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目撃
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もくげき
ふりがな文庫
“
目撃
(
もくげき
)” の例文
けれども明治時代——或は明治時代以前の人々はこれ等の怪物を
目撃
(
もくげき
)
する程この
町中
(
まちなか
)
を流れる川に詩的恐怖を持つてゐたのであらう。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
わたしは土曜日の朝早く
裁判所
(
さいばんしょ
)
に行って、いの一番に
傍聴席
(
ぼうちょうせき
)
にはいった。
巡査
(
じゅんさ
)
とのけんかを
目撃
(
もくげき
)
した人たちの多くがやはり来ていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
然
(
しか
)
しこの
噴火
(
ふんか
)
に
就
(
つ
)
いて
最
(
もつと
)
も
權威
(
けんい
)
ある
調査
(
ちようさ
)
を
遂
(
と
)
げたラクロア
教授
(
きようじゆ
)
は、
同年
(
どうねん
)
十二月十六日以來
(
じゆうにがつじゆうろくにちいらい
)
數回
(
すうかい
)
に
亙
(
わた
)
り
同現象
(
どうげんしよう
)
を
目撃
(
もくげき
)
した。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
が、その裡のホンの少数のみが、引揚作業を、
目撃
(
もくげき
)
し得る位置にあったが、その人達は、自分の
看
(
み
)
ている事を、後方へ報告する義務を
怠
(
おこた
)
りはしない。
死者を嗤う
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
『はゝゝゝゝ。
何
(
なに
)
を
目撃
(
もくげき
)
しましたか。はゝゝゝゝ。』と
彼
(
かれ
)
は
空惚
(
そらとぼ
)
けて
大聲
(
おほごえ
)
に
笑
(
わら
)
つた。
私
(
わたくし
)
は
實
(
じつ
)
に
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
から
煑返
(
にへかへ
)
つたよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
其死を
目撃
(
もくげき
)
した人の話に、デカは昨日甲州街道の
給田
(
きゅうでん
)
に遊びに往って、夕方玉川から帰る自動車目がけて
吠
(
ほ
)
え付いた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
しかし、竹童が
締
(
し
)
めたおされたのも
目撃
(
もくげき
)
したし、その
魁異
(
かいい
)
な
妖人
(
ようじん
)
のすがたは、
夢寐
(
むび
)
にも
忘
(
わす
)
れていない
仇敵
(
きゅうてき
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
維新
(
いしん
)
の頃より今日に至るまで、諸藩の有様は現に
今人
(
こんじん
)
の
目撃
(
もくげき
)
するところにして、これを
記
(
しる
)
すはほとんど
無益
(
むえき
)
なるに
似
(
に
)
たれども、
光陰
(
こういん
)
矢のごとく、今より五十年を過ぎ
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
此事
雑書
(
ざつしよ
)
に
散見
(
さんけん
)
すれども
図
(
づ
)
をのせたるものなし、ゆゑに図をこゝにいだす。此図は
余
(
よ
)
先年
下
(
しも
)
越後にあそびし時
目撃
(
もくげき
)
したる所なり。見る所たゞ面
部
(
ぶ
)
のみ、手足は見えず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
それから
間
(
ま
)
もなく、
私
(
わたくし
)
は
随分
(
ずいぶん
)
と
激
(
はげ
)
しい
雷雨
(
らいう
)
の
実況
(
じっきょう
)
を
見
(
み
)
せて
戴
(
いただ
)
いたのでございますが、
外観
(
がいかん
)
からいえばそれは
現世
(
げんせ
)
で
目撃
(
もくげき
)
した
雷雨
(
らいう
)
の
光景
(
こうけい
)
とさしたる
相違
(
そうい
)
もないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
頃日
(
けいじつ
)
脱稿
(
だっこう
)
の三十年史は、
近時
(
きんじ
)
およそ三十年間、我
外交
(
がいこう
)
の
始末
(
しまつ
)
につき世間に
伝
(
つた
)
うるところ
徃々
(
おうおう
)
誤謬
(
ごびゅう
)
多きを
憂
(
うれ
)
い、先生が旧幕府の時代より
身
(
み
)
躬
(
みず
)
から
耳聞
(
じぶん
)
目撃
(
もくげき
)
して筆記に
存
(
そん
)
するものを
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
数日前水車の道で彼女に親しげに話しかけていたところを私の
目撃
(
もくげき
)
した、あの画家だという、ベレ帽をかぶっていた青年は、その顔なんか
明瞭
(
めいりょう
)
には覚えていなかったが、それだけ一層
美しい村
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
その他数多くの catchword のためにその用語の内容や真の意味を一時忘れる者がはなはだ多いのみならず、一身の上についても、実に
詰
(
つ
)
まらぬことに逆上する傾向が多いことを
目撃
(
もくげき
)
もし
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
この
珍現象
(
ちんげんしよう
)
を
目撃
(
もくげき
)
することさへ
容易
(
ようい
)
に
捉
(
とら
)
へ
難
(
がた
)
い
機會
(
きかい
)
であるのに、しかもこれを
寫眞
(
しやしん
)
にとつて
一般
(
いつぱん
)
の
人
(
ひと
)
にもその
概觀
(
がいかん
)
を
傳
(
つた
)
へたペアレット
氏
(
し
)
の
功績
(
こうせき
)
は
偉
(
い
)
とすべきでゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
此事
雑書
(
ざつしよ
)
に
散見
(
さんけん
)
すれども
図
(
づ
)
をのせたるものなし、ゆゑに図をこゝにいだす。此図は
余
(
よ
)
先年
下
(
しも
)
越後にあそびし時
目撃
(
もくげき
)
したる所なり。見る所たゞ面
部
(
ぶ
)
のみ、手足は見えず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
なにしろ水の勢いが、とうとうと足の運びをはばめるので、さすがの伊那丸も二勇士も、
目前
(
もくぜん
)
に
仇
(
あだ
)
を見、目前に父の駕籠を
目撃
(
もくげき
)
しながら、どうしても追いつくことができない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わたくし
)
は
前
(
まえ
)
にも
幾度
(
いくたび
)
か
竜体
(
りゅうたい
)
を
目撃
(
もくげき
)
して
居
(
お
)
りますが、この
時
(
とき
)
ほど
間近
(
まじか
)
く
見
(
み
)
、この
時
(
とき
)
ほど
立派
(
りっぱ
)
なお
姿
(
すがた
)
を
拝
(
おが
)
んだことはございませぬ。その
時
(
とき
)
の
光景
(
ありさま
)
はとても
私
(
わたくし
)
の
拙
(
つたな
)
い
言葉
(
ことば
)
で
尽
(
つく
)
すことはできませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
『
無
(
な
)
い、
無
(
な
)
い、
無
(
な
)
いとは
何
(
なん
)
です、
私
(
わたくし
)
は
今
(
いま
)
現
(
げん
)
に
目撃
(
もくげき
)
して
來
(
き
)
たのです。』
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
此石の落たるを此
田代村
(
たしろむら
)
の
者
(
もの
)
さま/″\の物に用ふ、
片石
(
へんせき
)
にても他所に用ふれば
祟
(
たゝり
)
ありし事度々なりとぞ。
余
(
よ
)
文政三年辰七月二日此七ツ釜の
奇景
(
きけい
)
を
尋
(
たづね
)
て
目撃
(
もくげき
)
したるを記す。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
その
他
(
た
)
歐洲
(
おうしゆう
)
にはイタリーに
四箇
(
しこ
)
、ギリシヤに
一箇
(
いつこ
)
有名
(
ゆうめい
)
な
活火山
(
かつかざん
)
があり、その
外
(
ほか
)
にはイスランドに
數箇
(
すうこ
)
あるきりで、
北米
(
ほくべい
)
の
東部
(
とうぶ
)
、
或
(
あるひ
)
は
歐洲
(
おうしゆう
)
の
北部
(
ほくぶ
)
にゐる
人
(
ひと
)
には、
火山現象
(
かざんげんしよう
)
を
目撃
(
もくげき
)
することが
容易
(
ようい
)
でない。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
沙魚
(
ふか
)
の
領海
(
りようかい
)
とは
隨分
(
ずゐぶん
)
奇妙
(
きめう
)
な
名稱
(
めいしやう
)
だが、
實際
(
じつさい
)
印度洋
(
インドやう
)
中
(
ちう
)
マルダイブ
群島
(
ぐんとう
)
から
數千里
(
すせんり
)
南方
(
なんほう
)
に
當
(
あた
)
つて、
斯
(
かゝ
)
る
塲所
(
ばしよ
)
のあるといふ
事
(
こと
)
は、
甞
(
かつ
)
て
或
(
ある
)
地理書
(
ちりしよ
)
で
讀
(
よ
)
んだ
事
(
こと
)
があるが、
今
(
いま
)
、
吾等
(
われら
)
の
目撃
(
もくげき
)
したのは
確
(
たし
)
かにそれだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
此石の落たるを此
田代村
(
たしろむら
)
の
者
(
もの
)
さま/″\の物に用ふ、
片石
(
へんせき
)
にても他所に用ふれば
祟
(
たゝり
)
ありし事度々なりとぞ。
余
(
よ
)
文政三年辰七月二日此七ツ釜の
奇景
(
きけい
)
を
尋
(
たづね
)
て
目撃
(
もくげき
)
したるを記す。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“目撃”の意味
《名詞》
目 撃(もくげき)
出来事などをその場で実際に見ること。
(出典:Wiktionary)
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
撃
常用漢字
中学
部首:⼿
15画
“目撃”で始まる語句
目撃者
目撃致候