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督促
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とくそく
ふりがな文庫
“
督促
(
とくそく
)” の例文
契約は暗黙のうちに結べばいい。それで、にんじんは、今後、
督促
(
とくそく
)
を
俟
(
ま
)
たず、しかも、報酬を当てにしないで働かなければならぬ。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
「あたしたちももう
隠居
(
いんきょ
)
したのだから、早くお前さんにお嫁さんを貰って、本当の楽をしたいものだね」世間並に結婚を
督促
(
とくそく
)
した。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
意外にも半兵衛儀は、まだ
御申
(
おんもう
)
し
附
(
つ
)
けの事を、実行しておりません。使者たるそれがし落度とも相成る事、
厳
(
きび
)
しく
督促
(
とくそく
)
いたしおきました。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
という
触書
(
ふれがき
)
が廻った。そして、その日から千坂家の者が各屋敷をめぐり、びしびしと
督促
(
とくそく
)
してすべての貯蔵米を城へ運びこんでしまった。
城を守る者
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そこで父と
衝突
(
しようとつ
)
だ。父はもう
期限
(
きげん
)
が來たからと謂ツて
嚴
(
やかま
)
しく義務の實行を
督促
(
とくそく
)
する、周三は其様な義務を擔はせられた覺は無いと
頭
(
かぶり
)
を
振通
(
ふりとほ
)
す。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
それでも
同益社
(
どうえきしや
)
では
石橋
(
いしばし
)
の
身元
(
みもと
)
を知つて
居
(
ゐ
)
るから強い
督促
(
とくそく
)
も
為
(
せ
)
ず、続いて出版を
引受
(
ひきう
)
けて
居
(
ゐ
)
たのです、
此
(
こ
)
の雑誌は
廿
(
にぢう
)
一年の五月
廿
(
にぢう
)
五日の
出版
(
しゆつぱん
)
で、月二回の発行で、
是
(
これ
)
も九
号
(
がう
)
迄
(
まで
)
続いて
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
列国会議の成功しなかったのはただ決議または約束するだけで、これを
督促
(
とくそく
)
し実行せんとするものがなかったからである。再度集まることは面倒であるから、結局決議のしばなしということになった。
国際聯盟とは如何なものか
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
田中は、まだかまだかと
督促
(
とくそく
)
してもどかしがった。
頭と足
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
監視やら帰宅の
督促
(
とくそく
)
やらの意味を籠めて「うちのお風呂が沸きましたから、お嬢さまに、お話しが済み次第、直ぐお帰りになるように」
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
お易いことで——と云いたいが、お嬢様も知っての通り、又、甲斐の武田方からの
督促
(
とくそく
)
で、御当家からも御軍勢が続々と出ているところだ。
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一族の館のほか、時の勢いで、ここはそのまま政治を評議したり、庶民の訴訟を裁いたり、租税を
督促
(
とくそく
)
したり、市中の警備から、諸国諸道の法令を発するところにまで成ろうとしている。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『それでは
却
(
かえ
)
って、残務の処理が
遅
(
おく
)
れて困るという大石殿の仰せだ。町名主に日限を示し、こちらから
督促
(
とくそく
)
しても、藩札の方は、両三日中に一切
極
(
きま
)
りをつけるようにというお言葉だった』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
家康からの
頻々
(
ひんぴん
)
たる
督促
(
とくそく
)
にたいし、
真田
(
さなだ
)
の方にも、
一
(
ひと
)
かどの云い分があった。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、あわただしい死の
督促
(
とくそく
)
が彼女の心臓をたたいたらしい。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかし、容易に
埓
(
らち
)
があかぬ故、
督促
(
とくそく
)
に参ってもらうのじゃ。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“督促”の意味
《名詞》
督 促(とくそく)
借金の支払いや税の納付を監督的立場にある人が促すこと。
(出典:Wiktionary)
督
常用漢字
中学
部首:⽬
13画
促
常用漢字
中学
部首:⼈
9画
“督促”で始まる語句
督促使