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眞夜中
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まよなか
ふりがな文庫
“
眞夜中
(
まよなか
)” の例文
新字:
真夜中
二日
(
ふつか
)
の
眞夜中
(
まよなか
)
——せめて、たゞ
夜
(
よ
)
の
明
(
あ
)
くるばかりをと、
一時
(
ひととき
)
千秋
(
せんしう
)
の
思
(
おもひ
)
で
待
(
ま
)
つ——
三日
(
みつか
)
の
午前三時
(
ごぜんさんじ
)
、
半
(
なか
)
ばならんとする
時
(
とき
)
であつた。……
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
乃至
(
ないし
)
は
眞夜中
(
まよなか
)
に
馬
(
うま
)
の
鬣
(
たてがみ
)
を
紛糾
(
こぐらか
)
らせ、
又
(
また
)
は
懶惰女
(
ぶしゃうをんな
)
の
頭髮
(
かみのけ
)
を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に
縺
(
もつ
)
れさせて、
解
(
と
)
けたら
不幸
(
ふかう
)
の
前兆
(
ぜんてう
)
ぢゃ、なぞと
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
まするもマブが
惡戲
(
いたづら
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
眞夜中
(
まよなか
)
に!」と私は呟いた。さうだ、それがソーンフィールドに於ける呪はれた時間なのだ。「どうして起つたか、分つたのですか?」と私は
訊
(
たづ
)
ねた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
押拭
(
おしぬぐ
)
ひ
鞘
(
さや
)
に
納
(
をさめ
)
て
腰
(
こし
)
に
帶
(
おぶ
)
れば父は
再度
(
ふたたび
)
此方
(
こなた
)
に向ひ此家に長居する時は
眞夜中
(
まよなか
)
なりとも如何なる人に知れて
繩目
(
なはめ
)
の
恥
(
はぢ
)
を受んと言も計られねば早く立去り
支度
(
したく
)
をしてと云にお光も心得て父
諸共
(
もろとも
)
に家を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
時刻は彼是
眞夜中
(
まよなか
)
にも近かつたでございませう。
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
雪
(
ゆき
)
の
中
(
なか
)
を
此
(
こ
)
の
紅鯛
(
べにだひ
)
綺麗
(
きれい
)
なり。
此
(
こ
)
のお
買初
(
かひぞ
)
めの、
雪
(
ゆき
)
の
眞夜中
(
まよなか
)
、うつくしき
灯
(
ひ
)
に、
新版
(
しんぱん
)
の
繪草紙
(
ゑざうし
)
を
母
(
はゝ
)
に
買
(
か
)
つてもらひし
嬉
(
うれ
)
しさ、
忘
(
わす
)
れ
難
(
がた
)
し。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
火事は
眞夜中
(
まよなか
)
に出たので、ミルコオトからポンプが來ない内に、もうお
邸
(
やしき
)
は火に包まれてしまつてゐたのです。恐しい有樣でした。私は自分で見たのです。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
定
(
さだ
)
めて
腐
(
くさ
)
りかけてゐるであらうし、また
眞夜中
(
まよなか
)
の
幾時
(
いくとき
)
かは
幽靈
(
いうれい
)
も
出
(
で
)
るといふ……えゝ、どうしょう、
目
(
め
)
が
覺
(
さ
)
めたら?……
厭
(
いや
)
らしい
其
(
その
)
臭
(
にほひ
)
と、
聞
(
き
)
けば
必然
(
きっと
)
狂亂
(
きちがひ
)
になるといふ
彼
(
あの
)
曼陀羅華
(
まんだらげ
)
を
根
(
ね
)
びくやうな
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
誘引
(
さそふ
)
雪風の身に染々と冷るに何此
眞夜中
(
まよなか
)
の大雪に
伴
(
ばん
)
建部
(
たてべ
)
の計りし事ゆゑ
首尾能
(
しゆびよく
)
御屋敷
(
おやしき
)
は
遁
(
のが
)
れ出給ふ共自然と途中にて凍えは
爲給
(
したま
)
はぬか
嘸
(
さぞ
)
や夜道は御難儀ならんと老の心のやるせなく女房に
對
(
むか
)
ひコレお時やアヽ何も己は御二人樣の事が
案事
(
あんじ
)
られてならぬ今夜も彼是
最
(
もう
)
今に
寅刻
(
なゝつ
)
なれば今迄沙汰のないは
萬一
(
ひよつと
)
渠等
(
かれら
)
が仕
損
(
そん
)
じは
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
呼吸
(
いき
)
を
詰
(
つ
)
めて、うむと
堪
(
こら
)
へて
凍着
(
こゞえつ
)
くが、
古家
(
ふるいへ
)
の
煤
(
すゝ
)
にむせると、
時々
(
とき/″\
)
遣切
(
やりき
)
れなく
成
(
な
)
つて、
潛
(
ひそ
)
めた
嚔
(
くしやめ
)
、ハツと
噴出
(
ふきだ
)
しさうで
不氣味
(
ぶきみ
)
な
眞夜中
(
まよなか
)
。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そして
一言
(
ひとこと
)
の云ひ返しも呟きもせず、出掛けて行つた。そのときは九時であつたが、彼が歸つて來たのはもう
眞夜中
(
まよなか
)
だつた。彼はすつかりお腹を
空
(
へ
)
らして、疲れ切つてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
……
大抵
(
たいてい
)
眞夜中
(
まよなか
)
の
二時
(
にじ
)
過
(
す
)
ぎから、
一時
(
ひととき
)
ほどの
間
(
あひだ
)
を
遠
(
とほ
)
く、
近
(
ちか
)
く、
一羽
(
いちは
)
だか、
二羽
(
には
)
だか、
毎夜
(
まいよ
)
のやうに
鳴
(
な
)
くのを
聞
(
き
)
く。
寢
(
い
)
ねがての
夜
(
よる
)
の
慰
(
なぐさ
)
みにならないでもない。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
やがて
報知新聞
(
はうちしんぶん
)
の
記者
(
きしや
)
、いまは
代議士
(
だいぎし
)
である、
田中萬逸君
(
たなかまんいつくん
)
その
人
(
ひと
)
である。
反對黨
(
はんたいたう
)
は、ひやかしてやるがいゝ。が、その
夜
(
よ
)
、もう
一度
(
いちど
)
怯
(
おびや
)
かされた。
眞夜中
(
まよなか
)
である。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
地震
(
ぢしん
)
とともに
燒出
(
やけだ
)
した
中六番町
(
なかろくばんちやう
)
の
火
(
ひ
)
が……いま
言
(
い
)
つた、
三日
(
みつか
)
の
眞夜中
(
まよなか
)
に
及
(
およ
)
んで、
約
(
やく
)
二十六時間
(
にじふろくじかん
)
。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかも
眞夜中
(
まよなか
)
の
道中
(
だうちう
)
である。
箱根
(
はこね
)
、
足柄
(
あしがら
)
を
越
(
こ
)
す
時
(
とき
)
は、
内證
(
ないしよう
)
で
道組神
(
だうそじん
)
を
拜
(
をが
)
んだのである。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
矢來邊
(
やらいへん
)
の
夜
(
よ
)
は、たゞ
遠
(
とほ
)
くまで、
榎町
(
えのきちやう
)
の
牛乳屋
(
ぎうにうや
)
の
納屋
(
なや
)
に、トーン/\と
牛
(
うし
)
の
跫音
(
あしおと
)
のするのが
響
(
ひゞ
)
いて、
今
(
いま
)
にも——いわしこう——
酒井家
(
さかゐけ
)
の
裏門
(
うらもん
)
あたりで——
眞夜中
(
まよなか
)
には——
鰯
(
いわし
)
こう——と
三聲
(
みこゑ
)
呼
(
よ
)
んで
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
茶
(
ちや
)
の
煑
(
に
)
えた
時
(
とき
)
、
眞夜中
(
まよなか
)
に
又
(
また
)
霰
(
あられ
)
が
來
(
き
)
た。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
眞
部首:⽬
10画
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“眞夜中”で始まる語句
眞夜中頃