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くてう
ふりがな文庫
“
口調
(
くてう
)” の例文
けれど
斯
(
か
)
ふ言ふのが
温泉場
(
をんせんば
)
へ
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
、
海水浴場
(
かいすゐよくぢやう
)
へ
行
(
ゆ
)
く
人
(
ひと
)
乃至
(
ないし
)
名所見物
(
めいしよけんぶつ
)
にでも
出掛
(
でかけ
)
る
人
(
ひと
)
の
洒落
(
しやれ
)
た
口調
(
くてう
)
であるキザな
言葉
(
ことば
)
たるを
失
(
うしな
)
はない。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
其
(
その
)
癖
(
くせ
)
朝湯
(
あさゆ
)
に
行
(
ゆ
)
ける
日
(
ひ
)
は、
屹度
(
きつと
)
寐坊
(
ねばう
)
なさるのね」と
細君
(
さいくん
)
は
調戲
(
からか
)
ふ
樣
(
やう
)
な
口調
(
くてう
)
であつた。
小六
(
ころく
)
は
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
で
是
(
これ
)
が
兄
(
あに
)
の
性來
(
うまれつき
)
の
弱點
(
じやくてん
)
であると
思
(
おも
)
ひ
込
(
こ
)
んでゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
すると
今度
(
こんど
)
は
蛙
(
かはづ
)
の
歩兵
(
ほへい
)
が、
同
(
おな
)
じ
嚴
(
おごそ
)
かな
口調
(
くてう
)
で
繰返
(
くりかへ
)
しました、
只
(
たゞ
)
僅
(
わづ
)
か
言葉
(
ことば
)
の
順
(
じゆん
)
を
變
(
か
)
へて、『
女王樣
(
ぢよわうさま
)
より。
球投
(
まりな
)
げのお
催
(
もよほ
)
しあるにつき
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
への
御招待状
(
ごせうたいじやう
)
』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
が、若しこのおほ袈裟な
口調
(
くてう
)
で自分の考へを發表すれば、地獄のゆかをも踏み破つて、而も天上に
須佐之男
(
すさのを
)
の暴威の雄たけびをやつて見たいほど絶望的だ。
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
「ようございますとも。」メァリーも持前らしい愛嬌の無い、しかし
眞實味
(
しんじつみ
)
のある
口調
(
くてう
)
で繰り返した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
「どうせ
俺
(
お
)
らあ、
佳味
(
うめ
)
えつたつてさうだに
減
(
へ
)
る
程
(
ほど
)
でも
食
(
く
)
ふべぢやなし、
管
(
かま
)
やしねえが」
卯平
(
うへい
)
は
皮肉
(
ひにく
)
らしい
口調
(
くてう
)
でいつた。
勘次
(
かんじ
)
は
只
(
たゞ
)
默
(
だま
)
つてむしや/\と
不味相
(
まづさう
)
に
噛
(
か
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
容貌
(
きりよう
)
のわるい
妻
(
つま
)
を
持
(
も
)
つぐらゐ
我慢
(
がまん
)
もなる
筈
(
はづ
)
、
水呑
(
みづの
)
みの
小作
(
こさく
)
が
子
(
こ
)
として一
足
(
そく
)
飛
(
とび
)
のお
大盡
(
だいじん
)
なればと、やがては
實家
(
じつか
)
をさへ
洗
(
あえあ
)
はれて、
人
(
ひと
)
の
口
(
くち
)
さがなし
伯父
(
そぢ
)
伯母
(
おば
)
一つになつて
嘲
(
あざけ
)
るやうな
口調
(
くてう
)
を
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
上
(
あげ
)
仰
(
おほ
)
せの如く此久八は元三州藤川宿の町外れに
捨置
(
すておか
)
れし身に御座候(
是
(
これ
)
より久八の
履歴
(
ことがら
)
は六右衞門が申立の
讀續
(
よみつゞ
)
きなれども
人情
(
にんじやう
)
の
貫徹
(
つらぬか
)
ざる所も有により
讀本
(
よみほん
)
の
口調
(
くてう
)
に
換
(
かゆ
)
れば
諸君
(
みなさん
)
怪給
(
あやしみたまふ
)
勿
(
なか
)
れ)
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
溶け入るやうな白い頬の
魅惑
(
みわく
)
、おど/\した大きい眼、丸ぽちやで、笑くぼが淀んで、阿里道子のえり子のやうな無邪氣な
口調
(
くてう
)
など、フエミニストの八五郎を、有頂天にさせるには充分でした。
銭形平次捕物控:222 乗合舟
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ん ┃ そんな
口調
(
くてう
)
がちやんとひとり
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『そして
誇
(
ほこ
)
りますか。そして
其出身
(
そのしゆつしん
)
たることを
感謝
(
かんしや
)
しますか』と
問
(
と
)
ひ
返
(
か
)
へした
兒玉
(
こだま
)
の
口調
(
くてう
)
はやゝ
激
(
げき
)
して
居
(
ゐ
)
た。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
是
(
これ
)
は
僕
(
ぼく
)
の
妹
(
いもと
)
だ」といふ
言葉
(
ことば
)
を
用
(
もち
)
ひた。
宗助
(
そうすけ
)
は四五
分
(
ふん
)
對坐
(
たいざ
)
して、
少
(
すこ
)
し
談話
(
だんわ
)
を
取
(
と
)
り
換
(
か
)
はしてゐるうちに、
御米
(
およね
)
の
口調
(
くてう
)
の
何處
(
どこ
)
にも、
國訛
(
くになまり
)
らしい
音
(
おん
)
の
交
(
まじ
)
つてゐない
事
(
こと
)
に
氣
(
き
)
が
付
(
つ
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
魚
(
うを
)
の
顏
(
かほ
)
した
歩兵
(
ほへい
)
は
其腋
(
そのわき
)
の
下
(
した
)
から
殆
(
ほと
)
んど
自分
(
じぶん
)
の
身長
(
せい
)
位
(
ぐらゐ
)
もありさうな
大
(
おほ
)
きな
手紙
(
てがみ
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して、
此
(
こ
)
れをモ
一人
(
ひとり
)
の
歩兵
(
ほへい
)
に
手渡
(
てわた
)
しながら
嚴
(
おごそ
)
かな
口調
(
くてう
)
で、
※公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
の
許
(
もと
)
へ
毬投
(
まりな
)
げのお
催
(
もよほ
)
しあるに
就
(
つ
)
き
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『
酒
(
さけ
)
を
持
(
も
)
つて
來
(
こ
)
い』と三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
が
催促
(
さいそく
)
がましい
口調
(
くてう
)
で
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
“口調”の意味
《名詞》
口 調(くちょう)
発音したときの、言葉の調子。
声の出し方や言葉の選び方などにみられる特徴。話し方。語調。
(出典:Wiktionary)
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
調
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
“口”で始まる語句
口惜
口
口吻
口説
口髭
口籠
口許
口上
口々
口吟