“へきけん”の漢字の書き方と例文
語句割合
僻見100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一、あるいは解しがたきの句をものするを以て高尚こうしょうなりと思惟しいするが如きは俗人の僻見へきけんのみ。佶屈きっくつなる句は貴からず、平凡なる句はなかなかに貴し。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
稽古本けいこぼんで見馴れた仮名より外には何にも読めない明盲目あきめくらである。この社会の人の持っている諸有あらゆる迷信と僻見へきけんと虚偽と不健康とを一つ残らず遺伝的に譲り受けている。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかるに、亜米利加アメリカでは、平和を唱えながらかえって日本人排斥をやるが、我輩はこういう議論だ。今度の大戦は何から起ったかというと、民族的僻見へきけんが根本になっている。
大戦乱後の国際平和 (新字新仮名) / 大隈重信(著)