“てだす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
手助87.0%
手扶8.7%
手傅4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからもなく、おかあさんはとうとういきりました。あとにのこされたむすめは、かなしいこころをおさえて、おとうさんの手助てだすけをして、おとむらいの世話せわをまめまめしくしました。
松山鏡 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
女で食う色男を一度食わせたことのある、台の鮨のくされ縁が、手扶てだすけの介抱ととなえてり込んで、箪笥たんす抽斗ひきだしを明けたり出したり、引解ひきほどいたり、はさみを入れたり。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
念の為め主人と私の関係を話して置くと、私の父は幼時に維新の匆騒そうそうを越えて来たアマチュアの有職故実ゆうそくこじつ家であったが、斯道しどうに熱心で、研究の手傅てだすけのため一人娘の私に絵画を習わせた。
東海道五十三次 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)