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てだす
ふりがな文庫
“
手助
(
てだす
)” の例文
炭焼
(
すみや
)
きじいさんの、
孫
(
まご
)
の
秀吉
(
ひできち
)
は、よく
祖父
(
そふ
)
の
手助
(
てだす
)
けをして、
山
(
やま
)
から
俵
(
たわら
)
を
運
(
はこ
)
ぶために、
村端
(
むらはずれ
)
の
坂道
(
さかみち
)
を
上
(
のぼ
)
ったり、
下
(
くだ
)
ったりしました。
しいたげられた天才
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それから
間
(
ま
)
もなく、おかあさんはとうとう
息
(
いき
)
を
引
(
ひ
)
き
取
(
と
)
りました。あとに
取
(
と
)
り
残
(
のこ
)
された
娘
(
むすめ
)
は、
悲
(
かな
)
しい
心
(
こころ
)
をおさえて、おとうさんの
手助
(
てだす
)
けをして、おとむらいの
世話
(
せわ
)
をまめまめしくしました。
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ニールスは、やっとの思いで
逃
(
に
)
げてはきましたが、すっかりがっかりしてしまいました。むりもありません。家じゅうどこへいっても、小人をさがす
手助
(
てだす
)
けをしてくれる者はないのですもの。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
頼みに貯へはなけれども不自由なく
暮
(
くら
)
し居れば
切
(
せめ
)
ては少の
手助
(
てだす
)
けでもして亭主の恩に報はんとお花が心付にて下婢の中に
立交
(
たちまじ
)
り賤き身と
成下
(
なりさが
)
りし事是
偏
(
ひとへ
)
に天の
惡
(
にく
)
しみ給ふ處と今更思ひ當りしと有し樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また
風
(
かぜ
)
の
吹
(
ふ
)
く
日
(
ひ
)
には、いっしょにくりの
実
(
み
)
を
拾
(
ひろ
)
って
歩
(
ある
)
きました。また
枯
(
か
)
れ
枝
(
えだ
)
などを
拾
(
ひろ
)
ってきて、
親
(
おや
)
の
手助
(
てだす
)
けなどをいたしたこともありました。
星の世界から
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
それを
注意
(
ちゅうい
)
するのは、
貧
(
まず
)
しい
家
(
いえ
)
に
生
(
う
)
まれて
親
(
おや
)
の
手助
(
てだす
)
けをするために、
早
(
はや
)
くから
工場
(
こうじょう
)
へいって
働
(
はたら
)
くような
子供
(
こども
)
らばかりだ。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
あなたたちの
先祖
(
せんぞ
)
は、そのとき、やはり
畑
(
はたけ
)
や、
野原
(
のはら
)
を
飛
(
と
)
びまわっていて、べつに
手助
(
てだす
)
けをしなかったから、のちのちまでも
平凡
(
へいぼん
)
に
暮
(
く
)
らしていなさるのです。
紅すずめ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それよりか、お
母
(
かあ
)
さんのおっしゃるように
田舎
(
いなか
)
へ
帰
(
かえ
)
って、
自分
(
じぶん
)
はどんな
手助
(
てだす
)
けでもするから、一
家
(
か
)
のものが、
無事
(
ぶじ
)
に
暮
(
く
)
らしていけることを
願
(
ねが
)
ったのでした。
青い草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それからは、
善吉
(
ぜんきち
)
は、
学校
(
がっこう
)
から
帰
(
かえ
)
って、
自分
(
じぶん
)
からすすんで、
弟
(
おとうと
)
を
守
(
も
)
りし、また
親
(
おや
)
の
手助
(
てだす
)
けをしたのであります。
高い木と子供の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
信吉
(
しんきち
)
は、
学校
(
がっこう
)
から
帰
(
かえ
)
ると、
野菜
(
やさい
)
に
水
(
みず
)
をやったり、
虫
(
むし
)
を
駆除
(
くじょ
)
したりして、
農村
(
のうそん
)
の
繁忙期
(
はんぼうき
)
には、よく
家
(
うち
)
の
手助
(
てだす
)
けをしたのですが、
今年
(
ことし
)
は、
晩霜
(
ばんそう
)
のために、
山間
(
さんかん
)
の
地方
(
ちほう
)
は
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
母
(
はは
)
が、
野菜
(
やさい
)
を
町
(
まち
)
へ
売
(
う
)
りにいく
手助
(
てだす
)
けをしたり、
鶏
(
にわとり
)
の
世話
(
せわ
)
をしたりして、
母
(
はは
)
の
力
(
ちから
)
となっていました。
一粒の真珠
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
信吉
(
しんきち
)
は、うんと
叔父
(
おじ
)
さんの
手助
(
てだす
)
けをして、お
小使
(
こづか
)
いをもらったら、
自分
(
じぶん
)
のためでなく、
妹
(
いもうと
)
になにかほしいものを
買
(
か
)
ってやって、
喜
(
よろこ
)
ばせてやろうと
思
(
おも
)
っているほど、
信吉
(
しんきち
)
は
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのときは、
母親
(
ははおや
)
のいうことを
聞
(
き
)
いて、
手助
(
てだす
)
けをしましたが、すぐにほかの
子供
(
こども
)
たちの
楽
(
たの
)
しそうな
呼
(
よ
)
び
声
(
ごえ
)
や、
笑
(
わら
)
い
声
(
ごえ
)
をききますと、
広
(
ひろ
)
い、
自由
(
じゆう
)
の
世界
(
せかい
)
が
恋
(
こい
)
しくなりました。
高い木と子供の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雪
(
ゆき
)
のないうちは、
手助
(
てだす
)
けにやとわれたりして、どうにか
暮
(
く
)
らしてゆきましたが、
雪
(
ゆき
)
が
降
(
ふ
)
ってからは、
外
(
そと
)
の
仕事
(
しごと
)
もなくなってしまい、
平三
(
へいぞう
)
をやとうようなものもなかったのです。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
馬
(
うま
)
は
脊
(
せ
)
が
低
(
ひく
)
く、
足
(
あし
)
が
太
(
ふと
)
くて、まことに
見
(
み
)
たところは
醜
(
みにく
)
い
馬
(
うま
)
でありましたが、よく
主人
(
しゅじん
)
のいうことを
聞
(
き
)
いて、その
手助
(
てだす
)
けもやりますし、どんな
重
(
おも
)
い
荷物
(
にもつ
)
をつけた
車
(
くるま
)
でも
引
(
ひ
)
き、また
駄馬と百姓
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
真吉
(
しんきち
)
は、
外
(
そと
)
にいても、
内
(
うち
)
にいても、よくお
母
(
かあ
)
さんの
手助
(
てだす
)
けをしましたが、お
父
(
とう
)
さんがなかったので、
奉公
(
ほうこう
)
に
出
(
で
)
なければならなくなりました。それも、
遠
(
とお
)
い
東京
(
とうきょう
)
へゆくことになりました。
真吉とお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のことです。
田圃
(
たんぼ
)
へ
出
(
で
)
て、
父親
(
ちちおや
)
の
手助
(
てだす
)
けをしていると、ふいに、
父親
(
ちちおや
)
が
からす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なに、
工場
(
こうじょう
)
などへいかなくたって、
家
(
いえ
)
にいて、
俺
(
おれ
)
の
手助
(
てだす
)
けをすればいい。」と、
伯父
(
おじ
)
さんは、やっと
高等小学校
(
こうとうしょうがっこう
)
を
出
(
で
)
たばかりの
達吉
(
たつきち
)
を
少年工
(
しょうねんこう
)
として、たとえこのごろは
景気
(
けいき
)
がよくても
僕はこれからだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
坊
(
ぼう
)
やも、
早
(
はや
)
くお
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
って、お
父
(
とう
)
さんの
手助
(
てだす
)
けをしてあげなければなりません。
幸福のはさみ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
私
(
わたし
)
がいなくなってから、
弟
(
おとうと
)
が、お
母
(
かあ
)
さんの
手助
(
てだす
)
けをするのだもの……。」
おきくと弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「お
母
(
かあ
)
さんは、
上
(
うえ
)
の
学校
(
がっこう
)
へはやれぬから、
家
(
いえ
)
の
手助
(
てだす
)
けをしろというのだ。」
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうちに、
雪
(
ゆき
)
が
降
(
ふ
)
って、あたりを
真
(
ま
)
っ
白
(
しろ
)
にうずめてしまいました。
娘
(
むすめ
)
は
家
(
うち
)
の
内
(
なか
)
で
親
(
おや
)
の
手助
(
てだす
)
けをして、
早
(
はや
)
く
春
(
はる
)
のくるのを
待
(
ま
)
ったのであります。それは、どんなに
待
(
ま
)
ち
遠
(
どお
)
しいことでありましたでしょう。
ふるさとの林の歌
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
助
常用漢字
小3
部首:⼒
7画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭