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横
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よこたは
ふりがな文庫
“
横
(
よこたは
)” の例文
種々
(
くさ/″\
)
なる旗章は其
尖
(
さき
)
に
翻
(
ひるがへ
)
れり。光景は
略
(
ほ
)
ぼ
拿破里
(
ナポリ
)
に似たれど、ヱズヰオの山の黒烟を吐けるなく、又カプリの島の港口に
横
(
よこたは
)
れるなし。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
さうして静かに野に
横
(
よこたは
)
つたものの上に、そのやうな心を抱くといふことは却つて死んだものゝ心を浮ばせぬことになる。罪になる。
百合子
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
放蕩と死とは
連
(
つらな
)
る鎖に候。何時も変りなき余が
愚
(
ぐ
)
をお笑ひ下され度く候。余は
昨夜一夜
(
いちや
)
をこの
娼帰
(
しやうふ
)
と共に、「
屍
(
しかばね
)
の屍に添ひて
横
(
よこたは
)
る」
夜あるき
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
樵夫
(
そま
)
を
僦
(
やと
)
ふて
僕
(
ぼく
)
を
索
(
さが
)
す、
此
(
この
)
暗
(
くら
)
い
溪底
(
たにそこ
)
に
僕
(
ぼく
)
の
死體
(
したい
)
が
横
(
よこたは
)
つて
居
(
ゐ
)
る、
東京
(
とうきやう
)
へ
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つ、
君
(
きみ
)
か
淡路君
(
あはぢくん
)
か
飛
(
と
)
んで
來
(
く
)
る、そして
僕
(
ぼく
)
は
燒
(
や
)
かれてしまう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
も
二名
(
にめい
)
の
水兵
(
すいへい
)
も
默
(
もく
)
して
一言
(
いちげん
)
なく、
稻妻
(
いなづま
)
は
終夜
(
よもすがら
)
吠
(
ほ
)
え
通
(
とう
)
しに
吠
(
ほ
)
えたので
餘程
(
よほど
)
疲
(
つか
)
れたと
見
(
み
)
え、
私
(
わたくし
)
の
傍
(
かたわら
)
に
横
(
よこたは
)
つて
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
彼らの行くてには、いつ迄も/\
未知之国
(
シラレヌクニ
)
が
横
(
よこたは
)
つて居た。其空想の国を、
祖
(
オヤ
)
たちの語では、
常世
(
トコヨ
)
と言うて居た。
妣が国へ・常世へ
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
かくして私もある日は部屋に閉ぢて、しづかにその障害の去るのを待ちつつ
横
(
よこたは
)
るのである。それは大抵わづかではあるが、熱とそれから胸部のいたみとのためであつた。
嘘をつく日
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
今王政一新、四海
属目
(
しよくもく
)
之時に当りて、
如此
(
かくのごとき
)
大奸要路に
横
(
よこたは
)
り、朝典を敗壊し、朝権を
毀損
(
きそん
)
し、朝土を惑乱し、堂々たる我神州をして犬羊に
斉
(
ひと
)
しき醜夷の属国たらしめんとす。
津下四郎左衛門
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
枯
(
かれ
)
たる老樹折れて
路
(
みち
)
に
横
(
よこたは
)
りたるを
踰
(
こゆ
)
るは臥竜を踏がごとし。
一条
(
ひとすぢ
)
の
渓河
(
たにかは
)
を
渉
(
わた
)
り猶登る事半里
許
(
ばかり
)
、右に折れてすゝみ左りに
曲
(
まが
)
りてのぼる。
奇木
(
きぼく
)
怪石
(
くわいせき
)
千態
(
せんたい
)
万
状
(
じやう
)
筆を以ていひがたし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
上松を過れば、一
度
(
たび
)
遠く離れし木曾川は再び來りて路傍を洗ひ、激湍の
水珠
(
すゐしゆ
)
を飛ばし、奇岩の水中に
横
(
よこたは
)
れる、更に
昨日
(
さくじつ
)
に倍せるを覺ゆ。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
一行はアルバノの山を
踰
(
こ
)
えたり。カムパニアの
曠野
(
ひろの
)
は我前に
横
(
よこたは
)
れり。道の傍なる、
蔦蘿
(
つたかづら
)
深く
鎖
(
とざ
)
せるアスカニウスの
墳
(
つか
)
は先づ我眼に映ぜり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
果
(
はて
)
は
艇舷
(
ふなべり
)
の
材木
(
ざいもく
)
でも
打碎
(
うちくだ
)
いて、
粉
(
こ
)
にして
飮
(
の
)
まんかとまで、
馬鹿
(
ばか
)
な
考
(
かんがへ
)
も
起
(
おこ
)
つた
程
(
ほど
)
で、
遂
(
つひ
)
に
日
(
ひ
)
は
暮
(
く
)
れ、
船底
(
ふなぞこ
)
を
枕
(
まくら
)
に
横
(
よこたは
)
つたが、
其
(
その
)
夜
(
よ
)
は
空腹
(
くうふく
)
の
爲
(
ため
)
に
終夜
(
しうや
)
眠
(
ねむ
)
る
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
なかつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
此説明は若水の起原のみか、日・琉古代霊魂崇拝の解説にもなり、其上、暦法の問題・祝詞の根本精神・日本思想成立の根柢に
横
(
よこたは
)
つた統一原理の発見にもなるのである。
若水の話
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
枯
(
かれ
)
たる老樹折れて
路
(
みち
)
に
横
(
よこたは
)
りたるを
踰
(
こゆ
)
るは臥竜を踏がごとし。
一条
(
ひとすぢ
)
の
渓河
(
たにかは
)
を
渉
(
わた
)
り猶登る事半里
許
(
ばかり
)
、右に折れてすゝみ左りに
曲
(
まが
)
りてのぼる。
奇木
(
きぼく
)
怪石
(
くわいせき
)
千態
(
せんたい
)
万
状
(
じやう
)
筆を以ていひがたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
我一身の大事は前に
横
(
よこたは
)
りて、
洵
(
まこと
)
に危急存亡の
秋
(
とき
)
なるに、この
行
(
おこなひ
)
ありしをあやしみ、又た
誹
(
そし
)
る人もあるべけれど、余がエリスを愛する情は、始めて相見し時よりあさくはあらぬに、いま我
数奇
(
さくき
)
を憐み
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
下には村、かれ等二人が敵として戦つた村が
横
(
よこたは
)
つて居るが、かの娘は果して何んな感を抱いてこの村を見下して居るであらうか。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
凡そ
拿破里
(
ナポリ
)
の入江の諸市は、譬へば葡萄の蔓の梢より梢にわたりて相
連
(
つらな
)
れるが如く、一市を行き盡せば一市又前に
横
(
よこたは
)
る。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
私
(
わたくし
)
は
印度洋
(
インドやう
)
の
海底
(
かいてい
)
の
有樣
(
ありさま
)
は
精密
(
くわし
)
くは
知
(
し
)
らぬが
此
(
この
)
洋
(
やう
)
全面積
(
ぜんめんせき
)
は
二千五百※方哩
(
にせんごひやくまんほうマイル
)
、
深
(
ふか
)
き
所
(
ところ
)
は
底知
(
そこし
)
れぬが、
處々
(
ところ/\
)
に
大暗礁
(
だいあんせう
)
又
(
また
)
は
海礁
(
かいせう
)
が
横
(
よこたは
)
つて
居
(
を
)
つて、
水深
(
すいしん
)
五十
米突
(
メートル
)
に
足
(
た
)
らぬ
所
(
ところ
)
もある
相
(
さう
)
な。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
こゝに現代の小説の根本義が横つてゐるから、また此処にすべての小説作家としての最高の意義が
横
(
よこたは
)
つてゐるから……。
小説新論
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
外交の機微は、人間と人間との間に
横
(
よこたは
)
れる機微と同じものであるが、それを巧に発展させて行くやうな点が乏しい。
現代と旋廻軸
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
かれは其の端麗な顔に、人間の慈愛を発見し、その威厳を保つた表情に人性の根本に
横
(
よこたは
)
つた金剛の相を発見した。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
數歩にして既にその舊道のいかに嶮に、
且
(
かつ
)
いかに荒廢に歸したるかを知りぬ。昔の
大路
(
たいろ
)
には
荊棘
(
けいきよく
)
深く茂りて、をり/\
横
(
よこたは
)
れる小溪には渡るべき橋すら無し。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
即ち思ふ、木曾の大溪はこのわが立てる山脈とかの山系との間に
横
(
よこたは
)
りて、其間にこそわが久しく見んことを願ひし奇絶快絶の大景は全く深く藏せらるゝなれと。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
たとひ今はゐなくとも、今夜は逢へるといふ自信がかれの心の底にはつきりと棒のやうに
横
(
よこたは
)
つてゐた。
時子
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
弾丸
(
たま
)
を
胸部
(
むね
)
に受けて、野に
横
(
よこたは
)
つた父の苦痛と、長い悲しい淋しい生活を続けた母の苦痛と
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
“横”の意味
《名詞》
(よこ)左右の方向。水平の方向。
(よこ)東西の方向。
(よこ)側面。
(よこ)傍ら。
(よこ)同列の関係。
(出典:Wiktionary)
“横(縦と横)”の解説
縦(たて)は主に垂直や前後の方向を、横(よこ)は主に水平や左右の方向を指す語である。
縦と横は対義語である。
(出典:Wikipedia)
横
常用漢字
小3
部首:⽊
15画
“横”を含む語句
横面
横顔
横臥
横川
横町
横腹
横倒
縦横
横着
横道
横行
横頬
横合
横手
横綴
横仆
横啣
横笛
横道者
横浜
...