“督促(はた)” の例文
今まで黙りて居しは意気地(いくじ)なきのにはあらず、夫死してもわれは生きたりと言い顔に、知らず知らず積みし貸し金、利に利をつけてむやみに手近の者に督促(はた)り始めぬ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
吝嗇者(りんしょくもの)の日済(ひなし)を督促(はた)るように、われよりあせりて今戻せ明日(あす)返せとせがむが小人(しょうじん)にて、いわゆる大人(たいじん)とは一切の勘定を天道様(てんとうさま)の銀行に任して、われは真一文字にわが分をかせぐ者ぞ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)