“督促”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とくそく87.5%
はた6.3%
せきた6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
契約は暗黙のうちに結べばいい。それで、にんじんは、今後、督促とくそくたず、しかも、報酬を当てにしないで働かなければならぬ。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
今まで黙りて居しは意気地いくじなきのにはあらず、夫死してもわれは生きたりと言い顔に、知らず知らず積みし貸し金、利に利をつけてむやみに手近の者に督促はたり始めぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
あまり邪気あどけないことを言つて督促せきたてるので、丑松は斯の少年を慫慂そゝのかして、いつそ本堂の方へ連れて行かうと考へた。部屋を出て、楼梯はしごだんを下りると、蔵裏から本堂へ通ふ廊下は二つに別れる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)