“いはかど”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岩角65.2%
巖角17.4%
巌角8.7%
巖尖4.3%
巖礁角4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこへ追つて来たおくまは岩に片足をかけて狙(ねらひ)を定(さだ)めて引(ひ)きがねを引くとズドーンとこだまして筒(つゝ)をはなれた弾丸(たま)は旅人(たびゞと)の髪(かみ)をかすつて向(むか)うの岩角(いはかど)にポーンと当(あた)りました。
途(みち)すがらも、此(こ)の神祕(しんぴ)な幽玄(いうげん)な花(はな)は、尾花(をばな)の根(ね)、林(はやし)の中(なか)、山(やま)の裂(さ)けた巖角(いはかど)に、輕(かろ)く藍(あゐ)に成(な)つたり、重(おも)く青(あを)く成(な)つたり、故(わざ)と淺黄(あさぎ)だつたり、色(いろ)が動(うご)きつつある風情(ふぜい)に
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
彼等は船が殊更(ことさら)絵のやうに美しい海岸の巌角(いはかど)なぞを通り過ぎる折々(をり/\)啣(くは)へてゐる大きなパイプを口元から離して、日本の山水(さんすゐ)のうつくしい事を自分に語つた。支那には木がなく水は黄色に濁つてゐる。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
伴(ともな)ひ山中さして至(いた)る事凡一里(り)許(ばかり)なり爰(こゝ)は名に負(おふ)地獄谷(ぢごくだに)とて巖石(がんせき)恰も劔の如きは劔の山に髣髴(さもに)たり樹木生茂りて底(そこ)も見え分ぬ數千丈の谷は無間(むげん)地獄とも云なるべし何心なき二人の小姓(こしやう)は師匠(ししやう)の詞(ことば)に從がひ爰こそ名に高き地獄谷なり能々御覽(ごらん)あれと巖尖(いはかど)に進て差示せば三人は時分(じぶん)は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
苦(にが)い、飮(の)みぐるしい案内者(あんないじゃ)よ! やい、命知(いのちし)らずの舵手(かんどり)よ、苦(くる)しい海(うみ)に病(や)み疲(つか)れた此(この)小船(こぶね)を、速(はや)う巖礁角(いはかど)へ乘上(のりあ)げてくれ!……さ、戀人(こひゞと)に!(と飮む)。