手助てだす)” の例文
炭焼すみやきじいさんの、まご秀吉ひできちは、よく祖父そふ手助てだすけをして、やまからたわらはこぶために、村端むらはずれ坂道さかみちのぼったり、くだったりしました。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それからもなく、おかあさんはとうとういきりました。あとにのこされたむすめは、かなしいこころをおさえて、おとうさんの手助てだすけをして、おとむらいの世話せわをまめまめしくしました。
松山鏡 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ニールスは、やっとの思いでげてはきましたが、すっかりがっかりしてしまいました。むりもありません。家じゅうどこへいっても、小人をさがす手助てだすけをしてくれる者はないのですもの。
頼みに貯へはなけれども不自由なくくらし居ればせめては少の手助てだすけでもして亭主の恩に報はんとお花が心付にて下婢の中に立交たちまじり賤き身と成下なりさがりし事是ひとへに天のにくしみ給ふ處と今更思ひ當りしと有し樣子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
またかぜには、いっしょにくりのひろってあるきました。またえだなどをひろってきて、おや手助てだすけなどをいたしたこともありました。
星の世界から (新字新仮名) / 小川未明(著)
それを注意ちゅういするのは、まずしいいえまれておや手助てだすけをするために、はやくから工場こうじょうへいってはたらくような子供こどもらばかりだ。
ある夜の星たちの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あなたたちの先祖せんぞは、そのとき、やはりはたけや、野原のはらびまわっていて、べつに手助てだすけをしなかったから、のちのちまでも平凡へいぼんらしていなさるのです。
紅すずめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
それよりか、おかあさんのおっしゃるように田舎いなかかえって、自分じぶんはどんな手助てだすけでもするから、一のものが、無事ぶじらしていけることをねがったのでした。
青い草 (新字新仮名) / 小川未明(著)
それからは、善吉ぜんきちは、学校がっこうからかえって、自分じぶんからすすんで、おとうとりし、またおや手助てだすけをしたのであります。
高い木と子供の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
信吉しんきちは、学校がっこうからかえると、野菜やさいみずをやったり、むし駆除くじょしたりして、農村のうそん繁忙期はんぼうきには、よくうち手助てだすけをしたのですが、今年ことしは、晩霜ばんそうのために、山間さんかん地方ちほう
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ははが、野菜やさいまちりにいく手助てだすけをしたり、にわとり世話せわをしたりして、ははちからとなっていました。
一粒の真珠 (新字新仮名) / 小川未明(著)
信吉しんきちは、うんと叔父おじさんの手助てだすけをして、お小使こづかいをもらったら、自分じぶんのためでなく、いもうとになにかほしいものをってやって、よろこばせてやろうとおもっているほど、信吉しんきち
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのときは、母親ははおやのいうことをいて、手助てだすけをしましたが、すぐにほかの子供こどもたちのたのしそうなごえや、わらごえをききますと、ひろい、自由じゆう世界せかいこいしくなりました。
高い木と子供の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ゆきのないうちは、手助てだすけにやとわれたりして、どうにからしてゆきましたが、ゆきってからは、そと仕事しごともなくなってしまい、平三へいぞうをやとうようなものもなかったのです。
赤いガラスの宮殿 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このうまひくく、あしふとくて、まことにたところはみにくうまでありましたが、よく主人しゅじんのいうことをいて、その手助てだすけもやりますし、どんなおも荷物にもつをつけたくるまでもき、また
駄馬と百姓 (新字新仮名) / 小川未明(著)
真吉しんきちは、そとにいても、うちにいても、よくおかあさんの手助てだすけをしましたが、おとうさんがなかったので、奉公ほうこうなければならなくなりました。それも、とお東京とうきょうへゆくことになりました。
真吉とお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのことです。田圃たんぼて、父親ちちおや手助てだすけをしていると、ふいに、父親ちちおや
からす (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なに、工場こうじょうなどへいかなくたって、いえにいて、おれ手助てだすけをすればいい。」と、伯父おじさんは、やっと高等小学校こうとうしょうがっこうたばかりの達吉たつきち少年工しょうねんこうとして、たとえこのごろは景気けいきがよくても
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼうやも、はやくおうちかえって、おとうさんの手助てだすけをしてあげなければなりません。
幸福のはさみ (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたしがいなくなってから、おとうとが、おかあさんの手助てだすけをするのだもの……。」
おきくと弟 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おかあさんは、うえ学校がっこうへはやれぬから、いえ手助てだすけをしろというのだ。」
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのうちに、ゆきって、あたりをしろにうずめてしまいました。むすめうちなかおや手助てだすけをして、はやはるのくるのをったのであります。それは、どんなにどおしいことでありましたでしょう。
ふるさとの林の歌 (新字新仮名) / 小川未明(著)