“比肩”の読み方と例文
読み方割合
ひけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
◯十二節—二十一節は有名なる幽霊物語ゆうれいものがたりにして、文学的立場より見てシェークスピヤの悲劇マクベス中のそれと比肩ひけんすべき者といわれておる。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「光陰」のタッチの軽快、「こぶ」のペエソス、「百日紅さるすべり」に於ける強烈な自己凝視など、外国十九世紀の一流品にも比肩ひけん出来る逸品と信じます。
風の便り (新字新仮名) / 太宰治(著)
学人がくじんは、代々土着の家柄の人で、世評に聞けば、書は万巻に通じ、胸に六韜三略りくとうさんりゃくをきわめ、智は諸葛孔明しょかつこうめいに迫り、才は陳平ちんぺいにも比肩ひけんし得よう、とある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)