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ステエシヨン
ふりがな文庫
“
停車場
(
ステエシヨン
)” の例文
牛乳とか玉子とか草花の束ねたのとかを
停車場
(
ステエシヨン
)
毎
(
ごと
)
に女が賣りに來る。私の机の上にも古い鑵に水を入れて差された鈴蘭の花があつた。
巴里まで
(旧字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
牛乳とか玉子とか草花の束ねたのとかを
停車場
(
ステエシヨン
)
毎
(
ごと
)
に女が売りに来る。私の机の上にも古い
鑵
(
くわん
)
に水を入れて差された鈴蘭の花があつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
併し又一転して考へて見ると、やはり
停車場
(
ステエシヨン
)
へ行つた方が好いやうに思はれる。行つて、あいつの来ないのを見て遣らうと思ふのである。
駆落
(新字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
早
(
は
)
や
壁
(
かべ
)
も
天井
(
てんじやう
)
も
雪
(
ゆき
)
の
空
(
そら
)
のやうに
成
(
な
)
つた
停車場
(
ステエシヨン
)
に、しばらく
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
ましたが、
餘
(
あま
)
り
不躾
(
ぶしつけ
)
だと
己
(
おのれ
)
を
制
(
せい
)
して、
矢張
(
やつぱ
)
り
一旦
(
いつたん
)
は
宿
(
やど
)
に
着
(
つ
)
く
事
(
こと
)
にしましたのです。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
引返して馬車を雇はうと思つたが
此
(
この
)
停車場
(
ステエシヨン
)
には馬車が居ないと曙村が云ふ。
路普請
(
みちぶしん
)
をして居る土方に聞くと、
此
(
この
)
路
(
みち
)
を
真直
(
まつすぐ
)
に
行
(
ゆ
)
け。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
わたくしあすの朝六時に
停車場
(
ステエシヨン
)
に参つてゐます。六時に出る汽車がございます。いつもお父う様がそれに乗つて猟に行きますから知つてゐます。
駆落
(新字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
ですから、
同列車
(
どうれつしや
)
の
乘客
(
じようかく
)
の
中
(
うち
)
で、
停車場
(
ステエシヨン
)
を
離
(
はな
)
れましたのは、
多分
(
たぶん
)
私
(
わたし
)
が
一番
(
いちばん
)
あとだつたらうと
思
(
おも
)
ひます。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
短距離にある市内の
停車場
(
ステエシヨン
)
を七つばかり過ぎて郊外へ出ると、涼しい風が俄に窓から吹き込んで來るのであつた。暗がりから明るみへ出た樣な氣味で自分は右と左を見廻して居た。
巴里の旅窓より
(旧字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
しまひに極めて落着いた黒地の中の
停車場
(
ステエシヨン
)
へわたし等二人は降りた。ばらばらと二三十人
位
(
ぐらゐ
)
が歩いて居るだけである。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
水
(
みづ
)
を
打
(
う
)
つたとは
此
(
こ
)
の
事
(
こと
)
、
停車場
(
ステエシヨン
)
は
割
(
わり
)
に
靜
(
しづか
)
で、しつとりと
構内
(
こうない
)
一面
(
いちめん
)
に
濡
(
ぬ
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
赤帽君
(
あかばうくん
)
に
荷物
(
にもつ
)
を
頼
(
たの
)
んで、
廣
(
ひろ
)
い
處
(
ところ
)
をずらりと
見渡
(
みわた
)
したが、
約束
(
やくそく
)
の
同伴
(
つれ
)
はまだ
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
ない。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
突立
(
つツた
)
つて
居
(
ゐ
)
ては
出入
(
ではひ
)
りの
邪魔
(
じやま
)
にもなりさうだし、とば
口
(
くち
)
は
吹降
(
ふきぶ
)
りの
雨
(
あめ
)
が
吹込
(
ふきこ
)
むから、
奧
(
おく
)
へ
入
(
はひ
)
つて、
一度
(
いちど
)
覗
(
のぞ
)
いた
待合
(
まちあひ
)
へ
憩
(
やす
)
んだが、
人
(
ひと
)
を
待
(
ま
)
つのに、
停車場
(
ステエシヨン
)
で
時
(
とき
)
の
針
(
はり
)
の
進
(
すゝ
)
むほど
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
まゝよ、
一分
(
いつぷん
)
でも
乘後
(
のりおく
)
れたら
停車場
(
ステエシヨン
)
から
引返
(
ひきかへ
)
さう、それが
可
(
い
)
い、と
目指
(
めざ
)
す
大阪
(
おほさか
)
を
敵
(
かたき
)
に
取
(
と
)
つて、
何
(
ど
)
うも
恁
(
か
)
うはじめから
豫定
(
よてい
)
の
退却
(
たいきやく
)
を
畫策
(
くわくさく
)
すると
云
(
い
)
ふのは、
案
(
あん
)
ずるに
懷中
(
くわいちう
)
のためではない。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
三千歳
(
みちとせ
)
さん、お
桐
(
きり
)
さん。」——
風流懺法
(
ふうりうせんぽふ
)
の
女主人公
(
をんなしゆじんこう
)
と、もう
一人
(
ひとり
)
見知越
(
みしりごし
)
の
祇園
(
ぎをん
)
の
美人
(
びじん
)
に、
停車場
(
ステエシヨン
)
から
鴨川越
(
かもがはごえ
)
に、
遙
(
はる
)
かに
無線電話
(
むせんでんわ
)
を
送
(
おく
)
つた
處
(
ところ
)
は、
然
(
さ
)
まで
寢惚
(
ねとぼ
)
けたとも
思
(
おも
)
はなかつたが
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
上野
(
うへの
)
の
汽車
(
きしや
)
最後
(
さいご
)
の
停車場
(
ステエシヨン
)
に
達
(
たつ
)
すれば、
碓氷峠
(
うすひたうげ
)
の
馬車
(
ばしや
)
に
搖
(
ゆ
)
られ、
再
(
ふたゝ
)
び
汽車
(
きしや
)
にて
直江津
(
なほえつ
)
に
達
(
たつ
)
し、
海路
(
かいろ
)
一文字
(
いちもんじ
)
に
伏木
(
ふしき
)
に
至
(
いた
)
れば、
腕車
(
わんしや
)
十
錢
(
せん
)
富山
(
とやま
)
に
赴
(
おもむ
)
き、
四十物町
(
あへものちやう
)
を
通
(
とほ
)
り
拔
(
ぬ
)
けて、
町盡
(
まちはづれ
)
の
杜
(
もり
)
を
潛
(
くゞ
)
らば
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
急
(
いそ
)
いで
出
(
で
)
ると、
停車場
(
ステエシヨン
)
の
入口
(
いりくち
)
に、こゝにも
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
、コートの
裾
(
すそ
)
を
風
(
かぜ
)
に
颯
(
さつ
)
と
吹
(
ふき
)
まどはされながら、
袖
(
そで
)
をしめて、しよぼ
濡
(
ぬ
)
れたやうに
立
(
た
)
つて、
雨
(
あめ
)
に
流
(
なが
)
るゝ
燈
(
ひ
)
の
影
(
かげ
)
も
見
(
み
)
はぐるまいと
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
停車場
(
ステエシヨン
)
より、路を葉山の方にせず、鎌倉の新道、鶴ヶ岡までトンネルを二つ越して、一里八町と申し候方に、あひむかひ候へば、左に小坪の岩の根、白波の寄するを境に、青田と浅緑の海とをながめ
逗子より
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“停車場”の意味
《名詞》
停 車 場(ていしゃじょう・ていしゃば)
鉄道車両が停車する場所。古めかしい表現のようだが近代になってからの造語であり駅の方が古い。
(出典:Wiktionary)
“停車場”の解説
停車場(ていしゃじょう・ていしゃば)は、鉄道において車両が停車できる施設であり、駅・信号場・操車場の総体である。
(出典:Wikipedia)
停
常用漢字
小5
部首:⼈
11画
車
常用漢字
小1
部首:⾞
7画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“停車場”で始まる語句
停車場前
停車場側
停車場寄
停車場路
停車場居廻