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御氣
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おき
ふりがな文庫
“
御氣
(
おき
)” の例文
新字:
御気
手
(
て
)
がないものだから、つい
遲
(
おそ
)
くなりまして
御氣
(
おき
)
の
毒
(
どく
)
です。すぐ
御膳
(
ごぜん
)
に
致
(
いた
)
しませう。
然
(
しか
)
しこんな
所
(
ところ
)
だから
上
(
あ
)
げるものがなくつて
困
(
こま
)
ります。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此
(
この
)
至情
(
しゞやう
)
をあざける
人
(
ひと
)
は、百
萬年
(
まんねん
)
も千
萬年
(
まんねん
)
も
生
(
い
)
きるが
可
(
よ
)
い、
御氣
(
おき
)
の
毒
(
どく
)
ながら
地球
(
ちきう
)
の
皮
(
かは
)
は
忽
(
たちま
)
ち
諸君
(
しよくん
)
を
吸
(
す
)
ひ
込
(
こ
)
むべく
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
る、
泡
(
あわ
)
のかたまり
先生
(
せんせい
)
諸君
(
しよくん
)
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
どうして/\御庭いぢり所か御本宅にては御取込で御目出度けれど、
此方樣
(
こちらさま
)
では秋からかけて孃樣の御病氣、御隱居樣の御心配それは/\實に
御氣
(
おき
)
の毒でならぬ
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
開ける故兩人は
渡世
(
とせい
)
の事なれば那の
樣
(
やう
)
に云ずとも宜さうなものと思ひながらも
商賣柄
(
しやうばいがら
)
なれば
御不肖
(
ごふせう
)
あれ以來御世話になるも
御氣
(
おき
)
の
毒
(
どく
)
に
付
(
つき
)
鍵
(
かぎ
)
を
御借
(
おかり
)
申
置
(
おき
)
家内
(
かない
)
の者に
開閉
(
あけたて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勤
(
つと
)
め
大事
(
だいじ
)
に
骨
(
ほね
)
さへ
折
(
を
)
らば
御氣
(
おき
)
に
入
(
い
)
らぬ
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
き
筈
(
はづ
)
と
定
(
さだ
)
めて、かゝる
鬼
(
おに
)
の
主
(
しゆう
)
をも
持
(
も
)
つぞかし、
目見
(
めみ
)
えの
濟
(
す
)
みて三日の
後
(
のち
)
、
七歳
(
なゝつ
)
になる
孃
(
じやう
)
さま
踊
(
おど
)
りのさらひに
午後
(
ごゞ
)
よりとある
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
君
(
きみ
)
學問
(
がくもん
)
の
道
(
みち
)
に
寢食
(
しんしよく
)
を
忘
(
わす
)
れ
給
(
たま
)
ふは、
至極
(
しごく
)
結構
(
けつこう
)
の
儀
(
ぎ
)
にて、とやかく
申上
(
まをしあ
)
げむ
言
(
ことば
)
もなく
候
(
さふら
)
へども
又
(
ま
)
た
御心遣
(
おんこゝろやり
)
の
術
(
すべ
)
も
候
(
さふら
)
はでは、
餘
(
あま
)
りに
御氣
(
おき
)
の
詰
(
つま
)
りて
千金
(
せんきん
)
の
御身
(
おんみ
)
にさはりとも
相成
(
あひな
)
らむ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
寒
(
さむ
)
いでせう、
御氣
(
おき
)
の
毒
(
どく
)
さまね。
生憎
(
あいにく
)
御天氣
(
おてんき
)
が
時雨
(
しぐ
)
れたもんだから」と
御米
(
およね
)
が
愛想
(
あいそ
)
を
云
(
い
)
つて、
鐵瓶
(
てつびん
)
の
湯
(
ゆ
)
を
注
(
つ
)
ぎ
注
(
つ
)
ぎ、
昨日
(
きのふ
)
煑
(
に
)
た
糊
(
のり
)
を
溶
(
と
)
いた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御側
(
おそば
)
の
面々
(
めん/\
)
鳥籠
(
とりかご
)
をぐるりと
取卷
(
とりま
)
き、「
御難澁
(
ごなんじふ
)
のほど
察
(
さつ
)
し
入
(
い
)
る、さて/\
御氣
(
おき
)
の
毒
(
どく
)
のいたり」と
慰
(
なぐさ
)
むるもあり、また、「これも
御奉公
(
ごほうこう
)
なれば
怠懈
(
おこたり
)
無
(
な
)
く
御勤
(
おつとめ
)
あるべし、
上
(
かみ
)
の
御慰
(
おんなぐさみ
)
にならるゝばかり、 ...
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何
(
なん
)
とせん
扨
(
さて
)
も
人妻
(
ひとづま
)
となりての
心得
(
こゝろえ
)
は
娘
(
むすめ
)
の
時
(
とき
)
とは
異
(
こと
)
なる
物
(
もの
)
とか
御氣
(
おき
)
に
入
(
い
)
らば
宜
(
よ
)
けれど
若
(
も
)
し
飽
(
あ
)
かれなば
悲
(
かな
)
しき
事
(
こと
)
よ
先
(
まづ
)
それよりも
覺束
(
おぼつか
)
なきは
彼
(
あ
)
の
文
(
ふみ
)
の
御返事
(
おへんじ
)
なり
御覽
(
ごらん
)
にはなりたり
共
(
とも
)
其
(
その
)
まゝ
押
(
おし
)
まろめ
給
(
たま
)
ひしやら
却
(
かへ
)
りて
御機嫌
(
ごきげん
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
私
(
わたくし
)
は
實
(
じつ
)
に
貴方
(
あなた
)
に
御氣
(
おき
)
の
毒
(
どく
)
で」と
切
(
せつ
)
なさうに
言譯
(
いひわけ
)
を
半分
(
はんぶん
)
して、
又
(
また
)
それなり
默
(
だま
)
つて
仕舞
(
しま
)
つた。
洋燈
(
らんぷ
)
は
何時
(
いつ
)
もの
樣
(
やう
)
に
床
(
とこ
)
の
間
(
ま
)
の
上
(
うへ
)
に
据
(
す
)
ゑてあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
氣
部首:⽓
10画
“御氣”で始まる語句
御氣色
御氣象
御氣遣
御氣分
御氣性
御氣毒