巖角いはかど)” の例文
新字:巌角
我等この處を去れり、わが導者はさきに下れる時我等のきだとなれる巖角いはかどを傳ひて上りまた我をひけり 一三—一五
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
みちすがらも、神祕しんぴ幽玄いうげんはなは、尾花をばなはやしなかやまけた巖角いはかどに、かろあゐつたり、おもあをつたり、わざ淺黄あさぎだつたり、いろうごきつつある風情ふぜい
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
巖角いはかどふかく身をよせて飛ぶ老鷲をうかゞふに
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
小暗をぐらもり巖角いはかど
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
削りて高き巖角いはかどにしばし身をよす二羽の鷲
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)