“自狂”の読み方と例文
読み方割合
やけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
洒落氣しやれげなしではられぬはづ勉強家べんきようかにしたは其自狂そのやけからかとおつしやるに、中々なか/\もちまして彼男あれ貴孃あなた自狂やけなどおこすやうなおとこ御座ござりましよか、無常むじやうさとつたので御座ござりますとふに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
人間世界を捨てた様な此の身に宝などが要る者か、腹の中は全く自狂やけの有様である。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
と云って探らずには居られぬから、今は自狂やけの様で、前へ進み出で、右に左に探るうち今度は更に今の怪しい生物に探り当てた。何だか匍匐よつんばいに這って居る様子だが獣物でなく、人の様だ。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)