人格は各人の精神的努力に俟つほかなく、その成長を可能ならしめるためには社会制度をあるべきものたらしめることが必要であり
ヒューマニズムへの道:文芸時評 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
もとより各国それぞれの憲法は、一面共通なる精神を基礎とすると共に、他面各々その国特有の色彩を帯びて居る事は論を俟たない。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず (新字新仮名) / 吉野作造(著)
この四ヶ条の仕事をよくして十分に快楽を覚ゆるは論を俟たずといえども、今また別に求むべきの快楽あり。その快楽とは何ぞや。
家庭習慣の教えを論ず (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夫は田畑を打つ、妻は雑草を抜くという有様で、小農組織の我が国に於ては、過半は女子の労力に俟たねばならぬのである。
夫婦共稼ぎと女子の学問 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あえて岡本綺堂先生の「世話狂言の嘘」に俟つ迄もなかろう、江戸時代にはお歴々の士分といえども十両以上の大金は決して肌にしてはいなかった。
我が円朝研究:「怪談牡丹灯籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について (新字新仮名) / 正岡容(著)
幕末維新懐古談:64 大仏の末路のあわれなはなし (新字新仮名) / 高村光雲(著)
否、一般的に云つて、ビルドゥングといふ思想は、有機体説的世界観の基礎を俟つて初めて、その固有な且つ十分な意味において成立するものである。
ゲーテに於ける自然と歴史 (新字旧仮名) / 三木清(著)
平塚・山川・山田三女史に答う (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
写真と思ひ出:――私の写真修行―― (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)