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貴孃
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あなた
ふりがな文庫
“
貴孃
(
あなた
)” の例文
新字:
貴嬢
千葉
(
ちば
)
は
貴孃
(
あなた
)
泣
(
な
)
いて
居
(
を
)
りますと
言上
(
ごんじよう
)
すれば、おゝ
可愛
(
かわい
)
い
男
(
をとこ
)
と
奧樣
(
おくさま
)
御贔負
(
ごひゐき
)
の
増
(
まさ
)
りて、お
心
(
こゝろ
)
づけのほど
今
(
いま
)
までよりはいとゞしう
成
(
な
)
りぬ。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
催
(
もよほ
)
し
實
(
まこと
)
に驚き入たる
御志操
(
おこゝろざし
)
なれども夫よりは
貴孃
(
あなた
)
の
御縹緻
(
ごきりやう
)
なれば御縁の口は何程も有るべし我等
豫
(
かね
)
て
頼
(
たのみ
)
置
(
おき
)
たれば
先
(
まづ
)
待
(
まち
)
給へと云ふに
否
(
いな
)
縁付も
氣兼
(
きがね
)
が否なれば
氣樂
(
きらく
)
に遊女奉公を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
斯
(
か
)
うして
貴孃
(
あなた
)
のお
唇
(
くちびる
)
で、
私
(
わたし
)
の
罪
(
つみ
)
が
此
(
この
)
唇
(
くちびる
)
から
清
(
きよ
)
められ、
拭
(
ぬぐ
)
はれました。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
やれ
貰
(
もら
)
へと
無茶苦茶
(
むちやくちや
)
に
進
(
すゝ
)
めたてる
五月蠅
(
うるさ
)
さ、
何
(
ど
)
うなりと
成
(
な
)
れ、
成
(
な
)
れ、
勝手
(
かつて
)
に
成
(
な
)
れとて
彼
(
あ
)
れを
家
(
うち
)
へ
迎
(
むか
)
へたは
丁度
(
てうど
)
貴孃
(
あなた
)
が
御懷妊
(
ごくわいにん
)
だと
聞
(
きゝ
)
ました
時分
(
じぶん
)
の
事
(
こと
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
左樣
(
さやう
)
ならばと
挨拶
(
あいさつ
)
すれば
録之助
(
ろくのすけ
)
は
紙
(
かみ
)
づゝみを
頂
(
いたゞ
)
いて、お
辭儀
(
じぎ
)
申
(
まを
)
す
筈
(
はづ
)
なれど
貴孃
(
あなた
)
のお
手
(
で
)
より
下
(
くだ
)
されたのなれば、あり
難
(
がた
)
く
頂戴
(
ちようだい
)
して
思
(
おも
)
ひ
出
(
で
)
にしまする
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
お
可愛想
(
かわいそう
)
なことをと
少
(
すこ
)
し
涙
(
なみだ
)
くんでお
作
(
さく
)
をかばふに、それは
貴孃
(
あなた
)
が
當人
(
たうにん
)
を
見
(
み
)
ぬゆゑ
可愛想
(
かわいさう
)
とも
思
(
おも
)
ふか
知
(
し
)
らねど、お
作
(
さく
)
よりは
我
(
わ
)
れの
方
(
ほう
)
を
憐
(
あは
)
れんでくれて
宜
(
い
)
い
筈
(
はづ
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
見
(
み
)
たい
土地
(
とち
)
はふみ
難
(
がた
)
く、
兀々
(
こつ/\
)
として
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
らねばならぬかと
思
(
おもふ
)
に、
氣
(
き
)
のふさぐも
道理
(
だうり
)
とせめては
貴孃
(
あなた
)
でもあはれんでくれ給へ、
可愛
(
かわい
)
さうなものでは
無
(
な
)
きかと
言
(
い
)
ふに
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
氣のふさぐも道理とせめては
貴孃
(
あなた
)
でもあはれんでくれ給へ、可愛さうなものでは無きかと言ふに、あなたは左樣仰しやれど母などはお浦山しき御身分と申て居りまする。
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
厭やと思へば日がな一日ごろ/\として烟のやうに暮して居まする、
貴孃
(
あなた
)
は相變らずの美くしさ、奧樣にお成りなされたと聞いた時から夫でも一度は拜む事が出來るか
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
厭
(
い
)
やと
思
(
おも
)
へば
日
(
ひ
)
がな
一日
(
いちにち
)
ごろ/\として
烟
(
けぶり
)
のやうに
暮
(
くら
)
して
居
(
ゐ
)
まする、
貴孃
(
あなた
)
は
相變
(
あいかは
)
らずの
美
(
うつ
)
くしさ、
奧樣
(
おくさま
)
にお
成
(
な
)
りなされたと
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
から
夫
(
それ
)
でも一
度
(
ど
)
は
拜
(
おが
)
む
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
るか
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あれお前さんは彼のお方では無いか、私をよもやお忘れはなさるまいと車より
濘
(
すべ
)
るやうに下りてつく/″\と打まもれば、
貴孃
(
あなた
)
は齋藤の阿關さん、面目も無い
此樣
(
こん
)
な
姿
(
なり
)
で
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
洒落氣
(
しやれげ
)
なしでは
居
(
い
)
られぬ
筈
(
はづ
)
、
勉強家
(
べんきようか
)
にしたは
其自狂
(
そのやけ
)
からかと
仰
(
おつ
)
しやるに、
中々
(
なか/\
)
もちまして
彼男
(
あれ
)
が
貴孃
(
あなた
)
自狂
(
やけ
)
など
起
(
おこ
)
すやうな
男
(
おとこ
)
で
御座
(
ござ
)
りましよか、
無常
(
むじやう
)
を
悟
(
さと
)
つたので
御座
(
ござ
)
りますと
言
(
い
)
ふに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
長居
(
ながゐ
)
をして
御世話
(
おせわ
)
さまに
成
(
な
)
つたは、申
譯
(
わけ
)
がありませぬ、いやで
成
(
な
)
らぬ
田舍
(
いなか
)
へは
歸
(
かへ
)
らねばならず、
情
(
なさけ
)
のあろうと
思
(
おも
)
ふ
貴孃
(
あなた
)
がそのやうに
見
(
み
)
すてゝ
下
(
くだ
)
されば、いよ/\
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は
面白
(
おもしろ
)
くないの
頂上
(
ちやうじよう
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
奧樣
(
おくさま
)
はお
血
(
ち
)
の
故
(
せい
)
で
折
(
をり
)
ふし
鬱
(
ふさ
)
ぎ
症
(
しよう
)
にもお
成
(
な
)
り
遊
(
あそば
)
すし
眞實
(
しんじつ
)
お
惡
(
わる
)
い
時
(
とき
)
は
暗
(
くら
)
い
處
(
ところ
)
で
泣
(
な
)
いて
居
(
い
)
らつしやるがお
持前
(
もちまへ
)
と
言
(
い
)
ふたらば、
何
(
ど
)
んなにか
貴孃
(
あなた
)
吃驚
(
びつくり
)
致
(
いた
)
しまして、
飛
(
と
)
んでも
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
、それは
大層
(
たいそう
)
な
神經質
(
しんけいしつ
)
で
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
孃
部首:⼥
20画
“貴”で始まる語句
貴方
貴女
貴
貴下
貴郎
貴君
貴様
貴人
貴嬢
貴殿