“ひけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
比肩37.2%
披見32.6%
鄙見9.3%
卑見9.3%
秘鍵4.7%
被見4.7%
僻見2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「光陰」のタッチの軽快、「こぶ」のペエソス、「百日紅さるすべり」に於ける強烈な自己凝視など、外国十九世紀の一流品にも比肩ひけん出来る逸品と信じます。
風の便り (新字新仮名) / 太宰治(著)
さっそく右門も披見ひけんすると、いかさまりっぱなお添書といったことばのとおり、それなる一書は次のごとく書かれた松平伊豆守のお直筆でした。
私は今日郷土史にいて鄙見ひけんを述べたいと存じます。すなわち琉球の代表的人物が自国の立場に就いて如何いかなる考えをいだいていたかということをお話致そうと存じます。
琉球史の趨勢 (新字新仮名) / 伊波普猷(著)
少なくとも俗書の域を脱しているかどうか。卑見ひけんながら私の目に映じただけのものを想起しても、元禄頃以降を見て感心出来るお茶人の書というものを見たことがない。
現代茶人批判 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
弘法大師は、「真言は不思議なり。観誦すれば無明を除く。一字に千理を含み、即身に法如を証す」(秘鍵ひけん)といっておられますが、これによって呪の意味をご理解願いたいと存じます。
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
さて淨書して之房の道柏、利安の卜庵に被見ひけんを請うたのが、寛永三年十一月十二日である。道柏、卜庵はすぐに奥書をして、小林内匠たくみ衣笠きぬがさ卜齋、岡善左衛門の三人に披露を頼んだ。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
余輩の僻見ひけんかは知らねど、彼等は富力に於ても、智力に於ても、武力に於ても、全世界を圧倒せんと努力しつゝあるに似たり。
警戒すべき日本 (新字旧仮名) / 押川春浪(著)