-
トップ
>
-
一生懸命
>
-
いつしやうけんめい
家鴨に
天空がどうして
飛べませう。それども
一生懸命とびあがらうとして
飛んでみたが、どうしても
駄目なので
泣きだし、
泣きながら
小舎にかへりました。
などと、いや
何うも
氣恥かしいが、
其處で
倒れまいと、
一生懸命に
推敲した。このために、
炎天に
一滴の
汗も
出なかつたのは、
敢て
歌の
雨乞の
奇特ではない。
彼は
坐禪をするときの
一般の
心得や、
老師から
公案の
出る
事や、
其公案に
一生懸命噛り
付いて、
朝も
晩も
晝も
夜も
噛りつゞけに
噛らなくては
不可ない
事やら
不精々々にやつた
仕事に
立派な
仕事はない、そして
一生懸命に
仕事する
時ほど
樂いものはないやうだ。
饑えた
雄鷄は
一生懸命に
餌を
探しはじめました。
他の
鳥に
拾はれないうちに、
自分で
木の
實や
虫を
見つけるためには、
否でも
應でも
飛ばなければ
成りませんでした。
海底戰鬪艇が
出來上つた
上は、
一日も
速く
日本へ
歸つた
方がいゝ、それで、なんと、
貴方はやつて
見る
御决心はありませんか、
若し
貴方が
主任者となつて、
一生懸命にやる
積なら
私はこれから
一生懸命勉強をしようと思つてゐます。私がこんど六十の
手習ひのやうな
語學を初め出しましたのは、その
第一
歩のつもりなんです。私達は決して今のまゝで
死んではなりません。
「あゝ。
左うして
呉れ」と
宗助は
答へた。さうして
小六の
歸る
間、
清に
何返となく
金盥の
水を
易へさしては、
一生懸命に
御米の
肩を
壓し
付けたり、
揉んだりして
見た。
一生懸命に
學校用の
革鞄一つ
膝に
抱いて、
少女のお
伽の
繪本を
開けて、「
何です。こんな
處で。」と、
叱られて、おとなしくたゝんで、ほろりとさせたのも、
宵の
間で。
ところがね、それが
出來ないの。なぜつて、
誰も
彼も
自分獨りがやつとなのよ。みんな
一生懸命ですもの。ひとを
助けやうとすれば
自分もともども
死んでしまはねばならない。
一
日又一
日、
彼は
稼ぎに
稼ぎ、
百姓は
勿論、
炭も
燒ば、
材木も
切り
出す、
養蠶もやり、
地木綿も
織らし、
凡そ
農家の
力で
出來ることなら、
何でも
手當次第、そして
一生懸命にやりました。
いや、
誰方もお
騷ぎなさるな。もう
斯うなつちや
神佛の
信心では
皆の
衆に
埒があきさうもないに
依つて、
唯私が
居なければ
大丈夫だと、
一生懸命に
信仰なさい、
然うすれば
屹度助かる。
宜しいか/\。