“がんかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
岩角50.0%
巌角37.5%
巖角12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鉤形かぎがた硬嘴こうし爛々らんらんたるその両眼、微塵みじんゆるがぬ脚爪あしつめの、しっかと岩角がんかくにめりこませて、そしてまた、かいつくろわぬ尾の羽根のかすかな伸び毛のそよぎである。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
余は一人とがった巌角がんかくを踏み、荊棘けいきょくを分け、みさきの突端に往った。岩間には其処そこ此処ここ水溜みずたまりがあり、紅葉した蔓草つるくさが岩にからんで居る。出鼻に立って眺める。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
余は一人尖つた巖角がんかくを踏み、荊棘けいきよくを分け、岬の突端に往つた。岩間には其處此處水溜があり、紅葉した蔓草つるくさが岩に搦むで居る。出鼻に立つて眺める。
熊の足跡 (旧字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)