地球ちきゅう)” の例文
太陽たいようばかりは、人類じんるいのはじめから、いや、それどころか、地球ちきゅうのできたはじめから、ひかりのとどくかぎり、あらゆるものをてきました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
地球ちきゅうからびはなれているとしたら、どうだろう!」と、ニールスはひとりごとを言いました。「天へのぼっていくとしたら、どうだろう!」
そんなら何がその川の水にあたるかといますと、それは真空しんくうという光をあるはやさでつたえるもので、太陽たいよう地球ちきゅうもやっぱりそのなかにかんでいるのです。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
ふたりは、地球ちきゅうをおもちゃにしてあそんでいましたが、お妃さまを見ると、にっこりわらいました。お妃さまがそのすがたを見てよろこんでおりますと、聖母マリアがいいました。
脳髄のうずいや、視官しかん言語げんご自覚じかく天才てんさいなどは、ついにはみな土中どちゅうはいってしまって、やがて地殻ちかくとも冷却れいきゃくし、何百万年なんびゃくまんねんながあいだ地球ちきゅうと一しょ意味いみもなく、目的もくてきまわくようになるとなれば
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
地球ちきゅううえは、やわらかなかぜみどりおおわれています。うぐいすははやしいて、がけのうえには、らんのはなかおっていました。
谷にうたう女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このいちいちの光るつぶがみんなわたしどもの太陽たいようと同じようにじぶんで光っている星だと考えます。私どもの太陽たいようがこのほぼ中ごろにあって地球ちきゅうがそのすぐ近くにあるとします。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
源吉げんきちは、かぜ比較的ひかくてきたらない、北窓きたまどけてそらあおぐと、地球ちきゅううごくように、黒雲くろくもがぐんぐんとながれている。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
地球ちきゅうは遠いですね」
シグナルとシグナレス (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かんがえれば、まだ地球ちきゅうには、どれほど、ひとんでいないひろ土地とちがあるかしれない。人間にんげん必要ひつようとするたからずまっているやまや、たにがあるかしれない。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
これから、ぼくは、おとうさんと地球ちきゅうを一しゅうして、さんごじゅのしげったみなみしまかえるのだ。げんちゃん、ぼくたちのんでいる、みなみほうへ、きみもやっておいでよ。
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それで、そんなときは、せめて、この地球ちきゅううえに、どこででもいいから、ふるさとというものがあったら、はりあいがあろうとおもうことがあるのです……。
花咲く島の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
はるか、とおい、とおい、ほし世界せかいから、したほう地球ちきゅうますと、しろしもつつまれていました。
ある夜の星たちの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼくはあるとおもうよ。そんなら、だれがあのほしや、やまや、この地球ちきゅうや、人間にんげんつくったのだろう。」
不死の薬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
地球ちきゅううえは、しんとしていて、さむそうにえるな。」と、このとき、ほしの一つがいいました。
ある夜の星たちの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、その地球ちきゅうには天使てんしおなじような姿すがたをした人間にんげんんで、いろいろな、それは、天使てんしたちには、ちょっと想像そうぞうのつかない生活せいかつをしていると、いたからでありました。
海からきた使い (新字新仮名) / 小川未明(著)
よるになると、地球ちきゅうきたのはてであったから、そらまでが、あたまうえちかせまってえて、ほしかがやきまでが、ほかのところからるよりは、ずっとひかりつよく、おおきくえるのでありました。
黒い人と赤いそり (新字新仮名) / 小川未明(著)
いなずまのするたびくろもりや、でこぼこの屋根やねが、うきあがってえるかとおもうと、地球ちきゅうをひきさくようなすさまじい、かみなりおとがして、わたしはふるえながら、親方おやかたをひっぱって
はたらく二少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わしむかしからうつくしいこのやまや、森林しんりんや、はな野原のはらあいする。いまの人間にんげんはすこしの休息やすみもなく、つかれということもかんじなかったら、またたくまにこの地球ちきゅううえ砂漠さばくとなってしまうのだ。
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
少年しょうねんは、じいさんから、不思議ふしぎたのみをけて、ふくろって、この地球ちきゅううえあるきました。あるかれはアルプスさんなかあるいていますと、いうにいわれぬいい景色けしきのところがありました。
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ちょうど、このときまで、熱心ねっしんした地球ちきゅう見守みまもっていましたやさしいほし
ある夜の星たちの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてわしっていた土地とちうえ鉄道てつどういたり汽船きせんはしらせたり、電信でんしんをかけたりしている。こうしてゆくと、いつかこの地球ちきゅううえは、一ぽんも一つのはなられなくなってしまうだろう。
眠い町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
毎夜まいよのように、地球ちきゅうは、うつくしく、紫色むらさきいろ空間くうかんかがやいていました。
海からきた使い (新字新仮名) / 小川未明(著)