐんき
)
曰
(
いは
)
く、『
子
(
し
)
將
(
まさ
)
に
隱
(
かく
)
れんとす、
彊
(
し
)
ひて
我
(
わ
)
が
爲
(
た
)
めに
書
(
しよ
)
を
著
(
あら
)
はせ』と。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
老子
(
らうし
)
廼
(
すなは
)
ち
書上下篇
(
しよしやうかへん
)
を
著
(
あら
)
はし、
道徳
(
だうとく
)
の
意
(
い
)
を
言
(
い
)
ふこと五千
餘言
(
よげん
)
にして
去
(
さ
)
れり。
其
(
そ
)
の
終
(
をは
)
る
所
(
ところ
)
を
知
(
し
)
る
莫
(
な
)
し。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
相法三巻、信ぜざるものは、目して
陋書
(
ろうしょ
)
となすと雖も、
尽
(
ことごと
)
く
斥
(
しりぞ
)
く
可
(
べ
)
からざるものあるに似たり。忠徹も家学を伝えて、当時に信ぜらる。其の
著
(
あら
)
わすところ、
今古識鑑
(
ここんしきかん
)
八巻ありて、
明志
(
みんし
)
採録す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
一八九〇年サガレン島へ
赴
(
おもむ
)
き、流刑地および徒刑に関する一書を
著
(
あら
)
わした。その日その日に書きなぐった雑文類を除き、私が文学生活二十年間に発表した小説は、印刷全紙にして三百台分を超える。
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
著
(
あら
)
はになりて見えし時
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
隣家の世帯を見て不取締りと思わば、みずからこれを自家に試むべし。人の著書を評せんと欲せば、みずから筆を執りて書を
著
(
あら
)
わすべし。学者を評せんと欲せば学者たるべし。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
韓非
(
かんぴ
)
は
韓
(
かん
)
の
(四四)
諸公子
(
しよこうし
)
也
(
なり
)
。
刑名法術
(
けいめいはふじゆつ
)
の
學
(
がく
)
を
喜
(
この
)
む、
而
(
しかう
)
して
(四五)
其歸
(
そのき
)
は
黄老
(
くわうらう
)
に
本
(
もと
)
づく。
非
(
ひ
)
人
(
ひと
)
と
爲
(
な
)
り
口吃
(
くちきつ
)
し、
(四六)
道説
(
だうぜい
)
すること
能
(
あた
)
はず、
而
(
しかう
)
して
善
(
よ
)
く
書
(
しよ
)
を
著
(
あら
)
はす。
李斯
(
りし
)
と
倶
(
とも
)
に
荀卿
(
じゆんけい
)
に
事
(
つか
)
ふ。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
これより予は一汎に
著
(
あら
)
われたる合祀の悪結果を、ほぼ分項して記さんに
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
或
(
あるい
)
は後年に
至
(
いたっ
)
て大老
井伊掃部頭
(
いいかもんのかみ
)
は開国論を唱えた人であるとか開国主義であったとか云うような事を、世間で
吹聴
(
ふいちょう
)
する人もあれば
書
(
ほん
)
に
著
(
あら
)
わした者もあるが、開国主義なんて
大嘘
(
だいうそ
)
の
皮
(
かわ
)
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“著”の意味
《名詞》
(チョ)書物を書くこと。また、その書物。
(チョ)明らかなこと。
(出典:Wiktionary)
著
常用漢字
小6
部首:⾋
11画
“著”を含む語句
著名
執著
頓著
落著
顕著
無頓著
愛著
著書
撞著
著作
貪著
著物
著者
著述
瞞著
著手
逢著
巾著
新著聞集
下著
...