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岩角
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いはかど
ふりがな文庫
“
岩角
(
いはかど
)” の例文
岩角
(
いはかど
)
、
松
(
まつ
)
、
松
(
まつ
)
には
藤
(
ふぢ
)
が
咲
(
さ
)
き、
巌膚
(
いははだ
)
には、つゝじ、
山吹
(
やまぶき
)
を
鏤
(
ちりば
)
めて、
御仏
(
みほとけ
)
の
紫摩黄金
(
しまわうごん
)
、
鬼
(
おに
)
の
舌
(
した
)
、また
僧
(
そう
)
の
袈裟
(
けさ
)
、また
将軍
(
しやうぐん
)
の
緋縅
(
ひおどし
)
の
如
(
ごと
)
く、ちら/\と
水
(
みづ
)
に
映
(
うつ
)
つた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そこへ追つて来たおくまは岩に片足をかけて
狙
(
ねらひ
)
を
定
(
さだ
)
めて
引
(
ひ
)
きがねを引くとズドーンとこだまして
筒
(
つゝ
)
をはなれた
弾丸
(
たま
)
は
旅人
(
たびゞと
)
の
髪
(
かみ
)
をかすつて
向
(
むか
)
うの
岩角
(
いはかど
)
にポーンと
当
(
あた
)
りました。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鎌
(
かま
)
のやうな
新月
(
しんげつ
)
が
物凄
(
ものすご
)
く
下界
(
げかい
)
を
照
(
てら
)
して
來
(
き
)
たが、
勿論
(
もちろん
)
道
(
みち
)
の
案内
(
しるべ
)
となる
程
(
ほど
)
明
(
あか
)
るくはない、
加
(
くわ
)
ふるに
此邊
(
このへん
)
は
道
(
みち
)
いよ/\
險
(
けわ
)
しく、
尖
(
とが
)
つた
岩角
(
いはかど
)
、
蟠
(
わだかま
)
る
樹
(
き
)
の
根
(
ね
)
は
無限
(
むげん
)
に
行方
(
ゆくて
)
に
横
(
よこたは
)
つて
居
(
を
)
るので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『でもここいらの
岩角
(
いはかど
)
に
打
(
う
)
ちつけられちや、なんぼでも
生命
(
いのち
)
は
無
(
な
)
いにきまつてらあ。』
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
助
(
たすく
)
る人はなくとも雪さへ
消
(
きえ
)
なば
木根
(
きのね
)
岩角
(
いはかど
)
に
縋
(
とりつき
)
てなりと宿へかへらんと、雪のきゆるをのみまちわび幾日といふ日さへ
忘
(
わすれ
)
て
虚々
(
うか/\
)
くらししが、熊は
飼犬
(
かひいぬ
)
のやうになりてはじめて人間の
貴
(
たふとき
)
事を
知
(
し
)
り
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
祕密の山に常夜の
燈
(
ともしび
)
なければ、あなたの木の根、こなたの
岩角
(
いはかど
)
に膝を打ち足を
挫
(
くじ
)
きて、仆れんとする身を
辛
(
やうや
)
く
支
(
さゝ
)
へ、主從手に手を取り合ひて、顏見合す毎に
彌増
(
いやまさ
)
る太息の數、春の山風身に染みて
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
雪の
襞
(
ひだ
)
眼もすさまじくなりにけり
天
(
あま
)
そそり立つ
黝
(
くろ
)
き
岩角
(
いはかど
)
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
一の
岩角
(
いはかど
)
に
蹲居
(
うづくま
)
つて
頻
(
しき
)
りと
吐息
(
といき
)
を
洩
(
もら
)
して
居
(
ゐ
)
ました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
碎けて深き
海原
(
うなばら
)
の
岩角
(
いはかど
)
に立つ若鷲は
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ば、
苦桃
(
にかもゝ
)
岩角
(
いはかど
)
に
腰
(
こし
)
打懸
(
うちか
)
け、
鴆
(
ちん
)
の
羽
(
は
)
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
岩角
(
いはかど
)
、
木株
(
こかぶ
)
、
細流
(
せゝらぎ
)
を
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
簪
(
かざし
)
も
折
(
を
)
りぬ
岩角
(
いはかど
)
に
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
又
(
また
)
二
里
(
り
)
ばかり
大蛇
(
おろち
)
の
畝
(
うね
)
るやうな
坂
(
さか
)
を、
山懐
(
やまふところ
)
に
突当
(
つきあた
)
つて
岩角
(
いはかど
)
を
曲
(
まが
)
つて、
木
(
き
)
の
根
(
ね
)
を
繞
(
めぐ
)
つて
参
(
まゐ
)
つたが
此処
(
こゝ
)
のことで
余
(
あま
)
りの
道
(
みち
)
ぢやつたから、
参謀本部
(
さんぼうほんぶ
)
の
絵図面
(
ゑづめん
)
を
開
(
ひら
)
いて
見
(
み
)
ました。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
目も澄むや、
岩角
(
いはかど
)
や、よく開きて
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
此
(
こ
)
の
風
(
かぜ
)
は……
昼間
(
ひるま
)
蒼
(
あを
)
く
澄
(
す
)
んだ
山
(
やま
)
の
峡
(
かひ
)
から
起
(
おこ
)
つて、
障
(
さは
)
つて
来
(
く
)
る
樹
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
、
岩角
(
いはかど
)
、
谷間
(
たにあひ
)
に、
白
(
しろ
)
い
雲
(
くも
)
のちぎれて
鳥
(
とり
)
の
留
(
とま
)
るやうに
見
(
み
)
えたのは
未
(
ま
)
だ
雪
(
ゆき
)
が
残
(
のこ
)
つたのか、……と
思
(
おも
)
ふほど
横面
(
よこづら
)
を
削
(
けづ
)
つて
冷
(
つめ
)
たかつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
岩
常用漢字
小2
部首:⼭
8画
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
“岩”で始まる語句
岩
岩窟
岩魚
岩代
岩屋
岩石
岩壁
岩礁
岩畳
岩燕