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うちだ
ふりがな文庫
“
打出
(
うちだ
)” の例文
けれども、
彼女
(
かれ
)
も若い娘である。
流石
(
さすが
)
に胸一杯の嫉妬と
怨恨
(
うらみ
)
とを
明白地
(
あからさま
)
には
打出
(
うちだ
)
し兼ねて、
先
(
ま
)
ず遠廻しに市郎を責めているのである。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こそならべて
見
(
み
)
たしと
我
(
われ
)
すら
思
(
おも
)
ふに
御自身
(
ごじしん
)
は
尚
(
なほ
)
なるべし
及
(
およ
)
ぶまじきこと
打出
(
うちだ
)
して
年頃
(
としごろ
)
の
中
(
なか
)
うとくもならば
何
(
なに
)
とせん
夫
(
それ
)
こそは
悲
(
かな
)
しかるべきを
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
次の
間
(
ま
)
の時計が九時を
打出
(
うちだ
)
した時
突然
(
とつぜん
)
格子戸
(
かうしど
)
ががらりと明いた。
其
(
そ
)
の明け
様
(
やう
)
でお
豊
(
とよ
)
はすぐに
長吉
(
ちやうきち
)
の帰つて来た事を知り急に話を
途切
(
とぎら
)
し
其
(
そ
)
の
方
(
はう
)
に
振返
(
ふりかへ
)
りながら
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
何時
(
いつ
)
ぞやわたしが
捉
(
とら
)
へ
損
(
そん
)
じた
時
(
とき
)
にも、やはりこの
紺
(
こん
)
の
水干
(
すいかん
)
に、
打出
(
うちだ
)
しの
太刀
(
たち
)
を
佩
(
は
)
いて
居
(
を
)
りました。
唯今
(
ただいま
)
はその
外
(
ほか
)
にも
御覽
(
ごらん
)
の
通
(
とほ
)
り、
弓矢
(
ゆみや
)
の
類
(
るゐ
)
さへ
携
(
たずさ
)
へて
居
(
を
)
ります。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
同教授
(
どうきようじゆ
)
の
計算
(
けいさん
)
によると、
火口
(
かこう
)
から
打出
(
うちだ
)
されてから
山麓
(
さんろく
)
或
(
あるひ
)
は
海面
(
かいめん
)
に
到達
(
とうたつ
)
して
靜止
(
せいし
)
するまでの
平均
(
へいきん
)
の
速
(
はや
)
さは、
毎秒
(
まいびよう
)
二十米以上
(
にじゆうめーとるいじよう
)
であつて、
最大
(
さいだい
)
毎秒
(
まいびよう
)
百五十米
(
ひやくごじゆうめーとる
)
にも
及
(
およ
)
び
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
▼ もっと見る
氷山
(
へうざん
)
碎
(
くだ
)
けて
玉
(
たま
)
と
飛散
(
とびち
)
る
如
(
ごと
)
く、すでに
度
(
ど
)
を
失
(
うしな
)
つて、
四途路筋斗
(
しどろもどろ
)
の
海賊船
(
かいぞくせん
)
に、
命中
(
あた
)
るも/\、
本艦々尾
(
ほんかんかんび
)
の八
吋
(
インチ
)
速射砲
(
そくしやほう
)
は、
忽
(
たちま
)
ち
一隻
(
いつせき
)
を
撃沈
(
げきちん
)
し、
同時
(
どうじ
)
に
打出
(
うちだ
)
す十二
珊
(
サンチ
)
砲
(
ほう
)
の
榴彈
(
りうだん
)
は
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それからまた、びいどろといふ色硝子で鯛や花を
打出
(
うちだ
)
してあるおはじきが好きになつたし、
南京玉
(
なんきんだま
)
が好きになつた。またそれを
嘗
(
な
)
めて見るのが私にとつて何ともいへない
享樂
(
きようらく
)
だつたのだ。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
又QX30ハ間諜座内ニ
其儘
(
そのまま
)
止リテ、
打出
(
うちだ
)
シト
共
(
とも
)
ニ群衆ニ
紛
(
まぎ
)
レテ脱出セヨ。
間諜座事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
亭主
(
ていしゆ
)
は
法然天窓
(
はふねんあたま
)
、
木綿
(
もめん
)
の
筒袖
(
つゝそで
)
の
中
(
なか
)
へ
両手
(
りやうて
)
の
先
(
さき
)
を
窘
(
すく
)
まして、
火鉢
(
ひばち
)
の
前
(
まへ
)
でも
手
(
て
)
を
出
(
だ
)
さぬ、ぬうとした
親仁
(
おやぢ
)
、
女房
(
にようばう
)
の
方
(
はう
)
は
愛嬌
(
あいけう
)
のある、
一寸
(
ちよいと
)
世辞
(
せじ
)
の
可
(
い
)
い
婆
(
ばあ
)
さん、
件
(
くだん
)
の
人参
(
にんじん
)
と
干瓢
(
かんぺう
)
の
話
(
はなし
)
を
旅僧
(
たびそう
)
が
打出
(
うちだ
)
すと
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いつぞやわたしが
捉
(
とら
)
え損じた時にも、やはりこの
紺
(
こん
)
の
水干
(
すいかん
)
に、
打出
(
うちだ
)
しの
太刀
(
たち
)
を
佩
(
は
)
いて居りました。ただ今はそのほかにも御覧の通り、弓矢の類さえ
携
(
たずさ
)
えて居ります。
藪の中
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
本艦
(
ほんかん
)
之
(
これ
)
に
應
(
おう
)
じて
先
(
ま
)
づ
手始
(
てはじめ
)
には八
吋
(
インチ
)
速射砲
(
そくしやほう
)
つゞいて
打出
(
うちだ
)
す
機關砲
(
きくわんほう
)
。
月
(
つき
)
は
慘
(
さん
)
たり、
月下
(
げつか
)
の
海上
(
かいじやう
)
に
砲火
(
ほうくわ
)
迸
(
とばし
)
り、
硝煙
(
せうゑん
)
朦朧
(
もうらう
)
と
立昇
(
たちのぼ
)
る
光景
(
くわうけい
)
は、
昔
(
むかし
)
がたりのタラント
灣
(
わん
)
の
夜戰
(
やせん
)
もかくやと
想
(
おも
)
はるゝばかり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
大佐
(
たいさ
)
一顧
(
いつこ
)
軍刀
(
ぐんたう
)
の
鞘
(
さや
)
を
拂
(
はら
)
つて、
屹
(
きつ
)
と
屹立
(
つゝた
)
つ
司令塔上
(
しれいたうじやう
)
、一
令
(
れい
)
忽
(
たちま
)
ち
高
(
たか
)
く、
本艦々上
(
ほんかんかんじやう
)
戰鬪喇叭
(
せんとうらつぱ
)
鳴
(
な
)
る、
士官
(
しくわん
)
の
肩章
(
けんしやう
)
閃
(
きら
)
めく、
水兵
(
すいへい
)
其
(
その
)
配置
(
はいち
)
に
就
(
つ
)
く、
此時
(
このとき
)
、
既
(
すで
)
に
早
(
はや
)
し、
既
(
すで
)
に
遲
(
おそ
)
し、
海賊船
(
かいぞくせん
)
から
打出
(
うちだ
)
す
彈丸
(
だんぐわん
)
は
雨
(
あめ
)
か、
霰
(
あられ
)
か。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
打
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小3
部首:⼿
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出
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小1
部首:⼐
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