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秋草
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あきぐさ
ふりがな文庫
“
秋草
(
あきぐさ
)” の例文
言
(
い
)
ひつくすべくもあらず、
秋草
(
あきぐさ
)
の
種々
(
くさ/″\
)
數
(
かぞ
)
ふべくもあらじかし。
北八
(
きたはち
)
が
此作
(
このさく
)
の
如
(
ごと
)
きは、
園内
(
ゑんない
)
に
散
(
ちら
)
ばつたる
石碑
(
せきひ
)
短册
(
たんじやく
)
の
句
(
く
)
と
一般
(
いつぱん
)
、
難澁
(
なんじふ
)
千萬
(
せんばん
)
に
存
(
ぞん
)
ずるなり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と云つて、
一
(
ひと
)
汽車の客が皆左の窓際へ
集
(
よ
)
つて眺めるのであつた。自分は
秋草
(
あきぐさ
)
を染めたお
納戸
(
なんど
)
の
絽
(
ろ
)
の着物に、同じ模様の
薄青磁色
(
うすせいじいろ
)
の
絽
(
ろ
)
の帯を結んで居た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
向島
(
むこうじま
)
の
百花園
(
ひゃっかえん
)
なぞにても我国従来の
秋草
(
あきぐさ
)
ばかりにては客足つかぬと見えて近頃は
盛
(
さかん
)
に西洋の草花を
植雑
(
うえまじ
)
へたり。
一夕
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
三日月
(
みかづき
)
の
淡
(
あわ
)
い
光
(
ひかり
)
が
青
(
あお
)
い
波紋
(
はもん
)
を
大
(
おお
)
きく
投
(
な
)
げて、
白珊瑚
(
しろさんご
)
を
想
(
おも
)
わせる
肌
(
はだ
)
に、
吸
(
す
)
い
着
(
つ
)
くように
冴
(
さ
)
えてゆく
滑
(
なめ
)
らかさが、
秋草
(
あきぐさ
)
の
上
(
うえ
)
にまで
映
(
は
)
え
盛
(
さか
)
ったその
刹那
(
せつな
)
、ふと
立上
(
たちあが
)
ったおせんは
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
二つの呼吸が一つのまるい温さになり、二つの呼吸が一つの長い大きな
呼吸
(
いき
)
になつて、涙の出るやうなうれしさを感じたい、遠くから見たら、二人が
秋草
(
あきぐさ
)
と一緒に搖れてるんですね。
幸福への道
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
▼ もっと見る
おくれさきだつ
秋草
(
あきぐさ
)
も
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
然
(
そ
)
ういへば
沢山
(
たんと
)
古い昔ではない、此の国の
歴々
(
れきれき
)
が、
此処
(
ここ
)
に
鷹狩
(
たかがり
)
をして帰りがけ、
秋草
(
あきぐさ
)
の中に立つて居た
媚
(
なまめ
)
かしい
婦人
(
おんな
)
の、あまりの美しさに、
予
(
かね
)
ての
色好
(
いろごの
)
み
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
谷中
(
やなか
)
の
感応寺
(
かんおうじ
)
を
北
(
きた
)
へ
離
(
はな
)
れて二
丁
(
ちょう
)
あまり、
茅葺
(
かやぶき
)
の
軒
(
のき
)
に
苔
(
こけ
)
持
(
も
)
つささやかな
住居
(
すまい
)
ながら
垣根
(
かきね
)
に
絡
(
から
)
んだ
夕顔
(
ゆうがお
)
も
白
(
しろ
)
く、四五
坪
(
つぼ
)
ばかりの
庭
(
にわ
)
一
杯
(
ぱい
)
に
伸
(
の
)
びるがままの
秋草
(
あきぐさ
)
が
乱
(
みだ
)
れて、
尾花
(
おばな
)
に
隠
(
かく
)
れた
女郎花
(
おみなえし
)
の
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
碧梧
(
あおぎり
)
の
梢
(
こずえ
)
が枝ばかりになり、
芙蓉
(
ふよう
)
や
萩
(
はぎ
)
や
雞頭
(
けいとう
)
や、
秋草
(
あきぐさ
)
の茂りはすっかり枯れ
萎
(
しお
)
れてしまったので、庭中はパッと
明
(
あかる
)
く日が一ぱいに当って居て、
嘗
(
かつ
)
て、小蛇蟲けらを
焼殺
(
やきころ
)
した
埋井戸
(
うもれいど
)
のあたりまで
狐
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
おくれさきだつ
秋草
(
あきぐさ
)
も
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
また
此
(
こ
)
の
計
(
はかりごと
)
なかるべからず、
此
(
これ
)
で
唯
(
たゞ
)
初音
(
はつね
)
の
鳥
(
とり
)
を
煮
(
に
)
て、お
香々
(
かう/\
)
で
茶漬
(
ちやづ
)
るのならば
事
(
こと
)
は
足
(
た
)
りよう。
座
(
ざ
)
に
白粉
(
おしろい
)
の
薫
(
かをり
)
をほんのりさして、
絽縮緬
(
ろちりめん
)
の
秋草
(
あきぐさ
)
を
眺
(
なが
)
めよう。
無地
(
むぢ
)
お
納戸
(
なんど
)
で
螢
(
ほたる
)
を
見
(
み
)
よう。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
萌黄
(
もえぎ
)
の
蚊帳
(
かや
)
、
紅
(
べに
)
の
麻
(
あさ
)
、……
蚊
(
か
)
の
酷
(
ひど
)
い
處
(
ところ
)
ですが、お
米
(
よね
)
さんの
出入
(
ではひ
)
りには、はら/\と
螢
(
ほたる
)
が
添
(
そ
)
つて、
手
(
て
)
を
映
(
うつ
)
し、
指環
(
ゆびわ
)
を
映
(
うつ
)
し、
胸
(
むね
)
の
乳房
(
ちぶさ
)
を
透
(
すか
)
して、
浴衣
(
ゆかた
)
の
染
(
そめ
)
の
秋草
(
あきぐさ
)
は、
女郎花
(
をみなへし
)
を
黄
(
き
)
に、
萩
(
はぎ
)
を
紫
(
むらさき
)
に
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
驚破
(
すは
)
秋草
(
あきぐさ
)
に、あやかしのついて
候
(
さふらふ
)
ぞ、と
身構
(
みがまへ
)
したるほどこそあれ、
安下宿
(
やすげしゆく
)
の
娘
(
むすめ
)
と
書生
(
しよせい
)
として、
出來合
(
できあひ
)
らしき
夫婦
(
ふうふ
)
の
來
(
きた
)
りしが、
當歳
(
たうさい
)
ばかりの
嬰兒
(
あかんぼ
)
を、
男
(
をとこ
)
が、
小手
(
こて
)
のやうに
白
(
しろ
)
シヤツを
鎧
(
よろ
)
へる
手
(
て
)
に
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“秋草”の解説
秋草(あきぐさ)は、大日本帝国海軍の海軍航空技術廠で開発されたロケット迎撃機「秋水」の訓練用滑空機(軍用グライダー)である。海軍の識別符号はMXY8。大日本帝国陸軍ではク13と識別符号を与えたが、愛称は特に無く単に「秋水滑空機」と呼ばれた。
(出典:Wikipedia)
秋
常用漢字
小2
部首:⽲
9画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“秋草”で始まる語句
秋草色染
秋草城
秋草模樣