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岩角
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がんかく
ふりがな文庫
“
岩角
(
がんかく
)” の例文
その結果、現官のままの吾輩を中心にして東洋水産組合というものが認可されて本拠を
釜山
(
ふざん
)
の魚市場に近い
岩角
(
がんかく
)
の上に置いた。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
鉤形
(
かぎがた
)
の
硬嘴
(
こうし
)
、
爛々
(
らんらん
)
たるその両眼、
微塵
(
みじん
)
ゆるがぬ
脚爪
(
あしつめ
)
の、しっかと
岩角
(
がんかく
)
にめりこませて、そしてまた、かいつくろわぬ尾の羽根のかすかな伸び毛のそよぎである。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
洋涛万里
(
やうたうばんり
)
を破るの大艦と
雖
(
いへ
)
ども、停滞動く事なくむば
汚銹腐蝕
(
をしうふしよく
)
を免かれ難く、進路一度梶を誤らば遂に
岩角
(
がんかく
)
の水泡に帰せむのみ。
況
(
いは
)
んや形色徒らに大にして設備完たからざる吾現時の状態に於てをや。
渋民村より
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
美事な日本晴れの
朝凪
(
あさな
)
ぎで、さしもの玄海灘が
内海
(
うちうみ
)
か
外海
(
そとうみ
)
かわからない。
絶影島
(
まきのしま
)
を中心に左右へ引きはえる山影、
岩角
(
がんかく
)
は宛然たる名画の
屏風
(
びょうぶ
)
だ。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
しかも雨後の
雫
(
しずく
)
は
燦々
(
さんさん
)
と所在の
岩角
(
がんかく
)
、洞門にうち響きうち響き、降るかとばかりに
滾
(
こぼ
)
れしきる。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
そこで、また
踵
(
くびす
)
をめぐらして
岩角
(
がんかく
)
と雑草の間の
小径
(
こみち
)
を
香木
(
こうぼく
)
峡の乗船地へと
向
(
むか
)
っておりた。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
岩角
(
がんかく
)
に鷹
黝
(
くろ
)
くゐる夕焼がいつまでも見えてこの水早し
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
蹴爪に
岩角
(
がんかく
)
をつかむ鷹一羽その
下
(
しも
)
つ瀬ぞ
青
(
さを
)
に渦巻く
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
岩
常用漢字
小2
部首:⼭
8画
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
“岩”で始まる語句
岩
岩窟
岩魚
岩代
岩屋
岩石
岩壁
岩礁
岩畳
岩燕