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位
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くら
ふりがな文庫
“
位
(
くら
)” の例文
彼は、背丈は、京一よりも低い
位
(
くら
)
いだったが、頑丈で、腕や脚が
節
(
ふし
)
こぶ
立
(
だ
)
っていた。肩幅も広かった。きかぬ気で敏捷だった。
まかないの棒
(新字新仮名)
/
黒島伝治
(著)
だんだん足が長くなって来たのは驚くべき
位
(
くら
)
いである、足の短かい顔の大きな女はやがて日本から消滅するかもしれない、すると間もなく
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
其処
(
そこ
)
には其の頃研究座に出る女優さんが、二人来て居た。二人とも髪を短く切つて、洋服を着てゐたが、それが反感を持てぬ
位
(
くら
)
ゐ、よく似合つてゐた。
私の社交ダンス
(新字旧仮名)
/
久米正雄
(著)
此時分
(
このじぶん
)
の
發掘法
(
はつくつはふ
)
といふのは、
幼稚
(
ようち
)
なもので、幻花
子
(
し
)
はハンマーでこつこつ
掘
(
ほ
)
つて、
布呂敷
(
ふろしき
)
で
貝殼
(
かひがら
)
を
渫
(
しやく
)
ひ
出
(
だ
)
す
位
(
くら
)
ゐ。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
成る程
其処
(
そこ
)
には、三尺四方
位
(
くら
)
いの機械油の
溜
(
たま
)
りが、一度水に浸されたらしく
半
(
なか
)
ばぼやけて残っている。
カンカン虫殺人事件
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
▼ もっと見る
芝居の
仕草
(
しぐさ
)
や、
浄瑠璃
(
じょうるり
)
のリズムに
伴
(
ともな
)
い、「天下晴れての夫婦」などと若い
水々
(
みずみず
)
しい男女の恋愛の結末の一場面のくぐりをつける時に、たった一つ
位
(
くら
)
い此の言葉を使うのは
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
島
(
しま
)
の
一周
(
いつしう
)
といつて、
此
(
この
)
島
(
しま
)
はどの
位
(
くら
)
い
廣
(
ひろ
)
いものやら、また
道中
(
だうちう
)
に
如何
(
いか
)
なる
危險
(
きけん
)
があるかも
分
(
わか
)
らぬが、
此處
(
こゝ
)
に
漠然
(
ぼんやり
)
として
居
(
を
)
つて、
島
(
しま
)
の
素性
(
すじやう
)
も
分
(
わか
)
らず
氣味惡
(
きみわる
)
く
一夜
(
いちや
)
を
明
(
あか
)
すよりは
勝
(
まし
)
だと
考
(
かんが
)
へたので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
志村
(
しむら
)
があの
位
(
くら
)
ゐ
書
(
か
)
けるなら
自分
(
じぶん
)
も
幾干
(
いくら
)
か
出來
(
でき
)
るだらうと
思
(
おも
)
つたのである。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
長い
赤髪
(
あかげ
)
を、モシャモシャさせながら、何だかペチャクチャ
喋
(
しゃべ
)
くっては、私達に笑いかけた。小屋の柵のまえに、鉄砲をかついでゆききしている日本の番兵は、彼等の胸
位
(
くら
)
いしか、
脊
(
せ
)
が届かなかった。
戦争雑記
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
何か総体として樹木というものだけは知っていた、そしてその代表的な松とか梅、桜、
位
(
くら
)
いは確かに知っていた、魚は
鯛
(
たい
)
、まぐろを知っている位いであった。
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
破片
(
はへん
)
は
出
(
で
)
るけれど、
如何
(
どう
)
も
思
(
おも
)
はしい
物
(
もの
)
がなく、
漸
(
やうや
)
く
底拔土器
(
そこぬけどき
)
を
一箇
(
ひとつ
)
余
(
よ
)
が
得
(
え
)
た
位
(
くら
)
ゐで、
此日
(
このひ
)
は
引揚
(
ひきあ
)
げた。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
だが、かの女が草を
除
(
と
)
らないことを頑張れば息子も
甘酸
(
あまず
)
っぱく怒って、ことによったらかの女をスポーツ式に一つ
位
(
くら
)
いはどやすだろう。そしたらまあ、仕方が無い、取っても
宜
(
よ
)
い。
かの女の朝
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その額縁さえも支那とは思えない
位
(
くら
)
いのクラシックなものが、ついているのを見かけます、私が現在持っている Mes demoiselles Loison と題せる
楢重雑筆
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
それで
先
(
ま
)
づ
樽
(
たる
)
の
貝塚
(
かひづか
)
が
探檢
(
たんけん
)
したくなつたので、四十一
年
(
ねん
)
六
月
(
ぐわつ
)
四
日
(
か
)
、
樽
(
たる
)
に
行
(
ゆ
)
つて
見
(
み
)
た。
然
(
しか
)
るに
今
(
いま
)
は
全滅
(
ぜんめつ
)
して、
僅
(
わづ
)
かに
畠
(
はたけ
)
に
貝殼
(
かひがら
)
が
點々
(
てん/\
)
浮
(
う
)
いて
居
(
ゐ
)
る
位
(
くら
)
ゐで、
迚
(
とて
)
も
層
(
そう
)
を
見
(
み
)
る
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
だって、あれだけの冒険をしてやっと
這入
(
はい
)
ったんだぜ、(盗人は三重の
扉
(
とびら
)
を
手際
(
てぎわ
)
よく明けて入りました)あれ
位
(
くら
)
いの仕事じゃ(盗人は作りたての
外套
(
がいとう
)
に帽子をとりました。)まだ
手間
(
てま
)
に合うまいよ。
岡本一平論:――親の前で祈祷
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
現
(
げん
)
にである、
最初
(
さいしよ
)
に
加瀬
(
かせ
)
から
望生
(
ばうせい
)
が
破片
(
はへん
)
を
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
た
時
(
とき
)
も、
彌生式
(
やよひしき
)
とは
思
(
おも
)
はなかつた
位
(
くら
)
ゐであるから、
小破片
(
せうはへん
)
を
一寸
(
ちよつと
)
拾
(
ひろ
)
つた、
其時
(
そのとき
)
に
於
(
おい
)
て、
普通
(
ふつう
)
のと
思
(
おも
)
はれたのではあるまいかといふ
疑
(
うたが
)
ひを
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
打石斧
(
だせきふ
)
、
磨石斧
(
ませきふ
)
、
石鏃
(
せきぞく
)
、
把手
(
とつて
)
、
破片
(
はへん
)
、
土瓶
(
どびん
)
の
口
(
くち
)
、そんな
物
(
もの
)
は、どの
位
(
くら
)
ゐ
數多
(
かずおほ
)
く
採集
(
さいしふ
)
したか
知
(
し
)
れぬが、
未
(
ま
)
だ
發掘
(
はつくつ
)
をして
見
(
み
)
た
事
(
こと
)
が
無
(
な
)
いので、
茶店
(
ちやみせ
)
の
息子
(
むすこ
)
を
介
(
かい
)
して、
地主
(
ぢぬし
)
の
政右衞門
(
まさうゑもん
)
といふ
人
(
ひと
)
を
説
(
と
)
き
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
此遠足會
(
このえんそくくわい
)
位
(
くら
)
ゐ、
不得要領
(
ふとくえうりやう
)
の
甚
(
はなは
)
だしいのは
無
(
な
)
かつた。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
見物
(
けんぶつ
)
に
對
(
たい
)
して
極
(
きま
)
りが
惡
(
わる
)
い
位
(
くら
)
ひだ。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
“位”の意味
《名詞》
(くらい)階級。人と人との恒常的な関係で、指揮・命令をする者とそれを受ける者に関するもの、又、人の集団を、その権利又は義務の大小により分類したもの。
(くらい 形式名詞的に用い)程度。
(くらい)位取り記数法において、個々の数字が書かれる位置。通常、左にあるものほど大きな重みを持つ。
(出典:Wiktionary)
位
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“位”を含む語句
位置
中位
三位
位牌
其位
官位
地位
品位
源三位頼政
一位
方位
帝位
何年位
五位鷺
気位
御位
位地
位牌堂
源三位
三位一体
...