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命令
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いひつけ
ふりがな文庫
“
命令
(
いひつけ
)” の例文
細君は其日は早速車夫の庫さんを使ひにして三鉢許り
命令
(
いひつけ
)
てやつて翌日からは何か一つづゝお手料理を拵へて十風の歸るのを待つことにした。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
高浜虚子
(著)
貴方
(
あなた
)
……そんなに
切
(
せつ
)
なくつたつて、
一寸
(
ちよつと
)
寢返
(
ねがへ
)
り
所
(
どころ
)
ですか、
醫師
(
せんせい
)
の
命令
(
いひつけ
)
で、
身動
(
みうご
)
きさへ
成
(
な
)
りません。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
皆の仕事を
監督
(
みまは
)
りかた/″\、墨壺墨さし
矩尺
(
かね
)
もつて胸三寸にある切組を実物にする指図
命令
(
いひつけ
)
。
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
任命するやうにわしにお
命令
(
いひつけ
)
なすつた。それだから、明日立てるやうに準備をするがよい。
クラリモンド
(新字旧仮名)
/
テオフィル・ゴーチェ
(著)
親の
命令
(
いひつけ
)
通りに結婚して臺所にばかり
齷齪
(
あくそく
)
してゐる自分はあまり
幸福
(
しあはせ
)
ではなさゝうだつた。
孫だち
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
▼ もっと見る
照子がその
手帛
(
はんけち
)
を
命令
(
いひつけ
)
通り方々へ配つたか、それともこつそり
箪笥
(
たんす
)
の中に
蔵
(
しま
)
つてゐるかは私の知つた事ではないが、親切な大隈侯は
先日
(
こなひだ
)
養子の信常氏が九州へ往つた
帰途
(
かへり
)
にも
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ベシーから嚴しい
命令
(
いひつけ
)
を受けて、
寢臺
(
ねだい
)
を整へてゐた(今は、ベシーは、屡々私を小間使ひの下働きのやうに、部屋をかたづけたり、椅子の
埃
(
ほこり
)
を拂つたりなどする爲めに使つた)
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
お前の
命令
(
いひつけ
)
を聞かなかつたは惡るからうけれど、今怒られては
法
(
かた
)
なしだ、お前といふ後だてが有るので己らあ大舟に乘つたやうだに、見すてられちまつては困るだらうじや無いか
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
自分は
命令
(
いひつけ
)
通、直に螢を放して
遣
(
や
)
ツた。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
お前の
命令
(
いひつけ
)
を聞かなかつたは悪るからうけれど、今怒られては
法
(
かた
)
なしだ、お前といふ後だてが有るので己らあ大舟に乗つたやうだに、見すてられちまつては困るだらうじや無いか
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
態
(
さま
)
こそ異れ十兵衞も心は同じ張を有ち、導かるゝまゝ打通りて、人気の無きに寒さ湧く
一室
(
ひとま
)
の中に唯一人
兀然
(
つくねん
)
として、今や上人の招びたまふか、五重の塔の
工事
(
しごと
)
一切汝に任すと
命令
(
いひつけ
)
たまふか
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
コスチウスコオがある時、隣り村の
僧侶
(
ばう
)
さんの
許
(
ところ
)
へ葡萄酒の進物をしようとした事があつた。その
使者
(
つかひ
)
として
馬丁
(
べつたう
)
が呼び出された。
馬丁
(
べつたう
)
は御主人の
命令
(
いひつけ
)
で、その
飼馬
(
かひうま
)
を引き出してそれに乗る事にした。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
お
前
(
まへ
)
の
命令
(
いひつけ
)
を
聞
(
き
)
かなかつたは
惡
(
わ
)
るからうけれど、
今
(
いま
)
怒
(
おこ
)
られては
法
(
かた
)
なしだ、お
前
(
まへ
)
といふ
後
(
うしろ
)
だてが
有
(
あ
)
るので
己
(
お
)
らあ
大舟
(
おほぶね
)
に
乘
(
の
)
つたやうだに、
見
(
み
)
すてられちまつては
困
(
こま
)
るだらうじや
無
(
な
)
いか
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
祭りの夜は田町の姉のもとへ使を
命令
(
いひつけ
)
られて、更るまで我家へ歸らざりければ、筆やの騷ぎは夢にも知らず、明日に成りて丑松文次その外の口よりこれ/\で有つたと傳へらるゝに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
命令
(
いひつけ
)
ならば是非がなけれど私しに撰ばして給はらば華族さまは厭やといふ、さては黒澤の方がよしとか、我意に氣樂なるには相違なけれど、行々の事につきて何ほど頼もしき宿でもなく
花ごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
片折戸
(
かたをりど
)
を
靜
(
しづ
)
かに
音
(
おと
)
なふは
聞
(
きゝ
)
なれし
聲音
(
こはね
)
なり、いと
子
(
こ
)
厨
(
くりや
)
のかたに
聲
(
こゑ
)
をかけて、
玉
(
たま
)
よ
雪三
(
せつざう
)
が
參
(
まゐ
)
りたりと
覺
(
おぼゆ
)
るに、
燈火
(
ともしび
)
とくと
命令
(
いひつけ
)
ながら、ツト
立
(
たち
)
て
門
(
かど
)
の
方
(
かた
)
うち
見
(
み
)
やりしが、
闇
(
やみ
)
にもしるき
白
(
しろ
)
き
手
(
て
)
を
擧
(
あ
)
げて
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
書生
(
しよせい
)
の
千葉
(
ちば
)
が
寒
(
さむ
)
かるべきを
思
(
おぼ
)
しやり、
物縫
(
ものぬ
)
ひの
仲
(
なか
)
といふに
命令
(
いひつけ
)
て、
仰
(
おほ
)
せければ
背
(
そむ
)
くによし
無
(
な
)
く、
少
(
すこ
)
しは
投
(
なげ
)
やりの
氣味
(
きみ
)
にて
有
(
あ
)
りし、
飛白
(
かすり
)
の
綿入
(
わたい
)
れ
羽織
(
はをり
)
ときの
間
(
ま
)
に
仕立
(
したて
)
させ、
彼
(
か
)
の
明
(
あく
)
る
夜
(
よ
)
は
着
(
き
)
せ
給
(
たま
)
ふに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
よし
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
車
(
くるま
)
願
(
ねが
)
ひたしと
押
(
おし
)
かへして
頼
(
たの
)
み
入
(
い
)
るゝに
師匠
(
しゝやう
)
實
(
げ
)
にもと
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
がりて
然
(
さ
)
らばお
止
(
と
)
め
申
(
まを
)
すまじとてもお
歸
(
かへ
)
りなさるゝに
夜
(
よ
)
が
更
(
ふ
)
けてはよろしからず
車
(
くるま
)
大急
(
おほいそ
)
ぎに
申
(
まを
)
して
來
(
こ
)
よと
主
(
しゆ
)
の
命令
(
いひつけ
)
には
詮方
(
せんかた
)
なくてや
恨
(
うら
)
めしげながら
承
(
うけたま
)
はりて
梯子
(
はしご
)
あわたゞしく
馳
(
は
)
せ
下
(
お
)
りしが
水口
(
みづぐち
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
不審
(
ふしん
)
といはゞ
不審
(
ふしん
)
もたつべきながら
子故
(
こゆゑ
)
にくらきは
親
(
おや
)
の
眼鏡
(
めがね
)
運平
(
うんぺい
)
が
邪智
(
じやち
)
ふかき
心
(
こゝろ
)
にも
娘
(
むすめ
)
は
何時
(
いつ
)
も
無邪氣
(
むじやき
)
の
子供
(
こども
)
伸
(
の
)
びしは
脊丈
(
せたけ
)
ばかりと
思
(
おも
)
ふか
若
(
も
)
しやの
掛念
(
けねん
)
少
(
すこ
)
しもなくハテ
中
(
なか
)
の
好
(
よ
)
かりしは
昔
(
むかし
)
のことなり
今
(
いま
)
の
芳之助
(
よしのすけ
)
に
何
(
なに
)
として
愛想
(
あいそ
)
の
盡
(
つき
)
ぬものがあらうか
娘
(
むすめ
)
はまして
孝心
(
かうしん
)
ふかし
親
(
おや
)
の
命令
(
いひつけ
)
ること
背
(
そむ
)
く
筈
(
はず
)
なし
心配無用
(
しんぱいむよう
)
と
勘藏
(
かんざう
)
が
注意
(
ちゆうい
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
命
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
令
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
“命令”で始まる語句
命令的
命令通