“風呂敷包:ふろしきづつ” の例文
“風呂敷包:ふろしきづつ”を含む作品の著者(上位)作品数
島崎藤村5
林芙美子3
芥川竜之介2
佐左木俊郎2
泉鏡太郎2
“風呂敷包:ふろしきづつ”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 社会・家庭生活の習俗6.7%
芸術・美術 > 彫刻 > 彫刻史 各国の彫刻1.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
末子は家へのみやげにと言って、町で求めた菓子パンなどを風呂敷包ふろしきづつみにしながら、自動車の中に私たちを待っていた。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
父は、白い風呂敷包ふろしきづつみの中の風琴を、時々しりしながら、粉ばかりになった刻み煙草たばこを吸っていた。
風琴と魚の町 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
非常に大きな年とった猿で、背中に赤い布をつけ、首に鈴をつけて、手に小さな風呂敷包ふろしきづつみを下げていました。
キンショキショキ (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
王滝の宿であけて見たいと思って、馬籠を出る時に風呂敷包ふろしきづつみの中に入れて来た上下二冊の『静の岩屋』だ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この時たちまち大原家の裏口より大きな風呂敷包ふろしきづつみを背に負いて一散に駆け出す怪しき曲者くせもの
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
さすがに小助こすけあわたゞしく、二三枚にさんまいものを始末しまつして、風呂敷包ふろしきづつみをこしらへると
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
女中おんなは戸を立て、火鉢ひばちの炭をついで去れば、老女は風呂敷包ふろしきづつみを戸棚とだなにしまい、立ってこなたに来たり、
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
食糧しょくりょう風呂敷包ふろしきづつみにして、千円の金を持って千穂子は産院に戻って来たが、赤ん坊はひどい下痢げりをしていた。
河沙魚 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
大急ぎで車屋に賃金を払い、車のけこみへ乗せて来た濡れた洋服の風呂敷包ふろしきづつみを片手にぶら下げて、梯子段を走るようにして上った。
六月 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
とまた松雲は静かに言い添えて、小さな葛籠つづら風呂敷包ふろしきづつみにしてあるのを取り出して来た。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
袴羽織はかまはおりに紫の風呂敷包ふろしきづつみを小脇こわきにしているところでは、これはおおかた借りていた書物でも返しに来たのであろう。
戯作三昧 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
まだ昼前のことで、大きな風呂敷包ふろしきづつみを背負しょった男、帳面をぶらさげて行く小僧なぞが、その辺の町中をったり来たりしていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
日本人の特徴は、眼鏡めがね風呂敷包ふろしきづつみだと、よく外人らがもとは言ったものである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼女はそんな風に言いながら、持ってきた菓子などを風呂敷包ふろしきづつみの中から取り出した。
街頭の偽映鏡 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
あれは、誰れかが置き忘れて行った風呂敷包ふろしきづつみであるかも知れないという感じである。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
小手の方からは省作の母が孫二人をつれ、おはまも風呂敷包ふろしきづつみを持って送ってきた。
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
それを餞別せんべつのしるしにと言って、風呂敷包ふろしきづつみにして半蔵の前に出した。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
半蔵の脱いだ肩衣かたぎぬ風呂敷包ふろしきづつみにして佐吉の背中にあった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
風呂敷包ふろしきづつみを小脇こわきにかかえながら雑談にふけるものもある。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
よし子は風呂敷包ふろしきづつみの中から、蜜柑みかんかごを出した。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
やはり赤い布と鈴とをつけ、小さな風呂敷包ふろしきづつみを持っていました。
キンショキショキ (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
しかもあかじみた萌黄色もえぎいろ毛絲けいと襟卷えりまきがだらりとさがつたひざうへには、おほきな風呂敷包ふろしきづつみがあつた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
家を出て二三町歩いてから持って出た脚絆きゃはんめ、団飯むすび風呂敷包ふろしきづつみをおのが手作りの穿替はきかえの草鞋わらじと共にくびにかけて背負い
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「そうさ、また男が風呂敷包ふろしきづつみなんか持って歩けますかい」
春の潮 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
で、風呂敷包ふろしきづつみとかさつてちながら、煙管きせるのまゝ片手かたてつて、づいと縁臺えんだいはなれてつてた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
急に我に返ると、クルミさんは、思い切って、静かに立ちあがった。手足がガタガタふるえている。まるで夢の中のしぐさのように、中々網棚あみだな風呂敷包ふろしきづつみが下せない。
香水紳士 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
少女はその小脇に風呂敷包ふろしきづつみを抱えていた。
恐怖城 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
手にかなり大きな風呂敷包ふろしきづつみをさげている。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その言葉を残して置いて、縫助は久兵衛に別れを告げた。預かった染め物の風呂敷包ふろしきづつみをも小脇こわきにかかえながら、やがて彼は紺地に白く伊勢屋と染めぬいてある暖簾のれんをくぐって出た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と、そこの銀行員が尋ねるので、私は例の小切手を現金に換えてもらうことにした。私が支払い口の窓のところで受け取った紙幣は、風呂敷包ふろしきづつみにして、次郎と二人ふたりでそれを分けてげた。
分配 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そんな早いころに千里はすっかりしたくのできたいでたちで、家伝来の長い刀を袋のまま背中に負い、巻きたたんだあら毛布けっとを肩に掛け、風呂敷包ふろしきづつみまで腰に結び着けて、朝じめりのした坂道を荒町から登って来た。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
しかし間もなく錦紗きんしゃの絞りの風呂敷包ふろしきづつみが届いて、葉子がそのつもりで羽織を着て、独りではしゃぎ気味になったところで、今夜ここで一泊したいからと女中を呼んで言い入れると、しばらくしてから、その女中がやって来て、
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
結婚してこけく水のような愛情を、僕達夫婦は言わず語らず感じあっていたのだが、それでもまだ、長い間の習慣はけきらないもので、金が一銭もなくなると、彼女はおかしな風呂敷包ふろしきづつみをつくっては墓場の道を走って行く。
魚の序文 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
その後、幾日かを経て、三枝未亡人はまた東雲師宅へ参られ、申すには、東雲さん、今日は妙なことをちょっとお願いしたいので参りましたが、実はこれを貴君あなたに始末して頂こうと思って持って参じましたといって風呂敷包ふろしきづつみを解かれると
しかし渡船は時間の消費をいとわず重い風呂敷包ふろしきづつみなぞ背負せおってテクテクと市中しちゅうを歩いている者どもにはだいなる休息を与え、またわれらの如き閑散なる遊歩者に向っては近代の生活にあじわわれない官覚の慰安を覚えさせる。
小娘こむすめ何時いつかもうわたくしまへせきかへつて、不相變あひかはらずひびだらけのほほ萌黄色もえぎいろ毛絲けいと襟卷えりまきうづめながら、おおきな風呂敷包ふろしきづつみをかかへたに、しつかりと三とう切符ぎつぷにぎつてゐる。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)