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御亭主
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ごていしゆ
ふりがな文庫
“
御亭主
(
ごていしゆ
)” の例文
けれども、屋根の上の露台で宴会を開いたり、日本の武士の女房が、
御亭主
(
ごていしゆ
)
に接吻したりするのは、いかにも西洋人らしくて面白い。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
取ても卅二歳
少々
(
ちと
)
婆々
(
ばゝ
)
過
(
すぎ
)
ますけれども其代り
姑
(
しうと
)
も
厄介
(
やくかい
)
も子供も
無
(
なく
)
内
(
うち
)
は其女獨りにて若
御内儀
(
おかみ
)
さんに成ならば其こそ/\
貞女
(
ていぢよ
)
で
御亭主
(
ごていしゆ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けふもけふとて、ぐでんぐでんに
御亭主
(
ごていしゆ
)
が
醉拂
(
よつぱら
)
へてかへつて
來
(
く
)
ると、お
上
(
かみ
)
さんが
山狼
(
やまいぬ
)
のやうな
顏
(
つら
)
をして
吠
(
ほ
)
え
立
(
た
)
てました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「いゝえ、
炭問屋
(
すみどんや
)
は
疾
(
と
)
うに
潰
(
つぶ
)
れて、お
厩橋
(
うまやばし
)
へ
来
(
き
)
た時
私
(
わたくし
)
が
縁付
(
えんづ
)
いたのです」「お
前
(
まへ
)
の
御亭主
(
ごていしゆ
)
は」「
秀
(
ひで
)
三
郎
(
らう
)
と
云
(
い
)
つて五代目でございます」「早く死んだのかえ」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
第一
貴女
(
あなた
)
が御ゆるいのどすえなー、れつきとした女房で居やはつてなー、そんな
何処
(
どこ
)
の馬の骨だか牛の骨
見
(
み
)
たやうな
女
(
あま
)
に、
何程
(
なんぼ
)
御亭主
(
ごていしゆ
)
が
御好
(
おすき
)
ぢや
云
(
い
)
ふたつて
夜汽車
(新字旧仮名)
/
尾崎放哉
(著)
▼ もっと見る
莟
(
つぼみ
)
は
未
(
ま
)
だ
固
(
かた
)
くツてもお
天氣
(
てんき
)
は
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
り、
又
(
また
)
此
(
こ
)
の
小田原
(
をだはら
)
と
來
(
き
)
た
日
(
ひ
)
には、
暖
(
あつたか
)
いこと
日本一
(
につぽんいち
)
だ、
喃
(
なあ
)
、
御亭主
(
ごていしゆ
)
。
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
艫
(
へさき
)
の高い五大力の上には鉢巻をした
船頭
(
せんどう
)
が
一人
(
ひとり
)
一丈余りの
櫓
(
ろ
)
を押してゐた。それからお
上
(
かみ
)
さんらしい女が一人
御亭主
(
ごていしゆ
)
に負けずに竿を差してゐた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
おどろいたのは
御亭主
(
ごていしゆ
)
でした。
大變
(
たいへん
)
なことになつたものです。
天地
(
てんち
)
が、ひつくりかえつたやうです。そんな
日
(
ひ
)
がそれ
以來
(
いらい
)
、
幾日
(
いくにち
)
も
幾日
(
いくにち
)
も
續
(
つゞ
)
きました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
はー、
私
(
わたし
)
は
彼奴
(
あいつ
)
が取りに
来
(
き
)
た時
恟
(
びつく
)
りしましたよ、だけれども
未
(
ま
)
だ
莨入
(
たばこいれ
)
を忘れて
行
(
い
)
つたよ。主「だからよ、
不思議
(
ふしぎ
)
ぢやねえか。客「おい
御亭主
(
ごていしゆ
)
。主「おやお
帰
(
かへ
)
りなさい。 ...
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……まはりを
𢌞
(
まは
)
つて
居
(
ゐ
)
た
肥
(
ふと
)
つた
坊
(
ばう
)
さんは、
確
(
たしか
)
に、
御亭主
(
ごていしゆ
)
か、
旦那
(
だんな
)
に
違
(
ちが
)
ひないのでございますよ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
歩行
(
あるく
)
位
(
くらゐ
)
なれば四郎右衞門
倩々
(
つく/″\
)
考
(
かんが
)
ふるに
斯
(
かく
)
爲事
(
なすこと
)
もなく茂兵衞方に居れども
渠
(
かれ
)
も
貧窮
(
ひんきう
)
の身ゆゑ
何卒
(
なにとぞ
)
少しにても茂兵衞の
資本
(
もとで
)
を助け遣り
度
(
たく
)
と或時駿河屋三郎兵衞方へ到り
御亭主
(
ごていしゆ
)
へ御目に
懸
(
かゝ
)
り
度
(
たし
)
と云を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其時戦死した仏蘭西の男の兵隊が、——女の兵隊の
御亭主
(
ごていしゆ
)
達の幽霊が、霧のやうに
殺到
(
さつたう
)
して
独逸
(
ドイツ
)
の兵隊を
逐
(
お
)
ひ散らしてしまふ、と云つた筋の話もある。
近頃の幽霊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
餘
(
あま
)
りのおどろきに
御亭主
(
ごていしゆ
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
酒慾
(
しゆよく
)
も
何
(
なに
)
もすつかり、どこへか
忘
(
わす
)
れました。そして
眞面目
(
まじめ
)
に
働
(
はたら
)
きだしました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
ハイ/\
是
(
これ
)
が
猪口
(
ちよく
)
かい、
大分
(
だいぶ
)
大きな物だね、アヽ
宜
(
い
)
い
工合
(
ぐあひ
)
についたね。グーツと一
口
(
くち
)
飲
(
の
)
むか
飲
(
の
)
まん
内
(
うち
)
に
旅僧
(
たびそう
)
が
渋
(
しぶ
)
い顔して、僧「アツ……
御亭主
(
ごていしゆ
)
、
序
(
ついで
)
に
愚僧
(
ぐそう
)
も
縛
(
しば
)
つてお
呉
(
く
)
れ。 ...
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(
何
(
なに
)
さ
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
さつしやい
御亭主
(
ごていしゆ
)
は
無事
(
ぶじ
)
ぢや、いやなかなか
私
(
わし
)
が
手
(
て
)
には
口説落
(
くどきおと
)
されなんだ、はゝゝゝはゝ。)と
意味
(
いみ
)
もないことを
大笑
(
たいせう
)
して、
親仁
(
おやぢ
)
は
厩
(
うまや
)
の
方
(
かた
)
へてく/\と
行
(
い
)
つた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
紀念
(
かたみ
)
同樣
(
どうやう
)
と云しも謂れ
有
(
ある
)
筋
(
すぢ
)
なりと思ひしかば忠八は膝を進め
御亭主
(
ごていしゆ
)
只今の物語り拙者少し
心當
(
こゝろあた
)
り有苦しからずば其印籠を
鳥渡
(
ちよつと
)
拜見
(
はいけん
)
は成間敷哉と云に亭主は其は何より
易
(
やす
)
き事
也
(
なり
)
とて下女を
呼
(
よび
)
て其印籠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だが一体どう云ふものだらう、自分にも譃をつきたい気のするのは。今度は小鳥屋。どこもかしこも鳥籠だらけだなあ。おや、
御亭主
(
ごていしゆ
)
も気楽さうに
山雀
(
やまがら
)
の籠の中に坐つてゐる!
続野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
まア
富貴楼
(
ふつきらう
)
のお
倉
(
くら
)
さんかね、
福分
(
ふくぶん
)
もあり、若い時には
弁天
(
べんてん
)
と
云
(
い
)
はれた
位
(
くらゐ
)
の
別嬪
(
べつぴん
)
であつたとさ、
宅
(
たく
)
は
横浜
(
よこはま
)
の
尾上町
(
をのへちやう
)
です、
弁天通
(
べんてんどほ
)
りと
羽衣町
(
はごろもちやう
)
に
近
(
ちか
)
いから、それに
故人
(
こじん
)
の
御亭主
(
ごていしゆ
)
は
亀
(
かめ
)
さんと
云
(
い
)
ふからさ。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御亭主
(
ごていしゆ
)
、
戸外
(
おもて
)
の
月
(
つき
)
あかりに、のつそりと
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
て
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
御亭主
(
ごていしゆ
)
/\。亭
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御亭主
(
ごていしゆ
)
や。
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
亭
常用漢字
中学
部首:⼇
9画
主
常用漢字
小3
部首:⼂
5画
“御亭”で始まる語句
御亭