三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これがために朕はすなわち国家なりと誇言したる大皇帝の子孫も他国に流寓し天涯の孤客とならざるべからざるに至れり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
天皇:誰が日本民族の主人であるか (新字新仮名) / 蜷川新(著)
かつて汝をしりぞけて郷里にわびしく過ごさせたのは、まったく朕の不明が敵の謀略にのせられたものに依る。いまふかくそれを悔ゆ。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自らを唯一の太陽と信じ、すべての富と勢いは朕にありと信じる人が、太陽の孫を他から借りて定めるとはナゼであろう。理由は恐らくただ一ツではなかろうか。
安吾史譚:02 道鏡童子 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
私本太平記:09 建武らくがき帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たえがたきを忍び、忍びがたきを忍んで、朕の命令に服してくれという。すると国民は泣いて、外ならぬ陛下の命令だから、忍びがたいけれども忍んで負けよう、と言う。
「張郎中。きょうは何か、朕に、折入って懇願あるということだから、近臣はみな遠ざけておいたぞ。気がねなく思うことを申すがよい」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朕の身はどのようになろうとも、と彼は叫んでいるではないか。そこに溢れている善意は尊い。天皇ほどではないにしても、偶像的に育てられた旧家の子供はたくさんいる。
安吾巷談:03 野坂中尉と中西伍長 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
朕の生涯にはなおなさねばならぬ宿題がある。それは呉を伐つことだ。むかし桃園に盟をむすんだ関羽の仇を討つことである。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朕はタラフク食っている、というプラカードで、不敬罪とか騒いだ話があったが、思うに私は、メーデーに、こういうプラカードが現れた原因は、タラフク食っているという事柄よりも
天皇陛下にさゝぐる言葉 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
安吾史譚:02 道鏡童子 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
朕はミノのタド山の美泉を連用して参ったが、顔と手はスベるようになる、痛みはとまる、白髪は黒くなる、夜も目が見えてくる、その他の何にでもきく。まさに老を養う水の精とはこれだ。
安吾の新日本地理:07 飛騨・高山の抹殺――中部の巻―― (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「国舅——。朕が先祖は、いずこから身をおこして、この基業を建て給うたか。朕が学問のために、由来をのべられい」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「天子のおことばとして——朕病弱のため帝位を董太師に譲るべしと、偽りの詔を下して彼を召されるのです。董卓はよろこんで、すぐ参内するでしょう」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いま相父に会って、初めて疑いの心も解けたが、悔ゆれども及ばず、まったく朕のあやまりであった」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)