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こゝろね
ふりがな文庫
“
心根
(
こゝろね
)” の例文
結局
(
けつきよく
)
麻雀界
(
マアジヤンかい
)
から
抹殺
(
まつさつ
)
されるに
到
(
いた
)
つたなどは
甚
(
はなは
)
だ
殷鑑
(
ゐんかん
)
遠
(
とほ
)
からざるものとして、その
心根
(
こゝろね
)
の
哀
(
あは
)
れさ、
僕
(
ぼく
)
は
敢
(
あ
)
へて
憎
(
にく
)
む
氣
(
き
)
にさへならない。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
分
(
わ
)
けられぬ
身
(
み
)
なれば
恩愛
(
おんあい
)
の
重
(
おも
)
きに
引
(
ひ
)
かれて、
車
(
くるま
)
には
乘
(
の
)
りけれど、かゝる
時
(
とき
)
氣樂
(
きらく
)
の
良人
(
おつと
)
が
心根
(
こゝろね
)
にくゝ、
今日
(
けふ
)
あたり
沖釣
(
おきづ
)
りでも
無
(
な
)
き
物
(
もの
)
をと
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
搖起
(
ゆりおこ
)
し此事を
内々
(
ない/\
)
話
(
はな
)
しければ友次郎も
悦
(
よろこ
)
びて何分共に願ひ候と
言
(
いは
)
れて亭主も夫婦の者の其
心根
(
こゝろね
)
を
察
(
さつ
)
し
遣
(
や
)
り
本意
(
ほんい
)
ならぬ事には
有
(
あれ
)
ど
終
(
つひ
)
に
其意
(
そのい
)
にまかせけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大丼が出たり、小皿が出たりするところを見ると、何が無くとも
有合
(
ありあはせ
)
のもので一杯出して、地主に飲んで貰ふといふ積りらしい。思へば小作人の
心根
(
こゝろね
)
も
可傷
(
あはれ
)
なものである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
更
(
あらた
)
めて
其
(
そ
)
の
印
(
しるし
)
を
見
(
み
)
せう、……
前刻
(
さきに
)
も
申
(
まを
)
した、
鮫膚
(
さめはだ
)
の
縮毛
(
ちゞれけ
)
の、
醜
(
みにく
)
い
汚
(
きたな
)
い、
木像
(
もくざう
)
を、
仔細
(
しさい
)
ありげに
装
(
よそほ
)
ふた、
心根
(
こゝろね
)
のほどの
苦々
(
にが/\
)
しさに、へし
折
(
を
)
つて
捻切
(
ねぢき
)
つた、
女
(
をんな
)
の
片腕
(
かたうで
)
、
今
(
いま
)
返
(
かへ
)
すわ、
受取
(
うけと
)
れ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
また
異
(
ことな
)
らぬおもひびと、わが
心根
(
こゝろね
)
や悟りてし。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
(
愛
(
あい
)
ちやんの
優
(
やさ
)
しい
心根
(
こゝろね
)
から)。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
返事
(
へんじ
)
はなくて
吐息
(
といき
)
折々
(
おり/\
)
に
太
(
ふと
)
く
身動
(
みうご
)
きもせず
仰向
(
あほのき
)
ふしたる
心根
(
こゝろね
)
の
愁
(
つら
)
さ、
其身
(
そのみ
)
になつてもお
力
(
りき
)
が
事
(
こと
)
の
忘
(
わす
)
れられぬが、十
年
(
ねん
)
つれそふて
子供
(
こども
)
まで
儲
(
もう
)
けし
我
(
わ
)
れに
心
(
こゝろ
)
かぎりの
辛苦
(
くろう
)
をさせて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
質に置れなば五六十兩は
貸
(
かし
)
申べしと云し時夫は
忝
(
かたじけ
)
なしと持て歸り候
面體
(
めんてい
)
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
怪敷
(
あやしく
)
存
(
ぞん
)
じ候と申ければ大岡殿市郎左衞門は
如何
(
いかゞ
)
存
(
ぞん
)
ずるやと尋られしに市郎左衞門其儀は日頃彦兵衞
柔和
(
にうわ
)
なる男には候へども
舊
(
もと
)
大坂
(
おほさか
)
生
(
うま
)
れゆゑ關東者と違ひ
心根
(
こゝろね
)
怖敷
(
おそろしく
)
十が九ツ彦兵衞に
違
(
ちが
)
ひ之なしと申立るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
見
(
み
)
ぬやうに
見
(
み
)
て
知
(
し
)
らず
顏
(
がほ
)
を
信如
(
しんによ
)
のつくるに、ゑゝ
例
(
いつも
)
の
通
(
とほ
)
りの
心根
(
こゝろね
)
と
遣
(
や
)
る
瀬
(
せ
)
なき
思
(
おも
)
ひを
眼
(
め
)
に
集
(
あつ
)
めて、
少
(
すこ
)
し
涙
(
なみだ
)
の
恨
(
うら
)
み
顏
(
がほ
)
、
何
(
なに
)
を
憎
(
にく
)
んで
其
(
その
)
やうに
無情
(
つれなき
)
そぶりは
見
(
み
)
せらるゝ、
言
(
い
)
ひたい
事
(
こと
)
は
此方
(
こなた
)
にあるを
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
こめつ
可笑
(
をか
)
しく
面白
(
おもしろ
)
く
物
(
もの
)
がたりながら
沈
(
しづ
)
みがちなる
主
(
しゆ
)
の
心根
(
こゝろね
)
いぢらしくも
氣遣
(
きづか
)
はしく
離
(
はな
)
れぬ
守
(
まも
)
りにこれも
一
(
ひと
)
つの
關所
(
せきしよ
)
なり
如何
(
いか
)
にしてか
越
(
こ
)
えらるべき
如何
(
いか
)
にしてか
遁
(
のが
)
るべきお
高
(
たか
)
髮
(
かみ
)
とりあげず
化粧
(
けしやう
)
もせず
粧
(
よそほ
)
ひし
昔
(
むかし
)
の
紅白粉
(
べにおしろい
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“心根”の意味
《名詞》
心の奥底。本性。
(出典:Wiktionary)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心持
心算
心細
心得
心底
心臓
心許